海外で生活する上で不安な要素の一つとなるのが現地での病院事情ですよね。
病気はしないに越したことはありませんが、海外にいても日本語を使って診察を受けることが出来たら心強いと思います。
台湾の医療事情は国民が全員「全民健康保険」に加入することが義務付けられています。これは日本の「国民健康保険」と同じです。外国人でも台湾に3ヶ月以上滞在する方は強制的に加入する義務があります。
いざという時に役立つ台湾の病院事情と高雄で日本語が通じる病院をいくつかご紹介します。

台湾高雄の病院事情

台湾で病院にかかる方法

高雄で病院にかかる際には病院のHPから事前に予約をするとスムーズに診察を受けられます。
高雄の総合病院は昼夜問わず混んでいる事が多く、病院についてからの予約では長時間待たされることも少なくありません。
パスポート番号で予約出来る病院がほとんどですので、時間削減の為にも事前に予約をしてから行くことをお勧めします。

全民健康保険

台湾には全民健康保険という日本の国民健康保険のような制度があり、原則、居留証発行から満6か月の日からこの全民健康保険に加入する事が出来ます。
全民健康保険を持っていると診察料はかなり低額で、軽度の風邪などの場合診察料は200元~300元程度です。また、保険を保持していない場合でもパスポート等の身分証明書を持参することで受診が可能です。医療費は保険未加入でも日本に比べ低額であり、500元~1000元程度で診察をしてもらうことが出来ます。

台湾・高雄の総合病院

高雄榮民総醫院(退役軍人病院)

高雄榮民総醫院は、中国で共産党に敗れ、蒋介石と共に台湾に来た榮民である国民党軍の為に創られた病院で、国民党員を優先的に扱う病院でしたが、今は勿論、一般人も看てもらうことは出来ます。全国主要都市にも在ります。兎も角、大きい病院です。

住所:高雄市左榮區大中一路386号 
電話番号:07-342-2121

高雄長庚記念醫院(総合病院)

国際医療センターが設置されており、日本語対応が可能です。
高雄長庚記念醫院は、台湾プラスティック・グループ社長の王永慶氏が、その父林長庚氏を記念して、 台湾住民に高水準の医療を提供するため、1976 年にまず台北に、ついで 1978 年に 林口に長庚紀念醫院を開設しました。その後、基隆、高雄にも醫院を開設、1986 年に 林口の近くに長庚医学院(医科大学)を設立し、医師、看護師の育成もしています。台北、林口、基隆、高雄の 4 病院で、7,453 床もあり、その中でも林口が最も大 きく、台湾で 1、2 を争う大規模病院で、診療センターに格付けされ、機器・設備 も充実しています。また、コンピュータ化が進んでいる台湾の病院の中でも、この 病院は特に進んでいて、他の病院モデルになっています。
複数の診療科に日本語対応可能な医師が在籍しており、日本語対応の出来るボランティアも在籍しています

  • 日本語対応可の医師が在籍する診療科:一般内科,消化器内科,呼吸 器外科,骨科,産婦人科,耳 鼻咽喉科,歯科
  • 公式サイト:https://www.cgmh.org.tw/branch/branch_shk.htm
  • 電話番号:07-731-7123
  • 住所:83301高雄市鳥松區大埤路123號

高雄医学大学附設中和紀念醫院(大学病院)

高雄医学大学附設中和紀念醫院は、1957年に設立、外国語通訳も手配できるようです。台湾五大家族(五大財閥)と言われる高雄の財閥だった陳中和が設立しました。台北の台湾大学醫院に匹敵するのでしょう。中に本屋、コンビニ、レストラン、カフェ、Etc.とショップも揃っています。日本語、英語の話せる医師、日本語対応の出来るボランティアもいるため安心して受診する事が出来ます。
予め申し込むと良いでしょう。

  • 日本語対応可の医師が在籍する診療科:泌尿器科,呼吸器内科,歯科, 腎臓内科,皮膚科,消化器外科,神経外科
  • 公式サイト:http://www.kmuh.org.tw/
  • 電話番号:07-312-1101
  • 住所:807高雄市三民區自由一路100號

高雄市立大同醫院(総合病院)

高雄市立大同醫院は中医(漢方医)からスタートした病院で、同じく陳中和が関わっています。市立病院ですが、経営は上記の高雄医学大学です。ここに挙げた他の病院と比較すると、規模が少々小さくなりますが、きめ細かいサービスを受けられます。日本語を話す医師が数人います。設備は最新の日本からのものが導入されています。

住所:高雄市前金區中華三路68号 
電話番号:07-291-1101

阮綜合醫院(総合病院・医療社団法人)

阮綜合醫院は阮氏が個人で開設した病院で、高雄市の中心部に位置し、625床の病床を擁する教育医療機関です。阮総合醫院は病院評定と医療品質策定推進会により審査(評定)を受けた特別優良地方病院です。当院には内外科医が200名近く居て、現在も病棟を増設中、研修医は東南アジアの人材を多く受け入れています。その為外国人医師が対応する可能性もあります。日本語の出来る医師も居ますので相談すると良いでしょう。
日本語が通じる看護婦長も在籍しています。

  • 日本語対応可の医師が在籍する診療科:内科,外科,小児科,産婦人科,歯科,泌尿器科,耳鼻咽喉科,
  • 公式サイト:http://www.yuanhosp.com.tw/
  • 電話番号:07-335-1121
  • 住所:80249 高雄市苓雅區成功一路162號

育仁診所

  • 日本語対応:無し
  • 診療時間:8時00分~18時00分(月~金) 8時00分~12時00分(土)
  • 休診日:日曜・祝日
  • 公式サイト:http://www.i-best.com.tw/
  • 電話番号:07 389 1080
  • 住所:No. 896, Jiuru 1st Road, Sanmin District, Kaohsiung City

永明小児科内科クリニック(永明診所)

  • 日本語対応:有り
  • 診療時間:月曜~土曜09:30-12:00/15:30-18:00/19:10-22:00 日曜09:30-12:00/15:30-18:00
  • 休診日:無し
  • 電話番号:(07) 551-3436
  • 住所:高雄市五福四路161號

世界どこでもドクター

日本語サポートが必要な方は「世界どこでもドクター」というサービスが便利です。
日本語の医療通訳を探している方や、日本語対応の病院を探している方などが安心して海外の医療を受けられるよう、24時間対応で患者のサポートを日本語でおこなってくれます。

相談は無料のようなので下記のフォームより相談してみるのもひとつの手です。

世界どこでもドクター

まとめ

殆どが緊急センターを併設、一般診療は、予め、日本語対応を申し込めば相談に応じてくれるでしょう。「全民健康保険」カードが無い方の診療・診察の際にはパスポートなどの身分証明書、海外旅行保険証を持参しましょう。また、日本と台湾の健康保険は相互協定が結ばれているので、台湾で掛かった医療費用は診断書、領収書の原本と日本語訳を添付すれば、日本の年末調整で還付対象になります。

日本から飛行機で3.4時間と非常に近い場所にある台湾ですが、気候は日本と大きく異なります。特に台湾南部の高雄の夏は非常に長く、湿度も日本と比べてずっと高いです。
日本では丈夫な方でも、思わぬ病気や事故にあわれることがあるかもしれません。そんな時の為に事前に高雄の日本語対応が出来る病院を知っておくことでいざという時に備えることはとても大切なことです。