【事例】パリの展示会視察|インテリアのトレンドを二カ国語通訳で集める

株式会社サンゲツ
壁装材、床材、ファブリックなどの商品を中心に取り扱うインテリア総合企業です。毎年、パリで開催されるインテリア関連の展示会「Paris Déco Off(パリ デコオフ)」にてトレンドの定点観測を行っており、昨年に引き続き現地の通訳・アテンドとしてロコタビを活用しました。
「英語とフランス語」の2カ国語対応がもたらした視察の質の向上や、現地在住者ならではの機動力について、今回の視察に赴いたファブリックユニットの髙田さんを中心に、同行した企画開発課の佐竹さんにもお話を伺いました。
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目次
パリのインテリア展示会でトレンドを定点観測する理由
― パリの展示会「Paris Déco Off(パリ デコオフ)」へ視察に行かれる背景と目的を教えてください。
髙田氏: 私たちが毎年参加している「Paris Déco Off(パリ デコオフ)」は、トップエディターと呼ばれるインテリアのハイブランドが一斉に新作発表を行う展示会です。パリのメール通りやサンジェルマン・デ・プレ地区にあるショールームを回り、デザイナーがどのようなコンセプトや思いで商品をつくったのか、最新のトレンドを収集しに行くのが主な目的です。
海外展示会といっても役割はさまざまで、パリはどちらかというと情報収集やトレンド把握の意味合いが強いです。一方で、ドイツで参加する展示会は商談色が強く、既存の仕入先や関係者と具体的な話を進める場になることもあります。
私が所属するファブリックユニットでは、商品開発をする際に検討が必要な要素となる、カラー、マテリアル(素材)、フィニッシュ(仕上げ)、パターンなどのトレンドの定点観測を毎年の必須事項としています。世界でどのような変化が起きているのか、その波を直接肌で感じるための重要な出張となっています。
これは単発の視察ではなく、毎年続けている定点観測でもあります。年ごとの細かな変化を捉えるには、やはり継続して現地を見ることに意味があると感じています。
ロコ選定の決め手は、フランス語と英語の二カ国語対応と展示会の経験
― ロコタビのご利用は2年連続とのことですが、今回依頼したロコを選んだ決め手は何でしたか?
髙田氏: 最も大きかったのは「フランス語に加えて英語も話せる」という点です。フランスの展示会とはいえ、現地のデザイナーさんは英語を話せる方が多くいらっしゃいます。フランス語対応のみでも問題ありませんが、今回は英語でのやり取りも多かったため、英語にも対応いただけることで、情報の理解がよりスムーズになりました。
また、ロコを探す際にプロフィールを拝見し、「展示会の経験がある」と書かれていたことも、安心してお任せできる大きなポイントでした。
法人として依頼する立場だと、語学ができるかどうかだけではなく、展示会の進行スピードや現場での立ち回りに慣れているかも重要になります。その意味でも、プロフィールに展示会対応の経験が書かれている方は、依頼先としてかなり選びやすかったです。
織物の専門用語を事前に学び、話を聞けるデザイナーを的確に捕まえる
― 実際の展示会現場でのサポートはいかがでしたか?
髙田氏: トラブルもなく、非常にスムーズでした。インテリア業界特有の専門用語、例えば織物の「経糸(たていと)・緯糸(よこいと)」といった言葉についても、事前に基礎的なサイトを共有したところ、しっかりとインプットして臨んでくださいました。
展示会では1日にかなりの数のショールームを回るため、テンポよく進める必要があります。ロコさんはその点もすぐに理解してくださり、的確に「話を聞けそうなデザイナー」に声をかけてくれました。私たちが知りたいコンセプトをスムーズに引き出してくれたと感じています。
実際の現場では、英語とフランス語が半々くらいで飛び交っていました。そうした場面で二カ国語に対応いただけることは、単に訳してもらえるという以上に、こちらの理解のしやすさや情報の取りこぼしにくさにつながっていたと思います。
佐竹氏: 私はブランディングを担当しており、今回が初めての参加だったのですが、各社が発表されたデザインの背景や文脈を深掘りする際、通訳の方がいてくださったおかげで、より正確に理解を深めることができ、大変助かりました。
髙田氏: また、現地に住んでいらっしゃる方ならではの効率的なルート案内や、「このお店が美味しい」といった現地ならではの情報も教えていただき、仕事以外の面でも滞在全体がとても充実したものになりました。
2〜3年先のトレンドを商品開発へ。全社で共有する一次情報の使い道
― 今回得られた一次情報は、社内でどのように活かされるのでしょうか?
髙田氏: 弊社では、商品を開発して見本帳(カタログ)として発売するまで、長期間かかります。また、海外のトップエディターが発表したトレンドが、咀嚼されて日本の一般的な市場に降りてくるまでには数年かかると言われています。私たちの商品開発のサイクルと、海外のトレンド発表のタイミングがマッチしているため、今回得た情報をいち早く自分たちの商品開発に落とし込み、日本では新鮮な要素として取り入れることができます。
こうした情報は、ファブリックユニット内だけで完結するものではありません。収集したカラーや素材、柄の傾向は全社にも共有しますし、勉強会のような形で展開することで、営業がお客様に提案する際の説明材料や裏付けとしても活かされています。
移動や回り方まで相談できる、現地在住者ならではの付加価値
― 今後の海外視察や、ロコタビの活用についてどのように考えていらっしゃいますか?
髙田氏: 私の所属部署では比較的ヨーロッパ方面へ行く機会が多く、今後もロコタビを利用したいと考えています。展示会そのもののサポートに加えて、現地での移動や回り方まで含めて相談できる点は、一般的な通訳手配とはまた違う価値があると感じています。
今回改めて実感したのは、現地に住んでいる方ならではの付加価値の大きさです。ローカルな情報や土地勘をよくご存じの方と一緒に過ごすことで、滞在全体がより充実したものになりました。今後も、現地のリアルな情報を得るためのパートナーとして活用していきたいですね。
この事例のまとめ
- 「Paris Déco Off」はトップエディターと呼ばれるインテリアのハイブランドが一斉に新作発表を行う展示会で、毎年の定点観測として参加している
- ロコ選定の決め手はフランス語に加えて英語も話せること。現場では英語とフランス語が半々くらいで飛び交っていた
- 織物の「経糸・緯糸」といった業界特有の専門用語は、事前に基礎的なサイトを共有してインプットしてもらった
- 1日にかなりの数のショールームを回るため、話を聞けそうなデザイナーに的確に声をかけてもらうことで、テンポを落とさずに回れた
海外のトップエディターが発表したトレンドが、日本の一般的な市場に降りてくるまでには数年かかると言われています。その時間差こそが、現地で一次情報を取りに行く理由になっています。
【協力企業】 株式会社サンゲツ 公式サイト
壁装材、床材、ファブリックなどのインテリア商品を中心に取り扱う。
さまざまな空間に対する企画・設計・デザイン・施工といったソリューション提案や全国各地でのショールーム展開などを通じて、人々の暮らしを彩る空間デザインを幅広く提案し続けている。
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