シャンハイ(上海)の旅行ガイド情報

上海のタクシー乗り方ガイド〜料金や支払い方法、乗車の注意点など

【中国・上海(シャンハイ)在住者執筆】海外旅行中、空港からの移動や深夜にホテル帰るときは、タクシーが便利ですよね。
上海はタクシー料金が安いので、乗り方を知っておくと、観光中の移動にも重宝します!
今回は、中国・上海のタクシー情報をまとめました。料金、乗り方、よくあるトラブル、Uberなど配車アプリは使えるの?といった疑問にもお答えします。

上海のタクシー基本情報

まずは知っておきたい、タクシーの基本情報から。
車種やタクシーの種類をご紹介します。

※今回ご紹介するのは、上海市街地のタクシー情報です。
上海市内の郊外(松江区、嘉定区など)や、中国のほかの都市では、料金や運営会社が異なる場合があります。

上海で見かけるタクシーの種類

上海を走っているタクシーは、一般的にセダン型・ワゴン型の2種類です。
ロンドンタクシーなどの高級車が走っていることもありますが、遭遇率は非常に低いです。

タクシーの色と旅行者におすすめのタクシー会社

上海のタクシーは、タクシー会社ごとに車体の色が分かれています。
トラブルを避けるためにも、乗車の際は大手のタクシー会社を選ぶと安心です。

タクシーの色 会社名
水色 大衆
黄色・黄緑色 強生
白色 錦江
青色 海博
紺色 藍色聯盟
赤色 法蘭紅
えんじ色 郊外タクシー

上海の大手タクシー会社として有名なのは、大衆・強生・錦江です。
旅行者の対応にも慣れた運転手さんが多く、対応も丁寧です。

海外旅行者がなるべく避けたいのは、えんじ色のタクシー
トラブルが多いと言われています。

地元の方も利用率が高く、安全なのは水色の車体の「大衆」タクシー。

上海のタクシー料金と支払い方法

上海のタクシーも、日本と同じメーター制です。
深夜や早朝の移動には割増料金が発生します。

基本料金

車種 初乗り料金(3㎞まで) メーター料金(1㎞ごと)
セダン型 14元 2.4元
ワゴン型 16元 2.4元

割増料金

深夜割増として、午後23時~翌日午前5時までの間は料金が30%割増になります。
セダン型・ワゴン型に共通です。

また、上海郊外に行くときなど、高速道路を利用した場合の高速料金もタクシー利用者が支払います。
目的地に到着後、タクシー料金とあわせて請求されます。

料金の支払方法

上海でタクシーに乗るとき、支払いに使えるのは

  • 現金
  • 交通カード(上海公共交通卡)
  • クレジットカード(一部)
  • スマホのアプリ

です。

短期旅行者に一番便利な方法は、現金での支払いです。
クレジットカードで料金が払えるタクシーはごく一部なので、現金を用意しておきましょう。

電車やバスにも乗る予定がある方には、交通カード(上海公共交通卡)もおすすめ。
日本のSuicaやPASMOのようなプリペイドカードで、上海の交通機関の料金を支払う時に使えます。

参考:上海の地下鉄ガイド〜路線図、料金、交通カードや乗り換えアプリ

長期滞在する方には、Wechatなどスマホアプリの決済が便利。
登録に中国の電話番号・銀行口座が必要なので、旅行者向きの支払い方法というよりは在住者向けです。

タクシーの乗り方

タクシーを拾う

上海のタクシーも、日本同様に手を挙げれば停まってくれます。
空港、鉄道の駅、ホテル前などには専用の乗り場が設置されているので、そこに並べばOKです。
空車の目印は、車体上の「空車/待運(緑色)」のランプと助手席前の「空車(赤)」の表示。
どちらも消えているタクシー、車体上のランプが赤いタクシーは停まりません。

空車の目印は、上の緑のランプと助手席前の赤い表示。

乗車する

タクシーのドアは自分で開閉します。
中国は左ハンドル・右側通行なので、右側のドアから乗り降りすると安全です。
日本とは逆なので、注意しましょう。

また、中国でタクシーに乗る際は、ひとりでも助手席に乗るのが一般的です。

運転手に行き先を告げる

車に乗ったら、運転手に行き先を伝えます。
中国語が話せなくても、住所のメモと、その住所の近くにある道路名を書いて渡せばスムーズです。
行き先を告げたら、出発前に運転手が助手席前のメーターを倒したか確認しましょう。

料金を支払う

目的地に到着したら、メーターに表示された金額を支払います。
お釣りがない場合があるので、小銭の用意をしておくとスムーズです。
頻繁にタクシーを使う場合は、交通カード(上海公共交通卡)を持っておくと便利です。
料金を支払ったら、必ずレシートをもらっておきましょう
ぼったくりにあったときや、忘れ物をした時に役立ちます。

上海で配車アプリ(Uberなど)は使える?

中国・上海でも配車アプリは利用できますが、あまり短期旅行者向けではありません。
利用の手続きをする際に、中国の銀行カードや電話番号が必要な場合が多いからです。

中国で配車アプリとして人気なのは、日本でもおなじみの「Uber」や「DiDi」。
他にもタクシー呼び出しアプリの「快的打车」や「嘀嘀打车」は、現地在住者に人気のアプリです。
こちらはタクシーの手配のみなので、タクシー料金は直接運転手に支払います。

配車アプリ・呼び出しアプリが利用できない短期旅行者の方にとって、ピークタイムにはタクシーが捕まりにくいことも多いです。

そんなときは空港やホテル、オフィスビルの前などにあるタクシー乗り場を利用したり、
ホテルやレストランのスタッフに頼んでタクシーを呼んでもらうとスムーズです。

または、地下鉄やバスでの移動をメインにして、タクシーは補助的な移動手段とするのもおすすめです。

困ったらオフィスビルやホテルのタクシー乗り場へ。ただしここでもかなり待ちます。

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上海のタクシーでよくあるトラブルと解決方法

上海のタクシー運転手たちは事務的に淡々と仕事をしているイメージです。
ぼったくり、遠回りなど、運転手側にも負担になる方法で儲けようとしてくるタクシーにはほとんど遭遇しません。
とはいえ注意したいトラブルはいくつかあるので、事前に対処法を知っておくと安心です。

大手タクシー会社の車を利用していれば、トラブルに遭遇することはほぼありません。

ピークタイムはタクシーがなかなか捕まらない

上海では、現地在住者も通勤や買い物の移動手段によくタクシーを使います。
そのため、朝の通勤時、夕方以降の時間帯、週末の夜、雨の日などは、タクシーが捕まりにくくなります。
特に人民広場周辺、静安寺周辺、陸家嘴周辺はタクシー難民があふれるエリアです。
タクシーが捕まらなかった時に備えて、地下鉄・バスの乗り方や、終電時間なども調べておきましょう。

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忘れ物をしたらタクシー会社に連絡を

タクシーの車内に忘れ物をしてしまったら、利用したタクシー会社に問い合わせましょう。
その際にレシートがあると、乗車・降車場所や乗車時間が分かるのでスムーズです。

白タクに注意!

違法な料金を請求してくる白タクに気をつけましょう。
空港の到着フロアや、大規模なコンサート・スポーツイベントの会場によく出現します。
声をかけられても応じないようにしましょう。

空港の到着フロアで声をかけてくるのはたいてい違法の白タクです。

「遠回りされた!」は、勘違いの可能性も

上海の市街地は一方通行の道路が多いため、地図どおりに進めないことも。
そのため、目的地を1度通り過ぎたり、回り道をすることもよくあります。
「遠回りされた!」と驚くかもしれませんが、やむを得ない場合が多いです。

ぼったくりは事前に防ぐ

上記でも紹介しましたが、上海のタクシーは会社ごとに色分かれています。
「えんじ色」のタクシーは、ぼったくり等トラブルの多い会社なので、乗らないのが賢明です。
水色や黄色など、大手タクシー会社のタクシーを選んで、トラブルを未然に防ぎましょう。
タクシーに乗っている間も、運転手がメーターを倒したか・メーターが動いているか確認するとさらに安心です。

また、支払いの際にもらうレシートは、ぼったくりにあった時の証拠としても使えます。
タクシー料金を払うときは、レシートをもらう癖をつけておくと良いでしょう。

まとめ

上海のタクシーについて、料金や乗り方、よくあるトラブルの解決方法をご紹介しました。
日本に比べて運賃が安く、旅行の移動手段として便利なタクシーですが、ピークタイムには捕まらないことも。
配車アプリや呼び出しアプリが使える地元の人々に比べて、短期旅行者がピーク時にタクシーを拾うのは至難の業です。
そんなときは電車やバスなど他の交通機関を使ったり、ホテルやオフィスにあるタクシープールに並びましょう。
時間はかかりますが、確実な方法です。

タクシー料金の支払いには現金のほか、交通カード(上海公共交通卡)も使えます。
電車やバスの料金もこれ1枚で支払えるので、旅行者にも重宝するカードです

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