ハワイ島の旅行ガイド情報

ハワイ島の年間の気候と旅行中におすすめの服装!世界中の気候の宝庫、!いくつもの顔をもつ不思議な島へようこそ!

【ハワイ島・サウスコナ在住者執筆】ハワイ島の魅力のひとつは世界中の気候を南の島で味わえる事です!2つの4000mを超える山によって西と東が隔たれていることにで年間降水量全米4位のヒロと雨が降らないので建物のない国際空港を持つコナ、という正反対な街を提供してくれます。冬になると朝方ビーチで泳いで昼からはスノボーをすることができるのがこのハワイ島です!どんな気候があり、アクティビティによってはいつ来るのがよいのか、どんな服装がよいのか、などご案内したいと思います。参考にされて楽しいハワイ島の旅をしていただきたいと思います。

ハワイ島は世界でも沢山の気候が島の中に分布されていることでも有名です。
太平洋にぽっかりと四国の4分の3くらいの顔を出すこの島、4205mのマウナケアと4169mのマウナロアにより東西が分けられている感じです。

ハワイ島を作ってきた順番

  1. コハラ
    1番最初に海面に顔を出した1番古くハワイ島唯一の死火山コハラ

  2. マウナケア
    2番目に海底火山からどんどん成長し世界一の高さを誇るマウナケア(山自体の海底からの高さです)

  3. マウナロア
    世界で1番の体積を誇るマウナロア(山自体の海底からの体積です)

  4. フアラライ
    コナ国際空港やカイルアコナのあるフアラライ

  5. キラウエア
    現時点では最後に島を形成している世界でもっとも若くアグレッシブな火山キラウエア

これらの5つの火山で構成されているハワイ島をぐるりと回るとあれ不思議、同じ島にいるの?ここはハワイ?と思うと同時にその魅力にはまることでしょう!
そんな楽しみを提供してくれるハワイ島の気候にまつわる情報をご案内します。

ハワイ島の気候

ハワイの気候は夏季と冬季の二つだと思っていただいてよいと思います。
雨の少ないのが夏季、雨が多いのが冬季。
そんなハワイ島の大きく地区を分けてどのような気候が誰をも魅了してやまない素晴らしい島をつくっているのかご紹介します。

年間の気温と降水量

1月 2月 3月 4月 5月 6月
ハワイ島平均気温(℃) 22.0 23.0 22.5 22.9 23.7 23.1
ハワイ島降水量(mm) 144 65 476 339 188 167
7月 8月 9月 10月 11月 12月
ハワイ島 平均気温(℃) 24.4 25.5 26.4 25.0 24.4 22.6
ハワイ島降水量(mm) 406 275 103 173 170 513

出典:気象庁ホームページ
地点別データ・グラフ (世界の天候データツール(ClimatView 月統計値))ハワイ島

乾季(4月、5月、6月、7月、8月、9月)のハワイ

俗にいうハワイのベストシーズン!となるのが日本の春と夏。ハワイ島での乾季でしょうか。
朝から晩まで過ごしやすいと思います。もちろん暑いですが、湿度が低いので日陰に入れば心地よい風に吹かれながらハワイ島にいるなぁ〜と嬉しくなってしまいます。
そして雨季から乾季に入りますとマンゴーにライチのシーズン到来です。色々なところでマンゴーやライチの路上販売を見かけます。是非お試しください!

雨季(10月、11月、12月、1月、2月、3月)のハワイ

【必要なアイテム】

  • 雨具
  • 羽織り

日中は暖かく過ごしやすいいつものハワイ。早朝、夕方から夜にかけて肌寒い気候です。
この島は気候の宝庫ですから雨季といえどもカラっとしている地区もあります。しかし雨季なだけに地区によっては一日中雨に降られることもあります。
日中は日本での春夏スタイルで大丈夫ですが、お出かけの際は必ず雨具と羽織るものを持っていくことをお勧めします。
雨季の目玉はなんと言ってもクジラたちのハワイバケーションです!
11月の後半から西側を走れば色々な所で真っ赤なポインセチアを目にします。クリスマスだ〜!とウキウキします。日本では見れない野生のポインセチアは一見の価値ありかもしれません。
そして綺麗な紫色のジャカランダの花が咲き始めます!

ハワイ島エリア別気候

コナコースト(Kona)

ハワイ島で1番賑やかで人口も多い地区、熱帯気候と半乾燥気候という1年中暖かく適度な湿度と乾燥が同居するまさにパラダイス気候です。

必須アイテム
水分補給・サングラス・帽子・日焼け対策は必須です!

コナ北部

コナ北部は太陽の日差しが強くても木陰や屋根の下にいれば心地よい風により、うとうとしてしまうくらいです。熱帯気候というだけに夏場は湿度も高くなりますのでビーチにもパラソルなどを持って行ったほうが良いですね。雨は少ないです。

コナ南部

コナ南部は「熱帯/冬季乾燥気候」です。コナコーヒーのおいしさの秘訣の一つでもあります。

コナ山間部

ケアラケクア、キャプテンクックは熱帯雨林なんですが、湿度と乾燥の絶妙なバランスを保つ過ごしやすい地域です。

コナサンセット

コハラコースト(Kohala)

コハラ南部

コハラ南部ハワイ島の高級リゾート地区(マウナケアリゾート、ハプナリゾート、マウナラニリゾート、ワイコロアリゾート)は乾燥/湿潤な気候と、砂漠乾燥気候、熱帯砂漠気候で年間を通してカラッとしています。空港からこの地区へ移動している時は正に砂漠の様な感じです。ただ砂でなく溶岩なのです。年間を通して天気が良い雨の非常に少ない地域です。まさに砂漠のオアシスのような存在がコハラのリゾートです。
偏西風により雨が降る時もありますが1年のうち9割がた晴れます。まさにビーチやプールサイドでゴロリ、そしてお肌がほてってきたらザブン!とお水に入りスーパーリフレッシュ!カラッとした青空の下でゴルフを楽しむ、ザ・リゾート気候です。

コハラ北部

コハラ北部はメインは熱帯夏季少雨の地域です。カラっからのコハラ山南部と違い北側、カメハメハ一世が生まれた地であるハヴィカパアウのあるコハラ北部はしっとりとしたかわいらしいビレッジがあります。西側からの砂漠気候、東側からの熱帯湿潤気候に挟まれたコハラ北部は入り混じる気候によりジャングル・牧場・アーティストの町という個性的な地域です。ここを訪れるたびになぜアーティストが集まってくるのか、なんとなく理解できます。素敵な空間です。
島の最北端は常に風が吹いていて最北端にあるウポルエアポートの脇には風力発電所があります。

必須アイテム
水分補給・サングラス・帽子・日焼け対策は必須です!

南コハラ コナからワイコロアへの道

北コハラ ウポルの風力発電所

ワイメア(Waimea)

コハラ山とマウナケア山のふもとにあたる牧場地帯ワイメアは温暖湿潤気候といい年間をお通して湿った暖かい地域です。山と山の間を通り抜ける貿易風が常に風を送り込んできます。爽やかな高原地帯の気候を楽しめます。冬にはマウナケアの雪の積もる山頂の風を町に送り込んでくるので特に夜はとても冷え込みます。カウボーイの町だけにカウボーイ
ブーツを履いているロコがたくさんいますが、気候にもブーツはあっている地域です。ダウンジャケットも役に立ちます。冬季、朝夕とても寒くなるので家々の屋根には暖炉があるので煙突が見えます。

ハマクアコースト(Hamakua)

ハワイ島の北を西から東に通るハマコーストは熱帯湿潤気候。一年中しっとりとし、島でも特に緑の多い地区です。ワイピオ渓谷のあるホノカアやアカカ滝のホノムがあるのがハマクアコーストです。両方とも浄化スポットで有名ですが、静かにそして雄々しい滝や生い茂る熱帯の緑に囲まれると心底納得します。体中をきれいにクリーニングされているとを実感します。

アカカ滝

マウナケア(Maunakea)

世界で一番高さのある山マウナケア、標高の低い地域は先に記したハマクアコーストも含まれますので熱帯湿潤気候が存在するわけです。標高が上がるにつれて徐々に空気が乾燥していきます。マウナケアの2000mあたりからオニヅカセンターのある2800mあたりが乾燥温帯地域といい熱帯と寒帯の間の気候であり、その上とても空気が乾燥しています。

マウナケアとマウナロアが交わる西側と東側をつなぐダニエルKイノウエハイウェイ新サドルロードの西側、ワイメア付近からマウナケア山頂へ行く道の出発点からキプカプウフルフルあたりまでは常に乾燥していて山火事注意地区です。
そこを過ぎると徐々にヒロに向かうにつれ熱帯湿潤気候になっていきます。超カラカラ地帯からジャングル地帯へと!日本では絶対に体験することのない面白いドライブを楽しめます。
マウナケアの3000mから4205mの山頂へ向かいますとそこに待つのは森林限界地帯そして周氷河気候というハワイからは全く想像のできない気候地帯が待っています。
聞きなれない気候かと思いますが、凍結したり溶けたりをし続けることによってほかの気候とは全く異なった独特な地形となった場所です。行ってみて納得です。行ったことのないどこかほかの惑星を思わせるというなんとも不思議な場所です。

必須アイテム
水分補給・サングラス・帽子・日焼け対策は必須です!

マウナケア山頂手前

ヒロ(Hilo) プナ(Puna)

ヒロ

全米でも降雨量が多いことで有名なヒロ。でもご安心ください、一日中降っているわけではありません。早朝に多く日中は降らない日が多いですので傘をとりあえず用意してノスタルジックなヒロの町を散歩してください。

プナ

熱帯湿潤気候の魅力をたっぷりと見せてくれるプナはヒロの町とはちがう熱帯雨林独特な野性的なジャングルの姿と近年のキラウエアの溶岩流でできた新しい島の一部が見ることのできる地区です。

キラウエア (Kilauea)

サバナ気候(雨季と乾季が明確に分かれている気候)熱帯・温暖湿潤、常に湿り気がある気候が混在している不思議な山です。来る季節によって様々な顔を見せてくれるサービス精神旺盛な世界で最も若く活発な火山活動をしている山です。
山頂にあたるハレマウマウ火口のあたりは地下のマグマの熱のせいでしょうか乾燥しているので生息している植物が溶岩台地に一番最初に生え育つオヒアレフアばかりです。
標高を下げていくと徐々にシダ類が加わり緑が美しいエリアを通ります。そしてなんといってもまだまだ1900年代中頃の溶岩流が流れた火山ですから突如として緑を遮り真っ黒な溶岩台地が露出したエリアが現れます。気候的に常に乾燥しているわけでないので植物は育ちます。なので青々としたエリアと溶岩台地の何とも言えないコントラストがやはりこの島だけの魅力だと思います。

ハワイ火山国立公園のケアラコモ

カウ (Ka’u)

熱帯夏季少雨気候、夏は雨が少ない地域です。標高の高さによっては熱帯湿潤気候なので昔からの固有種の植物が多く、ネイティブのかわいらしい小さな鳥たちの楽園になっています。全米最南端のサウスポイントがありますが、この辺りは一年中カラッとしています。こちらにも風力発電所があります。風通しが良いわけです。
雨が多すぎず適度な湿度、太陽がさんさん、マカダミアナッツの産地としてうってつけなようです。
コナからカウをドライブしますとコナコーヒー地帯マカダミアナッツ地帯カウコーヒー地帯と続きます。コーヒー好きにはたまりません!世界三大コーヒーのコナコーヒーそして匹敵する美味しさを誇るカ’ウコーヒーの試飲のオンパレード。
夜間は冷え込みますのでご注意を。

グリーンサンドビーチ

アクティビティ別おすすめの季節と服装と持ち物

マウナケア山頂の夕日、朝日と星空観測(5月から10月がおすすめ時期)

日本からいらっしゃる方に一番人気がこのマウナケア山頂で夕日もしくわ朝日を鑑賞、夕日の場合はサンセット後に標高を少し下げて星空観測。
朝日の場合はサンライズの前に星空観測。世界の天文台施設があるということはともかく天文観察にうってつけな場所なわけです。乾季である5月から10月がお勧めですが、絶対に雨が降らないとか曇らないというわけではありません。確率的には雨季である11月から3月の方が天気は不安定です。
個人的に7回ほど登ってみての感想ですが、2月のめちゃめちゃ寒い風の強いマウナケア山頂でのサンセットが一番印象に残っています。
その日は東からの貿易風が4205mの山を越えて、私たちを超えて西側の雲海へと降りていくのでした。雲が厚く沈みゆく太陽はぼんやりと雲の中。
背後から山を登りそして目の前に降りていき、雲海の上でダンスをする雲なんて夢にも思い描いたことがありませんでしたから!幻想的な雲のダンスは太陽が雲に隠れていく姿より私の記憶に焼き付いています。
真っ白で寒くて何も見えない日に当たる可能性もあります。そんな時は是非、自分のいる場所に感動してください。富士山より高い山のてっぺんに来ているんだ!森林限界地帯に来ているんだ!地球、人類の未来のために設置されている天文台のそばにいるんだ!
そしてまた来てください。

マウナケアでの服装

服装はともかくあったかく

持ち物 コメント
暖かい肌着
長袖
長ズボン
ジャケット、セーター、ダウンジャケット
厚手の靴下、もしくは二枚重ね! (暑すぎたら脱いでください)
ヒートテックの上下 肌着のようなインナーはとても便利。
スカーフ、マフラー
手袋
帽子 ニットのキャップが良いですね
マスク
サングラス 山に登っていくときに眩しいことがあります。
カメラ
ホッカイロ
お菓子類
飲み物 水が一番ですね、ともかく乾燥していますからのどを潤しましょう。脱水症状注意です
日焼け止め ハワイにいる時はいつでも塗っておきましょう。

ツアーに参加される場合はダウンジャケットなど貸してくれます。忘れがちなのは手袋。実はとても大事です。星空を見ているときには写真はあまりとらないと思います。そんな時は手袋があるとガイドさんのお話に集中できると思います。かじかむ手を、「あーさぶーっ!」と気にしていると聞き逃しちゃいますから。

イルカ、マンタレイそしてクジラウォッチング

イルカ、マンタレイは常に島界隈に住んでいますのでほぼいつ来ても会えると思って大丈夫ですが、100%ではありません。海の状態にもよります。ツアーに参加される場合、催行会社の方が事前に教えてくれると思います。天気や海の状態によって高波のためボートが出せないかもしれない等々。
あえて避けるとしたらハリケーンシーズン、雨季ですね。
クジラ達は冬にやってきます。出産をしてママクジラとベイビークジラはゆっくり暖かいハワイの海でくつろぐのです。
12月から4月の中旬になります。こちらもなんといっても自然ですし、クジラに連絡を取ることはできませんので(笑)その点は心得ていてくださいね。

海に出る時の服装

海に出るときは濡れる覚悟が必要です。

持ち物 コメント
濡れてもよい服装 Tシャツと短パンやひざ丈のパンツ、スカートでもよいですが。
水着 服の下に着ておくとよいでしょう
替えの洋服
ビーチサンダル等濡れてもよい履物
タオル
ウィンドブレーカーなど羽織るもの
サングラス
帽子
カメラ 防水機能のある濡れても大丈夫なもの
お菓子、飲み物 ツアーによってはお食事つきだったりしますが、念のため
日焼け止め ハワイにいる時はいつでも塗っておきましょう。

ハワイ島内観光やワイピオ渓谷探訪

なんといってもこの島は行くところによって全く天気は変わります!
ということで私的には一年中いつでも頭の中に今は雨季、今は乾季と入れておいて雨に降られるの覚悟で参加、もしくは雨は降られないという気持ちで参加して予想を裏切られるのもよいかと思います。
コナをはじめとする西側はほぼお天気だと思いますが、そこで雨が降ったらそれはある種の幸運だ!と思いましょう。
ヒロで、晴天に恵まれたらやった!と微笑みましょう。土砂降りに降られたら、やはりそうか!と納得しましょう。雨の神様の祝福です。とても気に入られたということですね。
ワイピオ渓谷のツアーはあまりにも雨がひどいときには中止になります。
渓谷に下っていく急な坂道は危険だからです。
なので雨季である11月から4月はとりあえず覚悟しておけば参加できて天候に恵まれたらとってもハッピー!

ワイピオ渓谷での服装

いつでもどこでも雨具は便利

持ち物 コメント
レインコートや折りたたみ傘 島を巡れば、ジャングルを降りていけば雨に降られる可能性は大です。
日が照ったら日傘にもなります。
動きやすい服装
半袖のシャツ
パンツ、ひざ下まであるもの 歩くことがあるということは転ぶ可能性あり。
移動中の車の中、お食事するレストランが寒いこともあります
羽織るもの
歩きやすい靴
サングラス
帽子
カメラ
日焼け止め ハワイにいる時はいつでも塗っておきましょう。

小雨のハレマウマウ火口 (ハワイ火山国立公園)

まとめ

お天気は旅の楽しさに影響すると思いますが、ここハワイ島に来ましたら是非とも様々な天候を楽しんでください。マウナケアの山頂で、キラウエアで、コナの町で、コーヒーファームで、ビーチで、海で、渓谷で、ヒロの町で、溶岩台地で!
雲のない真っ青な空も、どんより曇った曇天も、さぁーっと来ては去っていくスコールも、どばぁーっといきなり降るゲリラ豪雨も、全てひっくるめてこの島の魅力です。
雨が降らなければこの島の豊かな緑は継続できていないわけですし、雨ばかり降っていたら美味しいコナコーヒーやマカダミアナッツは育ちません。
雨が降るから見事なアカカ滝が存在します。道が凍結してしまいマウナケアに行けない日もありますが、その雪がマウナケアの美味しい水にもなるわけです。
熱帯気候から周氷河気候までがこの四国の四分の三の太平洋にぽつりとある島で体験できるなんてすごいと思いませんか?
それぞれの月の天気を味わいに何度も何度もハワイ島に足を運んでいただけたら何よりです!
気候の宝庫ハワイ島より愛をこめて♡