チューリッヒの旅行ガイド情報

チューリッヒ旅行持ち物チェックリスト! 季節と場所で大きく変わる、必要荷物徹底ガイド&免税持ち込み制限リスト

【スイス・チューリッヒ在住者執筆】スイス行きの準備に必見の荷物徹底ガイド。ここでは、スイス旅行に持っていくための「基本の持ち物チェックリスト」と「荷物の優先度」をしっかりマスターしましょう。季節や行先によって持ち物も変わるので、季節と観光地に分けた理想の服装と特別必要グッズもリストアップしました。知っておきたい免税と持ち込み制限にも触れています。無料で機内に預ける手荷物規定早見表もチェックしていきましょう。そしてスイス入国の際に免税対象の制限も徹底公開。スイスへの準備はこれで万全と言えるでしょう。

スイス旅行も決まり、出発日も近づいてきました。そろそろ準備を......パスポート、スイスの通貨、T-シャツに下着にジーンズに......靴や上着はどんなものがいいのか......何が必要なのか、海外旅行の持ち物はいつも迷いますね。なんとかスーツケースに入ったとしても、帰国時お土産を入れるスペースはありますか?エコノミーだと、スーツケースも一人一つしか持てない航空会社もあります。ここではスイスに持っていく必要のある基本の持ち物優先度に加えて、季節と場所に分けてそれぞれに適した服装やアクセサリーを解説します。要らないものを持たずに、快適なスイス旅行ができるよう、しっかり準備をしていきましょう。

基本の持ち物チェックリスト 8【必需品〜優先度No.1】

  1. パスポートと航空券(e-チケット)・海外旅行保険証
    パスポートの一番最後のページに名前と住所(日本語でもいい)を書き込んでおきましょう。パスポートは航空券(e-チケット)と一緒に保管しておきましょう。海外旅行保険をかけている人は証書も忘れないでお持ちください。

  2. 通貨(スイスフラン)・クレジットカード
    スイスではユーロ通貨ではなく、独自のスイスフランを使用します。スイスフランはユーロやドルと違ってマイナー通貨のため、両替の手数料は高くなります。主な両替可能銀行名は下記の通りです。
    ●三菱東京UFJ銀行
    ●三井住友銀行
    ●りそな銀行
    ●みずほ銀行
    ●ゆうちょ銀行
    スイスフランに両替の際、3〜10%の手数料がひかれますが、クレジットカード手数料は1.63%あたりなので現金での支払いよりは安くすみます。スイスではほとんどのクレジットカードが使用できます。また、限度額など条件さえ合えば、スイスのATMにて現金を引き出すこともできます。JCBカードは使えない場合もたまにあるので、他の種類のカードもお持ちすることをおすすめします。

  3. 行程表・ホテル名や現地連絡先リスト
    団体旅行でも個人旅行であっても、行程表や現地連絡リスト(ホテル名など宿泊場所)は持ち込み手荷物として保管しておきましょう。チューリッヒの空港や乗り継ぎ空港の税関で質問されることが多くあります。

  4. 携帯電話・充電器・WiFi端末(日本でレンタルの場合)
    自宅出発直前まで充電していて、うっかり旅行に持っていくのを忘れることがあります。充電器やWiFi端末などは、スイスのコンセントや通信ケーブルと共にしっかり荷物に詰めておきましょう。携帯電話のローミングデータはOFFにしておきましょう。
    関連記事:「こんなに簡単!チューリッヒ旅行中のWi-Fi接続通信方法【無料WiFi, 海外パッケージ、プリペイド格安SIMカード買い方】」

  5. スイス用変換プラグ『Cタイプ』・通信ケーブル・変圧器
    スイス用のコンセントの形状は丸穴二つの「Cタイプ」と「Jタイプ」があります。ただ、JタイプのコンセントにCタイプも挿入することが可能なので、2穴のCタイプのコンセントは必ず持参しましょう。また、スイスの電圧は230〜240Vで日本の2倍以上ということで、100Vにしか対応していないものを利用する場合は変圧器も忘れずに。

  6. □ 洗面用具・化粧用具・医薬品
    日本のホテルと違い、スイスのホテルには高級ホテルでも歯磨きセットは置いていません。洗面用具セットの中に入れておいてください。
    医薬品は言葉の問題もあるので、緊急のために普段服用している薬を少し持っていくことをおすすめします。
    医療品の持ち物
    ●解熱剤・痛み止め
    ●絆創膏
    ●熱さまシート
    ●マスク(機内用)

  7. パジャマ
    日本のようにホテルの部屋に浴衣などは備え付けられておりません。パジャマまたは就寝用の服装をご用意ください。

  8. 季節と場所に適した衣料品と靴
    衣料品(下着、ジャケット、パンツなど)や靴(靴下やパンストなども含む)は季節でかなりの違いがあり、観光地も山岳地帯と都市部では大きく変わります。詳細は後の項目【季節で違う服装と役立ちグッズ】【観光地で違う服装と役立ちグッズ】をご参照ください。

快適に過ごすための持ち物リスト 9【便利グッズ〜優先度No.2】

必ず必要ではありませんが、あると便利なグッズのリストです。この他に小さいお子様のいるご家族なら、抱っこ紐も便利です。スイスの歩道はペーブメントが多く、日本のベビーカーだとタイヤがスムーズに動いてくれません。抱っこ紐ですいすいと街を歩く方が楽に移動できそうです。

  1. スリッパ(機内用)
    お手洗いや少し席を立つ時に、わざわざ靴を履くのは面倒という方に。

  2. リップクリームや保湿用クリーム
    スイスは日本に比べるととても乾燥しています。機内も同じく乾燥しているので、細目にクリームで保湿してあげましょう。

  3. 軽量の折りたたみ傘
    スイスには百円ショップのような格安ショップはありませんし、日本のように軽量の折り畳み傘も見つかりません。雨の多い冬から春にかけてご旅行される方は、軽い折り畳み傘をスーツケースに潜ませておくのも便利です。

  4. ウエットティッシュ
    ウエットティッシュはスイスでも販売していますが、意外とサイズが大きく持ち運びに不便です。小さいものを持っていれば便利でしょう。

  5. 洗濯キット
    洗濯バサミとロープがあると結構便利です。靴下や下着などはささっと洗えてしまうので、大量に持っていかなくてもいいですね。洗剤は、チューブ式や小分けされた粉末タイプが便利です。また、次の目的地まで生乾きの衣類をいれておけるジッパー付きのポリ袋が重宝します。洗濯ロープはホテルのバスタブの上に備え付けられている場合もあります。

  6. エコバッグ・ジッパー付き小袋
    スイスでは買い物時にはエコバッグを持っていきます。ビニール袋や紙袋などは有料なのがほとんどです。エコロジーをとても考えている国民だからです。また、現地のスーパーのバッグをお土産に購入してもいいですね。ジッパー付き小袋は旅行中に案外活躍してくれるかもしれません。

  7. 麦茶や緑茶のティーバッグ
    西洋料理に疲れた時に一息できて便利です。

  8. 首枕
    機内での就寝時に便利です。空気をいれて膨らませるものだと、楽々携帯できるので便利です。

  9. ボールペン・メモ帳
    忘れがちですが、あると便利なグッズです。

季節で違う服装と役立ちグッズ

スイスは日本と同じく季節というものがあります。春夏秋冬の気温の変化は日本とさほど変わらないでしょう。ただ、朝晩は暑い夏でも冷え込む日があります。それぞれの日本の季節に合う服装にもう一つ上着を足す必要性をイメージしてください。

関連記事:「スイス・チューリッヒの年間の天気と旅行中におすすめの服装」

春(3月〜5月)

春は新芽が芽吹き、冬の寒さに耐えた草木が花を咲き誇り始めます。人々は重いコートを脱ぎ、春らしい色とりどりの服装を楽しみます。しかし、朝晩はまだまだ寒い日が多く、昼間に暖かいからといってブラウスやシャツ一枚で外出すると、夕方ごろから冷え込んで困ることもあるのでご注意を。雨の多い時期もあるので、軽めの携帯雨傘があると便利ですが、荷物になる場合は、スイスについてKIOSKで「OK.-」と書かれた傘が1000円ほどで販売しているのでお土産がわりにどうでしょう。シンプルさが若者に人気です。ちなみにスイスには100円ショップのような格安ショップはありません。

▲スイスのKIOSKで買えるお得な雨傘「ok.-」

3月〜5月チューリッヒと東京の気温の比較

チューリッヒの平均気温 東京の平均気温
3月 1℃〜8℃ 4℃〜13℃
4月 4℃〜12℃ 10℃〜18℃
5月 8℃〜17℃ 15℃〜23℃

春のチューリッヒ行きの服装と便利グッズ 

暖かくなってきたものの、まだまだ朝晩は防寒着が必要です。日本の4月ごろの服装に、ジャケットや軽いダウン、カーディガンやセーターをご用意ください。スカーフなどがあると、ひやりとした時に羽織れていいでしょう。

  • 日本の春の服装や下着

  • カーディガン、セーター

  • フリース、軽めのダウンジャケット

  • スカーフ、ネックウオーマー

  • 軽い折りたたみ傘

夏(6月〜8月)

夏は日本と同じく暑い日が続きますが、日本より乾燥しているため、比較的過ごしやすく、外でバーベキューなどをするにも心地よい暑さです。少し影に入ると、涼しい風を感じるほどです。気温は日本より低く見えますが、日差しは日本より強い日も多いので、日焼け止めクリームや帽子、サングラスは必須です。夕方近くになると少し涼しくなるので、夜まで外出の場合は、セーターやフリースなどが必要です。

6月〜8月チューリッヒと東京の気温の比較

チューリッヒの平均気温 東京の平均気温
6月 11℃〜20℃ 19℃〜25℃
7月 13℃〜22℃ 22℃〜29℃
8月 12℃〜21℃ 24℃〜31℃

夏のチューリッヒ行きの服装と便利グッズ 

サングラスや帽子は夏の強い日差しを避けるためにとても大切な持ち物です。注意点は、日本と違い、スイスでは日傘をさす人は一人もいません。日傘は周りからちょっと不思議がられるかもしれませんね。

  • 日本の夏の服装や下着

  • カーディガン、セーター、フリースなど軽い上着

  • サングラス

  • 日焼け止め

  • 帽子

  • サンダル、スニーカー

  • 虫除けスプレー、虫除けティッシュ

  • 水着

  • バスタオル
    スイスのホテルにバスタオルは必ず置いてあります。また、温泉やプールなどホテルに備えつきの施設には専用のバスタオルを使用できるので、持参していく必要はありません。しかし例えば湖などに泳ぎに行った際、芝生の上に敷いたり、体を拭いたりするににバスタオルは必要です。もしくは現地で買うこともできます。

秋(9月〜11月)

秋になると日の陰るのが早くなります。9月はインディアンサマーなどと言われ、夏のように暑い日もありますが、夕方になると気温が大きく下がる日も少なくありません。日本の服装にもう一つプラスして着込めるフリースやカーディガンなどが大活躍します。

9月〜11月チューリッヒと東京の気温の比較

チューリッヒの平均気温 東京の平均気温
9月 10〜18℃ 20℃〜27℃
10月 6℃〜13℃ 14℃〜21℃
11月 2℃〜7℃ 9℃〜17℃

秋のチューリッヒ行きの服装と便利グッズ 

  • 日本の秋の服装

  • ダウンジャケット

  • セーター、フリース

  • スカーフ

  • 薄手の手袋、秋用の帽子

  • 薄手の下着、パンスト

冬(12月〜2月)

いよいよ本格的な冬の到来です。冬のスイスは日本の北海道あたりの気温と想像するのが適当と言えます。防寒着は必須の持ち物ですし、また手袋やマフラー、帽子などのアクセサリーは必需品です。12月終わりごろからは道路も凍結し、底のぺったんこの靴ではとても危険です。必ず雪靴や山靴のように滑らないしっかりした靴を一つ持っていきましょう。

12〜2月チューリッヒと東京の気温の比較

チューリッヒの平均気温 東京の平均気温
12月 -1℃〜3℃ 4℃〜12℃
1月 -3〜2℃ 1℃〜10℃
2月 -2℃〜4℃ 2℃〜10℃

冬のチューリッヒ行きの服装と便利グッズ:

  • 日本の冬の服装

  • 冬の帽子(毛糸や暖かいもの)

  • 手袋

  • マフラー、ネックウオーマー

  • 冬靴、滑りにくい雪靴

  • 暖かい下着(上下)、厚めのパンスト

  • ホッカイロ

観光地で違う服装と役立ちグッズ

都市部へ(チューリッヒ・ベルン・ルチェルン など)

  • 歩きやすい靴
    チューリッヒ・ベルン・ルチェルン など、大都市部では歩きやすい靴が必須です。
    スイスの街は、ペーブメントで舗装された歩道がとても多いので、ヒールの高い靴などは地面に挟まる可能性もあります。

  • 口のしっかり閉じたバッグ
    治安のいいスイスと言えど、スリは大きな街で観光者をターゲットにしています。バッグはしっかり閉じて、閉じ口は自分の体に当てておきましょう。あまり大金を持って歩かず、小分けにして外出することも大切です。リュックサックの場合は、外側のポケットに貴重品を入れないようにしましょう。

山岳部へ(グリンデルワルド・マッターホルン・リギ山など)

  • 山靴

  • 帽子

  • サングラス

  • フリースなど暖かい服装をプラス

  • サンクリーム

  • リュックサック

持っていく必要のないもの

  • シャンプー・ボディシャンプー・石鹸
    シャンプー・ボディシャンプー・石鹸はホテルのバスルームにセットされています。もしも、ヘアーコンディショナーが特別に必要な方は、持っていくのもいいでしょう。ただし、液体なので、必ずスーツケースの中に詰めて、手荷物として機内に持ち込まないようにしてください。

  • バスタオル
    ホテル以外の場所で泳いだり、温泉に入ったりしない場合は、ホテルの部屋に置いてあるので、バスタオルは必要ないでしょう。

  • ブーツ、パンプス(ヒールの高い靴)
    ブーツはスーツケースに入れるには場所を取り、履いていくと荷物チェックで脱がなくてはいけないこともあります。パンプスなど、ヒールの高い靴は、スイスの街の所々にあるペイブメントでは歩きにくく、引っかかったりして危険な場合もあります。なるべく歩きやすい靴を選びましょう。

スイスへの持ち込み禁止品

下記のものはスイスへの持ち込みを禁止しております。

  • 肉類、野菜、果物、武器
  • 模造品やおもちゃを含む、凶器、武器
  • 信号拳銃、スターターピストル
  • 弓矢、ボウガン、電気ショックを与える装置
  • カミソリ、ナイフ、ハサミ類
  • 工具、鈍器(野球のバット・格闘技用、ゴム製のこん棒・ステッキ)

動物や植物に関しては動物検疫局の部類となります。

参考記事 : Federal Food Safety and Veterinary Office

スイス入国の免税対象

スイスに入国時、免税で持ち込める免税対象リストは次の通りです。

  1. 携行品 使用済みの私物で、日本にそのまま持ち帰るもの(洗面用具、洋服、本、カメラ、コンピューターなど)
  2. 食料品 1日に使用すると考慮される量
  3. タバコ 紙巻きタバコ200本、葉巻50本、刻みタバコ250gまでのいずれか一週類のみ
  4. 17歳未満は持ち込み禁止 酒類
アルコール度 免税範囲
15%以上 1リットル
15%未満 2リットル

※17歳未満は持ち込み禁止

5.その他
 上記以外の品物は、合計金額がCHF300まで免税となります。

さあ! 荷物を詰めましょう!

さあ! 荷物をスーツケースに詰めていきましょう! でも、機内に預ける手荷物と持ち込む手荷物に分けなくてはいけませんね。機内に預ける無料手荷物の規定は各航空会社によって異なります。

機内に預ける無料手荷物規定

機内に預けるスーツケースの無料許容量(重さと個数)は、予約席のクラス(ビジネス・エコノミー)によって異なります。また、各航空会社のによってもスーツケースの個数が異なります。エコノミークラスとビジネスクラスに分別した、それぞれの航空会社の荷物お預かり制限リストをご覧ください。

エコノミークラス

エコノミークラスの機内預かり無料荷物許容量

航空会社 重量制限(一個につき) 個数制限
スイス 23kg 1個
日本航空 23kg 2個
全日空 23kg 2個
オランダ航空 23kg 1個
英国航空 32kg 1個
フィンランド航空 23kg 1個
エールフランス 23kg 1個
ルフトハンザ 23kg 1個

(英国航空・エアーフランス・フィンランド航空のプリミアムエコノミーの許容個数は23kgX2個。オランダ航空で日本から出発で日本で航空券を購入した人は、個数制限は2個となります。)

ビジネスクラス

ビジネスクラスの機内預かり無料荷物許容量

航空会社 重量制限(一個につき) 個数制限
スイス 32kg 2個
日本航空 32kg 3個
全日空 32kg 3個
オランダ航空 23kg 2個
英国航空 32kg 2個
フィンランド航空 32kg 2個
エールフランス 32kg 2個
ルフトハンザ 32kg 2個

注意 上記の制限ルールは、急な変更の可能性もありますので、予約の際に航空会社のホームページや旅行会社などで確認してください。

機内持ち込み手荷物制限

機内には通常8kgの品が1個(ビジネスクラスの場合は2個)となっておりますが、サイズなども航空会社によって様々です。下記のヨーロッパ路線航空会社のホームページにて、機内持ち込み手荷物のガイドラインをお確かめください。

各航空会社の機内持ち込み手荷物制限

スイスインターナショナル
参考記事 : Federal Food Safety and Veterinary Office
日本航空
参考記事 : Japan Airlines
全日空
参考記事 : ANA
オランダ航空
参考記事 : Royal Dutch Airlines

英国航空
参考記事 : British Airways

フィンランド航空
参考記事 : Finnair

エールフランス
参考記事 : Federal Food Safety and Veterinary Office

ルフトハンザ航空
参考記事 : Lufthansa

まとめ

スイス・チューリッヒへの出発準備もこれで完璧ですね。快適に過ごすヒントは、同じ季節の日本での服装にプラスONE! 一つ暖かいもの(フリース、ダウン、セーター、カーディガン)とスカーフやネックウオーマーを持っていくことで、朝晩の冷え込むスイスではとても助かります。冬は地面が凍っていることが多いので、とても危険。必ず雪靴や冬靴を持っていきましょう。最後に機内に持ち込む荷物の中には、液体類は入れないようにしましょう。機内は航路中寒くなることも多いので、カーディガンなど一つ羽織れるものを機内に持ち込んでおきましょう。