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成都の双流国際空港から市内へのアクセス方法・手段ガイド

【中国・成都在住者執筆】成都の玄関「双流国際空港」は、市内から車で30分、リムジンバスなら40分程、地下鉄10号線も開通されて市内と空港を結んで快適にアクセスできるようになっています。成都の空港はとにかく市内までの距離が短い分、ほか大都会の国際空港に比べとても便利です。
ここでは市内へのアクセス方法をご紹介します。

成都の空港「双流国際空港」

成都空港の正式名称は「双流国際空港」といい、2つのターミナルがありますが、国際便はほとんど第1ターミナルを利用しています。ここはANA全日空便の日本直行便をはじめ、欧州やアメリカへ飛ぶ定期便も開通され、とても国際化的になってきました。

第1ターミナルは旧空港を元に改装を加えたもので、となりに新しく開港した第2ターミナルの広さに比べ少々窮屈な感じがしますが、逆に出発、到着、安全検査や出入国手続き窓口までの歩く距離が短く、とても便利な感じがします。

また国内便の混雑な環境から離れているから落ち着いて出発手続きをするのに評価したいところです。

▲第一ターミナル。上は出発入口、下は到着出口。

下の写真は「出発ロビー05番入口」です。セキュリティ強化の一環として入口は、国際出発、国内出発、ぞれぞれ1つずつしか開きません。日本へ帰国の例として、写真は車で第一ターミナル2階出発ロビーに到着し、05番入口から、国際便出発ロビーに入ってくるところです。

ご覧のように、入口で荷物に対して、爆発物、安全検査が行われます。大型荷物用カードはここまでです、すべてカードから下ろしてレントゲン検査を受けます。検査機の向こう側から出てくる荷物をもう一度カートを探して載せるか、押しながらカウンターの方へ向かうしかありません。

幸い、ANAの窓口はすぐそこの42番-46番カウンターにあります。日本人スタッフが笑顔で迎えてくれるからもう問題ありません。
チェックイン手続きが終わってからカウンターの右の方へ移動し、100メートル先のところに出国検査入口があります。

写真(上、左)は、カウンターの右へ歩き、エスカレーター(が見えます)をくくると写真(上、右)目の前に広々になり、そのまま直進して、突き当たりの左側は出国手続きの入口(検査区)です。

成都・双流国際空港到着後の流れ

日本から成都に到着すると成都双流国際空港の第1ターミナルから出ます。
全日空便で到着時間は夜22時前後です。しかし、地下鉄の終電は23時です。滑走路からターミナルまで、そして外国人の入国手続きを済ませるまで約1時間、税関検査の待ち時間を20分で計算しても、地下鉄は利用できそうもないです。
リムジンバスで移動されても、市内のバスターミナルでおろされてから、タクシーを拾わねばならぬ不便もあり、全日空便で成都ご到着してからは、まっすぐタクシーを待つ人の列に直行するのをお勧めします。
もちろん来られる前に出迎えの手配をしておくことが一番です。

第1ターミナル、到着ロビーの写真です。緑タクシーが見えます、これは成都の公認タクシーです。
空港到着ロビーの外でいつも列になって客待ちしておりますから、到着ロビーを出ると左側にタクシー乗り場があり、少し待つだけで乗れます。東京の万単位のタクシー代とはまったく違って、銀座から有楽町程度のワンメーターのタクシー代で済ませることができるので、とても安くて便利です。

双流空港から成都市内までのアクセス手段

当然、成都に来られるのには全日空便に限らず、いろんな航空会社といろんな到着時間がありますよね。ここで市内へのアクセス方法をご紹介します。

手段 料金 所要時間
タクシー/都市中心あたり 60人民元 約30分
リムジンバス(1番)/岷山飯店 10人民元 約30分
電車/春熙路(市内繁華街)ゆき 5人民元 15分

夜便ご到着の方

全日空でこられる方は受け入れ先に出迎えを手配してもらえることが一番ですが、叶わない場合は迷わずタクシーを選びます。到着ロビーを出ると、すぐ左手にあるタクシー乗り場へ直行して下さい。

タクシー

【料金】

行先 料金 所要時間
天府広場(都市中心)あたり 60人民元 約30分
城南桐梓林あたり 50人民元 約20分
成都一環路九眼橋あたり 80~100人民元 約30~40分

空港から城南桐梓林あたりのケンピンスキーホテルやローヤルホテル等なら50人民元で、成都一環路九眼橋(ヒルトンホテル付近)なら80人民元から100人民元、その他もっと市内の中心部や北の方へ行くほど、料金が高くなりますが、200人民元以内で(3000日本円前後)市内(2環路以内区域内のホテル)ならほぼどこへでも行けます。

昼便でご到着の方

朝や昼間にご到着の方には市内へアクセスする選択肢が多いです。

リムジンバス

  • 1番バス・空港から岷山ホテル行き :10人民元

最近リムジンバスも増えていますし、行き先によって料金が違うのですが空港から岷山ホテル行きは10人民元(锦江ホテルも道路を挟んで向う側にあります)便利です。朝の5:30から、30分毎に運行しています。
このバスは空港から出てから途中止まる駅は「倪家橋駅」で、ここで地下鉄1号線に乗り換えるなど便利ですし、ケンピンースキーホテル、ローヤルホテルへはタクシーでワンメーターで行けます。ただし、目の前の大通りを横断する必要があります、地下鉄駅から行ってもいいのですが荷物の多い方は不便かもしれません。

地下鉄

  • 地下鉄 :地下鉄10号線で市内へ/市内まで5人民元
    • 春熙路(市内繁華街)ゆき:地下鉄10号線の「太平園」駅で地下鉄3号線に乗り換えて、「春熙路駅」下車、運賃5人民元。
    • 桐梓林ゆき:空港第一ターミナルで地下鉄10号にのり、「太平園駅」で地下鉄3号線に乗り換え、さらに3号線の「省体育館駅」で1号線に乗り換えて、「桐梓林駅」下車、運賃5人民元。
始発 終電
10号線 6時05分 23時05分

昼間は地下鉄のご利用もお勧めします。下の写真は地下鉄10号線の駅です。
不便ですが第一ターミナルには地下鉄直通連絡路がないので、第一ターミナル到着ロビーを出るとまっすぐ駐車場へ移動することになります。
▼地下鉄駅は駐車場の中にあります。

地下鉄10号線は2017年9月に開通されたばかりで、車内はパンダのデザインでかわいらしいです。
空港から市内までは約15分程度、まだ金額も区間によりますが市内までは約5人民元と安価です。市内へ行くには「太平園(りんご園)駅」をターミナル駅として市内のあらゆる方向へ乗り換えすることができます。城南に住む人にとっては少々の遠回り感がありますが、成都の中心部へ行くには、地下鉄は便利でしょう。

▲路線図/赤丸箇所が空港駅

成都空港での両替について

中国の外貨管理は厳しくなっております。空港で両替した人民元がホテルの窓口で払い戻せない場合もありますので、(※逆も同じです)面倒回避の観点から、到着空港での両替はお勧めしません。ただし、成都に到着して、出迎えの予定がない皆様にとっては、移動に人民元が必要ですね。いい方法としては、成田など日本の空港を出る前に先に少々両替しておくことをお勧めします。

いくら両替すればいいの?

タクシーや移動程度の場合、200人民元(=3000円程度)あれば十分でしょうが、5000日本円分両替しておけば「ツアー」で来られる方の滞在期間中の交通費には十分で賄われるでしょう。

(手元にある人民元を写真にしたので、50人民元札の見本がなく、申し訳ないです。)

タクシー、リムジンバス、地下鉄を利用する予定なら、20人民元、10人民元のお札も両替の
時にもらっておいて下さい。タクシーは100人民元札を使いますが、リムジンバスや地下鉄等は小額の紙幣が便利でしょう。

まとめ

国際大都会、中国西南地区の中心を目指している成都は、すでに中心部から100キロ以外のところで新国際空港の建設を始めています。そのうち、ほとんどの航空便の発着が遠い空港へ移されて、アクセスに費やす費用、時間ともに増えそうですが、いまはこの「双流国際空港」をたっぷりと楽しもうと思っております。
日本から直接成都に来られるのはとても便利ですが、飛行時間5時間と少々長く感じますのと、成都は同じ北京時間を使っていますが、北京よりも1時間の時差があるように感じる点で少々注意が必要と思います。全日空の便の到着時間は北京時間22時前後、日本はもう深夜です。ですからご来訪の日程を立てる段階で出発当日の空港出迎えの手配や到着翌日の午前中の活動開始時間を少々延ばすなど、余裕ある日程で成都のご滞在を企画していただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう。