バリ島の旅行ガイド情報

【2020年最新】バリ島の治安は悪い? 危険な場所・エリア、トラブルと安全対策

インドネシア・バリ島は、美しいビーチと独特の文化で人気の観光地です。治安は悪いのか、日本とは違う危険や犯罪、テロの可能性など、旅行中に注意する点を解説します。危険な地域や犯罪の被害例、夜間の外出、女性や子連れ旅で気をつけたいトラブルなどもまとめました。この記事を参考に、安全で楽しい海外旅行にしてくださいね。


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バリ島の2020年現在の治安は?

2020年1月現在、外務省海外安全ホームページでは、バリ島の危険レベルは「レベル1:十分注意してください」となっています。

経済平和研究所(Institute for Economics & Peace)の発表する「2020年世界の治安の良い国ランキング」では、バリ島を含むインドネシアは40位、日本は9位です。

バリ島は東南アジア圏内では比較的安全な観光地とされていますが、外国人観光客を狙ったスリやひったくり、置き引き、詐欺などの軽犯罪が多発し、凶器を使った強盗事件も発生しています。2002年と2005年の大規模な爆弾テロ以来、テロは発生していませんが、政府は引き続きテロに対する警戒を強めています。
滞在中は日本とは治安状況が違うことを意識して周囲に注意を払い、被害防止につとめる必要があります。

外務省のたびレジに登録しておくと、現地の最新の安全情報を受け取れます。

参考:外務省海外安全ホームページ・インドネシア「安全対策基礎データ」

参考:在デンパサール日本国総領事館「安全の手引き」

バリ島の治安の悪い場所・エリアと注意点

デンパサール国際空港

空港から宿泊先までの移動の際に、白タクによるぼったくりや料金トラブルが多発しています。空港到着時に声をかけてくる白タクの運転手は無視して、タクシーカウンターでエリア別の定額のタクシーを利用しましょう。バリ島で信頼できるメーター制のタクシー会社、ブルーバードタクシーやバリタクシーは、空港に乗り入れていません。
また、帰国便のチェックイン荷物から貴重品が抜き取られる盗難が発生しています。預けるスーツケースには必ず鍵をかけ、貴重品は手荷物として機内に持ち込みましょう。

クタ地区・レギャン地区


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クタ地区とレギャン地区は、世界中から観光客が集まるバリ島の繁華街で、スリや置き引き、徒歩やバイクによるひったくりが多発しています。集団で観光客を囲んで話しかけ、注意を取られている隙に金品を盗むケースが多く報告されています。
特にスマホは狙われやすいので、歩きスマホをせず、外から見えない場所にしまいましょう。
バーやナイトクラブ内のスリやドラッグ被害にも注意してください。

バリ島で比較的治安のよい場所・エリアは?

ヌサドゥア地区


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インドネシア政府が開発・整備したリゾートエリアで、プライベートビーチのある大型高級ホテルが多く、外部とはゲートで遮断され、宿泊客と従業員しか立ち入れないようになっています。他のエリアより割高ですが、安全を重視して滞在したい方におすすめです。

ウブド地区


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のどかな風景が広がり、ライステラスやウブド寺院、マーケット、ウブド王宮、ネカ美術館、モンキーフォレストなど観光スポットの多いエリアです。マーケットでのスリやひったっくりなどはあるので、注意は必要です。

スミニャック地区


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夕日の美しいビーチがあり、おしゃれなショップやカフェ、レストラン、スパが集まる、女子旅で人気のエリアです。ただしスリやひったくり、置き引きには気をつけましょう。日没後は人通りが激減するので、夜間の外出にはタクシーを利用しましょう。

サヌール地区


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落ち着いた大人のリゾートエリアで、マリンアクティビティやのんびり散策をしたい方におすすめです。ただし、スリや置き引き、人通りのない道や夜間の外出には注意が必要です。

バリ島全域で注意したいこと

スリ・置き引き・ひったくり

繁華街の路上やショップ、ナイトクラブなど人の集まる場所でのスリ、ビーチやプール、飲食店などでの置き引き、路上でのひったくりにご注意ください。

スリ対策には、ズボンの後ろポケットに物を入れない、バッグやリュックは完全に閉めて体の前で持つようにしましょう。旅行者に話しかけて注意がそれた隙に金品を盗むケースもあるので、見知らぬ人に話しかけられたら荷物に十分注意してください。

置き引き対策には、ビーチやプールには必要最小限の物だけ持って行き、荷物を置いた場所でグループの1人が監視役をするようにしましょう。ホテルのプライベートビーチやプールに宿泊客以外が入ってくることもあり、油断はできません。
レストランなどではいすの背もたれに荷物をかけない、短時間でも席に荷物を置いたまま離れないようにしましょう。

ひったくり対策としては、歩きスマホをしない、バッグをひじ掛け持ちにせず、道路側に荷物を持たないようにしましょう。もしひったくりにあってしまったら、あきらめて荷物を放した方が、バイクにひきずられたり暴行を受けてケガをしなくて済みます。

現金や貴重品の持ち歩き

スリやひったくりなどに備えて、多額の現金を持ち歩かずクレジットカードを併用して、さらに現金は少額に分散させて持ち、支払いの時にお財布の中身が見えないようにしてください。
パスポートは現金とは別に持ちましょう。
また、ブランド品や高価なアクセサリーを身につけていると狙われやすくなるので、ビーチリゾートらしいカジュアルな格好がおすすめです。

スキミング

ATMにクレジットカードの情報を読み取る機械を取りつけ、小型カメラなどを仕掛けて暗証番号を盗み見るスキミング被害が発生しています。またATMからカードを取り出せないように細工して、助けるふりをして暗証番号を聞き出すケースもあります。ATMの利用時には不審な形跡がないか、周囲に不審者がいないか十分注意してください。

お金見せて詐欺

外国人が日本人旅行者に「今度日本に行くから、日本円のお金を見せて」と声をかけ、隙をついてお財布から現金を盗む詐欺が発生しています。見知らぬ人に話しかけられたら十分警戒し、必要な場合はその場から離れるなどしてください。

物売り・客引き・ぼったくり

ビーチでお土産を売り歩く物売りは、高値をふっかけてくるだけでなく、買うまでその場を動かないくらいしつこい場合もあります。
またレストランやショップなどで、強引な客引きが行われるケースもあります。毅然とした態度ではっきり断りましょう。

タクシーのぼったくり


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バリ島で評判がよく安心して利用できるタクシー会社、ブルーバードタクシーや系列会社のバリタクシーはメーター制ですが、それ以外のローカルタクシーは料金交渉制のことが多く、料金をぼったくられたり、行きたくもないお土産屋に連れて行かれることもあります。ブルーバードタクシーに似せて水色の車両を使った白タクもあるので、タクシー利用の際は注意してください。

参考:ロコタビ|バリ島のタクシーの乗り方ガイド〜料金・カード払い・便利なアプリ〜

麻薬・ドラッグ

夜間のバーやナイトクラブ、路地裏だけでなく、日中のビーチなどで購入をすすめられることもあります。また運び屋として利用されないよう、見知らぬ人から荷物を託されても引き受けないようにしましょう。
インドネシアでは麻薬や違法薬物の所持や使用に対する取り締まりが大変厳しく、外国人でも死刑を含む厳罰を受けることになります。

水難事故

サーファーに人気のバリ島のビーチでは、波が高く潮の流れが速い場所があります。サーフィン上級者でも流される事故が多発しているので、事前に天気予報で潮流や潮汐をチェックし、十分気をつけて遊泳しましょう。赤と黄色の2色の旗が立っている間が遊泳可能な場所で、赤1色の旗は遊泳禁止です。

狂犬病

バリ島では狂犬病の発生が報告されています。放し飼いの犬や野良犬が多く、また猫やサルなどからの感染例もあるので、むやみに動物に近づかないようにしましょう。心配な方は、出発前に狂犬病の予防接種を受けるとよいでしょう。

テロ

大規模な爆弾テロのあった2002年・2005年以来、バリ島でテロは発生していませんが、外国人が多く集まる場所や施設、欧米関連施設、警察関連施設といった、テロの標的になりやすい場所に近づくことはできるだけ避けましょう。
バリ島では人口の9割がヒンドゥー教徒ですが、イスラム教の断食月ラマダンと、ラマダン明けの祭典レバランの期間には、世界各地でテロが起こりやすくなりますので十分注意してください。

女性が気をつけたいトラブルと対策

ナンパ・ビーチボーイ・ジゴロ・結婚詐欺

リゾートでは開放的な気分になりがちですが、甘く優しい言葉をかけられても軽々しくついて行かないようにしましょう。日本人女性はナンパにひっかかりやすく、軽いと思われているようです。情熱的で強引なアプローチを断ることに慣れていなくても、笑ってごまかしたりせずに、毅然とした態度で断りましょう。
また現地人男性にお金を払って旅先のロマンスを楽しむ日本人女性も存在するため、お金目的で近づく現地人男性が多いことも事実です。
結婚を持ちかけて、車や家などの購入資金として日本からの仕送りを要求し、送金後に連絡不可能になる結婚詐欺もあります。

夜間の一人歩き


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女性の夜間の一人歩きは避けて、タクシーや送迎ツアーなどを利用しましょう。比較的治安のよいウブド地区やスミニャック地区でも、夜間は人通りがまばらになります。昼間でも、ローカルな生活エリアの細い道など人通りのない場所には立ち入らないようにしてください。

子連れ旅で気をつけたいトラブルと対策

水難事故

バリ島のビーチには、波が高く潮の流れが速い場所があります。赤と黄色の2色の旗が立っている間が遊泳可能な場所で、赤1色の旗は遊泳禁止です。
サヌールやヌサドゥアのビーチは、波が穏やかな遊泳向けのビーチですが、浮き輪やアームリングを過信せず、子どもから目を離さないようにしましょう。
またホテルのプールの水深は深めになっています。

交通事故

バリ島ではバイクが多く、歩行者優先ではありません。交通ルールはあってないようなもので、運転が荒く無免許運転もあるので、道を歩く時は子どもと手をつなぎましょう。

子どもの誘拐

身代金要求、臓器売買などを目的に、子どもを連れ去る事件が発生しています。ビーチや車内などに子どもだけを残さないようにしましょう。

バリ島でトラブルにあった時の対処法

パトカー・救急車・消防車を呼ぶ時

緊急時は、英語の通じるバリ・クライシス・センターに連絡することをおすすめします。

  • 警察:222200(州警察)、224111(観光警察)
  • 救急車:223333、227911(国立サンラ病院)
  • 消防車:113(市外局番なし)、223333
  • バリ・クライシス・センター(24時間・英語可):251177(災害、交通事故、救急車、消防車、警察への通報)

パスポートのトラブルは日本領事館へ

パスポートの盗難・紛失の際は、最寄りの警察に届け出てポリスレポート(盗難・紛失届)を発行してもらい、日本領事館でパスポート再発行、または「帰国のための渡航書」申請の手続きをします。
交付後、宿泊先の最寄りの出入国管理局で出国許可手続きをする必要があります。直接空港へ向かっても出国できないのでご注意ください。

再発行に必要なもの:紛失一般旅券等届出書(窓口にて)、申請書(窓口にて)、パスポート用写真2枚、運転免許証など写真付きの身分証明書、6か月以内に発行の戸籍謄本(抄本)、ポリスレポート
※ 早急に直接日本に帰国する場合は、「帰国のための渡航書」を申請(ポリスレポート、日本国籍が確認できる本籍地記載の運転免許証か戸籍謄本(抄本)、帰国時の航空券または搭乗予約確認書が必要)

在デンパサール日本国総領事館
所在地:Jalan Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia
電話:0361-227628
FAX:0361-265066
公式サイト:https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

デンパサール出入国管理局(Kantor Imigrasi Kelas I TPI Denpasar)
所在地:Jl. Panjaitan No.3, Sumerta Kelod, Kec. Denpasar Tim., Kota Denpasar, Bali 80234 Indonesia
電話:0361-227828
公式サイト:https://denpasar.imigrasi.go.id/

ングラライ出入国管理局(Kantor Imigrasi Kelas I Khusus TPI Ngurah Rai)
所在地:Jl. Raya Taman Jimbaran No.1, Jimbaran, Kec. Kuta Sel., Kabupaten Badung, Bali 80361 Indonesia
電話:0361-8468395
公式サイト:https://ngurahrai.imigrasi.go.id/home

クレジットカード紛失時

できるだけ早くカード会社に連絡をとり、利用停止の手続きをします。

  • VISA(フリーダイヤル・日本語・24時間):001-803-441-230
  • Mastercard(フリーダイヤル・日本語・24時間):001-803-1-887-0623
  • JCB(フリーダイヤル・日本語・24時間):001-803-81-0039
  • AMEX(コレクトコール・日本語・24時間):65-6535-1561 (シンガポールセンター)

緊急時の連絡先(日本語対応の病院)

日本人看護師や日本人スタッフが常勤している以下の病院では、日本語で診療を受けることができます。

BIMC Hospital
所在地:クタ:Jl. Bypass Ngurah Rai No.100X Kuta 80361 Bali
ヌサドゥア:Kawasan BTDC D Nusa Dua 80363 Bali
電話:クタ:0361-761263、ヌサドゥア:0361-3000911
公式サイト:https://bimcbali.com/

Kasih Ibu General Hospital
所在地:Jl. Teuku Umar No.120 Denpasar, Bali
電話:0361-3002102、085-1008-73432(日本人スタッフ)
WhatsApp:0813-3878-6919(日本人スタッフ)
LINE:hiromibali9(日本人スタッフ)
公式サイト:https://japan.kih.co.id

Kyoai Helthcare(共愛ヘルスケア)
所在地:Jl. Bypass Ngurah Rai No.9C Kuta, Bali
電話:0361-766591
公式サイト:http://www.kyoaims.com/jp/index.php

Surya Husadha Hospital
所在地:Jl. Pulau Serangan No.7 Denpasar, Bali
電話:0361-224499、0361-233787
公式サイト:https://suryahusadha.com/

Takenoko Medical Care(タケノコ診療所)
所在地:Jl. Sunset Road No.77A Ruko No.1 Kuta, Bali
電話番号:0361-4727288、0811-399-459(日本語ダイヤル)
公式サイト:http://takenokogroup.com/

まとめ

アジアでは比較的治安がよいと言われるバリ島でも、日本と同じ感覚でいると犯罪のターゲットにされてしまいます。せっかくの楽しい旅行が台無しにならないように、海外だということを意識して、安全に過ごしてくださいね。
バリ島の治安についてもっと詳しく知りたい方や、疑問点のある方は、ロコタビのサービスで、バリ島在住の日本人ロコに聞いてみるのもおすすめです。また、ロコに送迎や同行などをお願いすることもできます。Q&Aは無料なので、お気軽に書き込んでみてくださいね。