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台中のコンセント形状、電圧は?変換プラグ、変圧器は必要?

【台中在住者執筆】台中旅行中にiPhoneの充電や、ヘアアイロンの電源に必要なコンセントのタイプや、日本との電圧の違いについて徹底解説!

iPhoneなどのスマートフォンの充電をしたいときや日本で使っているヘアアイロンを使用したいときなど、そのままコンセントにプラグを差し込むと、火事や感電を起こす危険性もありますので、正しい方法で日本から持ってきた電化製品を台中で使用するためにはどうすれば良いか、その使用方法についてご紹介します。

台中の電源プラグ形状、変換プラグ

世界のプラグ形状は統一されておらず、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ……などなど、さまざまな種類があります。ここでは台湾・台中のプラグ形状について簡単にご紹介します。

電源プラグの形状はAタイプが主流

台湾のコンセントはありがたいことに、日本と同じAタイプのものが幅広く使われています。電圧さえ対応していれば、日本から持ち込んだ電化製品がそのまま台湾でも使えます。
ちなみにAタイプのコンセントは、アメリカ、カナダ、タイやフィリピンなどの国でも採用されています。

まれに穴が3つかそれ以上ついているタイプを見かけることがあります。これは接地極(アース)に対応したコンセントが普及しているためです。台湾で売られている冷蔵庫や電子レンジのコンセントは3つの電極があるプラグが使われている場合が多いです。

他にもホテルのコンセントは世界各地のプラグ形状に対応しているものもあり、3つ以上の穴があいている場合があります。
どちらのコンセントでも縦長の2つの穴がある箇所にプラグを差し込めば、普通に使えますので心配いりません。

変換プラグを買うならダイソーなどの百均で

基本的に変換プラグは必要ありませんが、台湾から別の国(中国や香港など)に旅行へ行かれる場合は変換プラグが必要になります。ちなみに中国本土は地域によってA/B/B3/BF/C/O/SEと6タイプあります。
変換プラグはダイソーやセリアなどの100円ショップで買うとお得です。海外旅行に頻繁に行かれる方であれば、マルチタイプの変換プラグがひとつあると重宝します。

台中の電圧と周波数、変圧器

世界の電圧は100Vから240V、周波数は50または60Hzと国によってさまざまです。ここでは台湾・台中の電圧・周波数と変圧器についてご紹介します。

台中の電圧は110V(ボルト)、周波数は60Hz(ヘルツ)

日本の電圧は100Vですが、台湾の電圧はそれより10Vだけ高い110Vです。
電化製品の中には100Vのみ対応の製品もありますが、10V程度だからといって台湾で無理やり使ってしまうと故障の原因になったり、最悪の場合は火災につながる可能性もあるので、100Vのみ対応の電化製品を使う際は必ず変圧器を通して使うようにしましょう。
また、台湾の周波数は西日本と同じ60Hzです。
大抵の電化製品は50Hzと60Hz両方の周波数に対応していますが、中にはどちらか片方のみ対応しているものも存在するので、特に50Hzのみ対応の製品を台湾で使わないように気をつけましょう。

変圧器が必要ないものと必要なもの

実はほとんどの電化製品は100Vから240Vの電圧に対応しているため、変圧器を通さずともそのまま台湾で使うことができます。
ただし、中には古いドライヤーやヘアアイロンなど100Vのみ対応の製品もありますので、台湾に持っていく電化製品は必ず対応している電圧の範囲を確認しましょう。大抵の場合は本体かACアダプタに記載がありますが、見当たらない場合は取扱説明書を読んでみてください。
なお、変圧器では周波数を変換することはできませんので、50Hzのみ対応の製品は台湾で使った場合何らかの不具合が生じる恐れがあります。ご注意ください。

iPhoneやスマートフォンの充電

iPhoneの場合、純正充電器は100Vから240Vまで対応していますのでそのまま使えます。
ただし互換充電器を使っている場合は一部100Vのみ対応のものがありますので、表記を確認してから使うようにしましょう。

デジカメの充電

こちらも基本的に純正充電器であれば100Vから240Vまで対応しているものがほとんどです。

シェーバー、ドライヤーやヘアアイロンの使用

最近のシェーバー、ドライヤーやヘアアイロンは海外旅行に持ち出すことも想定して作られており、100Vから240Vまで対応しているものがほとんどです。
なお、シェーバー、ドライヤーやヘアアイロンは製品の特性上、想定された電圧より高い電圧の環境で無理やり使用すると発熱したりショートしたりする危険がありますので、お手元の製品が100Vのみ対応だと判明した場合は、絶対に変圧器を通して使うようにしてください。

宿泊先や外出先の電源事情

次に気になる台中の電源事情をご紹介します。

ホテル・ゲストハウス

下記のようなホテルでは、Aタイプやマルチタイプのコンセントが部屋のサイズに応じて必要な分設置されています。

ゲストハウスは一つの部屋に2~3つほどの最低限のコンセントしか設置されていない場合が多いので、後述する電源タップ(タコ足コンセント)などがあると便利です。

空港

台中国際空港では、スマホやパソコンの充電に困ることはおそらくありません。無料で使用できるパソコンの隣や、待合いスペースにある椅子など、いたるところにコンセントがあります。USB充電ができ、"Taichung Airport Free WiFi"という無料Wi-Fiも使用できるので、ちょっとした作業であれば空港内で済ませてしまうことが可能です。

⇒【関連記事】台中国際空港から市内への移動アクセス方法・手段ガイド

鉄道(THSR)・駅

台北と高雄を結ぶ台湾高速鉄道(THSR : Taiwan High Speed Rail)の商務車(ビジネスクラス)には全席110Vの電源があります。一般車は新しい車種であれば4・12号車に充電用コンセントが設置してあります。
また各駅の有料エリアでWi-FiとUSB充電タップが利用可能です。

⇒【関連記事】台中の電車の乗り方ガイド(路線図・乗り換え・運賃)

カフェ・ファーストフード店

台中にあるカフェやファーストフード店は電源が使用できる店が多いです。以下のお店は台中駅からも近く、コンセントが使えるお店です。

  • ケンタッキーフライドチキン(全てのテーブル席に電源あり)
  • モスバーガー(カウンター席のみ電源あり)
  • スターバックスコーヒー

電源あり・Wi-Fiありで長時間作業したい方には、隔壁咖啡Next Door CafeIvette Cafeといったカフェがおすすめです。

スマホやパソコンを充電する

ここまでご紹介したように、台中では街なかで使用できる電源がたくさんあります。スマホやパソコンの充電が無くなりそうになったときは、カフェや駅で充電すると良いでしょう。スマホをどこでも充電したいというのであれば、モバイルバッテリーの持参をおすすめします。

よくあるトラブル・注意点や対処法

最後にコンセントやプラグに関してよくあるトラブルや対処法をご紹介します。

変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?

台湾で変圧器を忘れてしまったことに気付いたときの対処法を紹介します。

ホテルの貸出サービスを利用する

ある程度のランクのホテルであれば、滞在中は変圧器を貸し出してくれる場合もあります。
ただしカプセルホテル、ドミトリーやホステルの場合は用意がない場合もありますので、そのときはご自身で買いに行く必要があります。

ひとことフレーズ紹介
日本語: 変圧器を貸してください。
中国語: 我想借一下電壓變換器。
発音: ウォ・シャン・ジエ・イッシァ・ディェンヤー・ビェンファン・チー

現地調達してみよう

もしホテルで変圧器を借りられなかった場合でも、現地調達することができます。
台湾で有名な家電量販店と大型スーパーを紹介しますので、参考にしてみてください。

全國電子(チュエングオディェンズ / E-Life Mall)

台湾全土に支店を展開している家電量販店です。
公式サイト:全國電子(チュエングオディェンズ / E-Life Mall)

燦坤(ツァンクン / EUPA)

こちらも全國電子と並ぶ台湾の家電量販店です。
公式サイト: 燦坤(ツァンクン / EUPA)

家樂福(カルフール / Carrefour)

日本にも一時期出店していたフランス資本の大型スーパーです。
公式サイト: 家樂福(カルフール / Carrefour)

コンセントが足りない場合は?

海外旅行に行くとき、滞在先で使えるコンセントの数は大きな問題です。日本から普段使っている電源タップを持っていってもいいですが、USB差し込み口がついた電源タップがあると重宝します。
スマートフォン、電動歯ブラシ、シェーバーや最近ではスマートウォッチなど、USBで充電する電子機器が多いので、それぞれの充電器を持ち歩くよりケーブルだけ持ち歩いた方が荷物がかさばりません。
ぜひ皆さんも旅行用に備えておいてはいかがでしょうか。

変圧器を使う前に消費電力を確認

変圧器には消費電力の許容量があり、許容量を超えて使用するとショートや故障、最悪の場合火災を引き起こす恐れがあります。
変圧器を使う前に変圧器が必要な電化製品の消費電力を確認し、可能であればその製品の消費電力の300%、最低でも120%に対応した変圧器を選ぶようにしましょう。

主な電化製品の消費電力の目安

電化製品 消費電力
携帯電話 10W
デジタルカメラ・シェーバー 20W
ノートパソコン 50W
ドライヤー 1,500W

電圧の切り替えスイッチがある場合は忘れずに!

海外・国内両方対応のドライヤーには電圧切り替えスイッチがついています。うっかり海外電圧への切り替えを忘れて、変換プラグを付けただけでそのままコンセントに差し込んでしまうと、ショートして火事や感電する恐れがあります。差し込む前に必ず確認しましょう。

最後に

台湾・台中のコンセント・電圧・電源事情についてお分かりいただけましたでしょうか。
海外旅行でもシェーバーやドライヤー、ヘアアイロンで身だしなみを整えたり、スマートフォンをいつも通り使ったりしたいですよね。
変圧器や配線タップをかしこく活用して、楽しい台湾・台中旅行をお過ごしください!

何か分からないことがあれば台中在住の日本人(ロコ)にご相談下さい!