ソウルの旅行ガイド情報

【2019年最新】韓国・ソウルの地下鉄ガイド(路線図、料金、交通カード)

【韓国・ソウル在住者執筆】韓国旅行前に読めば安心!ソウル観光中の移動に役立つ「地下鉄」を徹底解説します。
最新の路線図や乗り換えアプリ、交通カード、料金、具体的な電車の乗り方を分かりやすくまとめました。
運賃の割引情報、空港からのアクセス、始発・終点時刻など、よくあるQ&Aもご紹介しています。

韓国・ソウルの地下鉄 基本情報

ソウルの地下鉄は運賃も安く、ソウル市民と韓国旅行者にとって最も便利な交通手段です。
駅構内や切符を購入する際も日本語で案内があるので、韓国語がわからない方でも安心して利用できます。

ソウルの地下鉄では紙の切符が発行されていないので、1回の乗車でも「1回用交通カード」と呼ばれるICカードを購入します。
Suicaのようなプリペイド式の交通ICカードもあり、名称は「T-moneyカード」です。
割引料金の運賃で地下鉄やバスなどの交通機関を利用できるので、旅行者にもおすすめの交通カードです。

ソウルの地下鉄 運賃表

10キロまでは基本料金で、10キロから5キロにつき100ウォン、50キロ以上の場合は800ウォンずつ料金が上がっていきます。

通常料金(1回用交通カード) 割引料金(T-Moneyカード)
満19歳以上 1,350ウォン(約135円) 1,250ウォン(約125円)
満13~18歳 1,350ウォン(約135円) 720ウォン(約72円)
満6~12歳 450ウォン(約45円) 450ウォン(約45円)

※運賃は、2019年10月の情報をもとに計算しています。
※満6歳未満の乳幼児は大人1人同伴時、3人まで無料乗車可。

ソウルの地下鉄 路線図

2019年10月現在の、地下鉄の路線一覧です。

  • ソウル交通公社1~9号線
  • 仁川1・2号線
  • 京義・中央(キョンウィ・チュンアン)線、牛耳新設(ウイシンソル)線などの電鉄
  • 京春(キョンチュン)線
  • 盆唐(ブンダン)線
  • 新盆唐(シンブンダン)線
  • 仁川(インチョン)国際空港線
  • 金浦(キンポ)国際空空港線
  • 空港鉄道A’REX

各路線はそれぞれ色分けされているので、路線図を見る時は参考にしてみてください。

最新の路線図はソウル交通公社のウェブサイトからダウンロード可能です。
右上のダウンロードボタンから、カタカナで書かれた日本語の路線図も入手できます。

各路線の特徴や運転間隔

ソウルの地下鉄で旅行者の利用頻度が高い「ソウル交通公社1~9号線」「空港鉄道線」の基本情報、運転間隔をまとめました。

ソウル交通公社1号線

鉄道路線図で紺色の路線です。

  • 逍遥山駅(ソヨサンニョク)から新昌駅(シンチャンニョク)を結ぶ線
  • 九老駅(クロヨク)から仁川駅(インチョンニョク)を結ぶ線
  • 永登浦駅(ヨンドゥンポヨク)から光明駅(クァンミョンニョク)を結ぶ線
  • 餅店駅(ピョンジョムニョク)から西東灘駅(ソドンタンニョク)を結ぶ線

計4つの線で構成されています。
メインで長いのは逍遥山駅から新昌駅への運行です。
ソウル市内から郊外へ生きたいときにも便利な路線です。

【運転間隔】

<急行>
平日の通勤ラッシュの時間帯は大体5分間隔で、それ以外の時間帯や土・日・祝日には12~20分間隔で運行しています。

<緩行>

  • 京元線・京仁線系統
    逍遥山駅~仁川駅、光云大駅~仁川駅間はラッシュ時は大体6分間隔、日中は10分間隔で運行。

  • 京釜線・長項線系統
    光云大駅から西東灘駅と光云大駅から 清凉里駅、天安駅 、新昌駅への系統を合わせてラッシュ時は大体6分間隔、日中には10分間隔の運行。
    天安駅・新昌駅方面の電車は半数が天安駅を起終点で、この区間は日中は40分間隔の運行です。

  • 光明シャトル
    永登浦駅から光明駅行き。高速鉄道「KTX」の光明駅接続列車として、60分間隔で運行。

ソウル交通公社2号線

鉄道路線図で緑色の路線です。

  • ソウル特別市中区の市庁駅(シチョンニョク)を中心とした環状線
  • 聖水駅(ソンスヨク)から新設洞駅(シンソルトンニョク)を結ぶ聖水支線
  • 新道林駅(シンドリムニョク)からカチ山駅(カチサン二ョク)を結ぶ新亭支線

計3つの線で構成されています。
繁華街やオフィス街へのアクセスに便利な、観光者から地元の方まで幅広く利用されている路線です。

【運転間隔】

<環状線>
平日の通勤ラッシュの時間帯は大体3分間隔、日中は6分間隔)、土・日・祝日の日中は5分間隔で運行。

<聖水支線>
平日、土日関係なく10分間隔で運行。

<新亭支線>
平日、土日関係なく10分間隔で運行。

ソウル地下鉄3号線

鉄道路線図でオレンジ色の路線です。
大化駅(テファヨク)から梧琴駅(オグムニョク)を結びます。
韓国の歴史を感じられる観光スポット、景福宮や仁寺洞に立ち寄るときに便利な路線です。

【運転間隔】
平日の通勤ラッシュの時間帯は4分間隔、日中は7分間隔、土・日・祝日は6分間隔で運行。

ソウル交通公社4号線

鉄道路線図で青色の路線です。
タンゴゲ駅から烏耳島駅(オイドヨク)を結びます。
明洞、南大門市場、東大門市場、ソウル駅など、人気の観光地を通るため、日本人観光客にとって最もなじみの深い路線です。

【運転間隔】

平日の通勤ラッシュの時間帯は2分30秒間隔、日中は6分間隔、土・日・祝日は5分間隔で運行。

ソウル交通公社5号線

鉄道路線図で紫色の路線です。

  • 傍花駅(パンファヨク)から上一洞駅(サンイルトンニョク)を結ぶ線
  • 江東駅(カンドンニョク)から馬川駅(マチョンニョク)を結ぶ線

合計2つの線で構成されています。
ソウル市内のビジネルエリアや、東大門市場へのアクセスに便利です。

【運転間隔】

<傍花 - 江東>
平日:朝ラッシュ時2分30秒 - 3分間隔、日中6分間隔、夕方3 - 4分間隔

<江東 - 上一洞・馬川>
平日:朝ラッシュ時5 - 6分間隔、日中12分間隔、夕方6 - 8分間隔

ソウル交通公社6号線

鉄道路線図で黄土色の路線です。
-鷹岩駅(ウンアムニョク)からぐるっと7駅間をループしてから、烽火山駅(ポンファサンニョク)に繋がります。
観光地をめぐるというよりは、地元の方が日常的に使用している路線です。

【運転間隔】

常時ループしているので本数は多めです。

ソウル交通公社7号線

鉄道路線図でオリーブ色の路線です。
長岩駅(チャンアムニョク)から富平区庁駅(プピョングチョンニョク)を結びます。
ソウル市内北東部から富川市内を走る路線です。

【運転間隔】

平日の通勤ラッシュの時間帯は2分30秒間隔、平日昼間は6分間隔、土休日昼間は6分間隔で運行。

ソウル交通公社8号線

鉄道路線図で桃色の路線です。
岩寺駅(アムサヨク)から牡丹駅(モランニョク)を結びます。
2号線、5号線、盆唐線に接続します。

【運転間隔】

大体7分間隔ほどの運行。

ソウル市メトロ9号線

鉄道路線図でゴールド色の路線です。
開花駅( ケファヨク)から中央報勲病院駅(チュンアンボフンビョンウォンニョク)までを結びます。
金浦空港から汝矣島・江南などのビジネス街まで約30分で到着します。
ソウルの地下鉄の中で1番新しい路線で、急行運転も行われています。

【運転間隔】

急行(급행/Express)
金浦空港駅~中央報勲病院駅間で運行。
朝夕のラッシュ時は8分間隔、昼は10分間隔で運行。

一般(일반/All-Stop)
各駅停車。開花駅~中央報勲病院駅間で運行。
ラッシュ時は8分間隔、昼は間10分間隔で運行。

仁川国際空港 鉄道線

鉄道路線図で濃い水色の路線。
ソウル駅と仁川国際空港2ターミナル駅を結ぶ空港鉄道(A'REX)の鉄道路線。
韓国旅行で仁川国際空港に到着する場合は、この電車に乗ることが多いでしょう。

【運転間隔】

<直通列車>
30~50分間隔運行。

<一般列車>
約12分間隔運行。

交通カードの種類・購入方法

ソウルの地下鉄で使える切符は、すべてICチップの入った交通カードです。
日本のように紙の切符は発行されていないので、1回の乗車だけでも「1回用交通カード」という交通カードを購入します。

交通カードには

  • 1回用交通カード(1回の乗車ごとに購入する、普通の乗車券にあたるカード)
  • T-moneyカード(Suicaのようなプリペイド式交通カード。10%引きの運賃で乗車ができる)

の2種類があります。
韓国旅行の期間、地下鉄やバスの利用頻度にあわせてご自身にあったものを選んでください。

1回用交通カード(一般的な乗車券)の購入方法

乗車券の購入はこちらの無人券売機で行います。
日本語にも対応しているので、韓国語が不安な方は日本語に変更しましょう。

1回用交通カードを選択します。

まずは、路線を選択しましょう。

カタカナが表示されますので、目的地を探します。(無人機によっては、アルファベット表記になります)

一般用(大人)もしくは子供用を選択します。
大人料金と子供料金では多少料金が違います。

運賃は保証金500ウォン込みで支払いをします。(この保証金は降車後に戻ってきます)
その後カードが出てきます。

保証金の500ウォンを払い戻しする場合、券売機の近くにある払い戻し機を使います。

T-moneyカード(プリペイド式交通カード)の購入・チャージ方法

T-moneyカードは、日本でいうsuicaやPASMOのような交通カードで、地下鉄の自販機やコンビニなどで購入が可能です。
価格は3,000ウォンから。免税店などで無料でもらえることもあります。
かわいいキャラクターやアイドルコラボT-moneyカードなどもあります。
T-moneyは、駅構内の窓口や売店、専用の販売機、コンビニで購入します。
チャージも同じ場所で出来るので、購入時にある程度チャージもしておくことをおすすめします。

バスや電車だけじゃない!T-moneyカードの便利な使い方

T-moneyカードは地下鉄やバス、タクシーの運賃の支払はもちろん、コンビニでの少額決済などにも使えて非常に便利です。

<地下鉄>
改札にあるセンサーに1秒以上かざします。料金残高の表示や引かれる値段がでたら使用できています。

<バス>
乗車時、乗車口にあるセンサーにカードを当て乗車します。降りる際もセンサーに当てましょう。
またバスの場合は1枚のカードで2人以上乗車可能です。乗車の際に運転手に何人分の支払いか伝えましょう。

<タクシー>
T-moneyのマークが付いているタクシーなら支払い可能。
降車時にT-moneyで払う旨を伝えて端末機にカードを当てれば完了です。チャージは充分にしていきましょう。

<買い物>
T-moneyカード対応のコンビニ等で支払い可能です。
足りない残金を現金で払うことは出来ないのでこちらも充分な残高があることを確認した上で支払いしましょう。

カードの返却

カードの払い戻しの場合はチャージされた金額の全額が払い戻されます。
※ちなみにカードの購入にかかった値段(デポジット)は返金されません。

  • 3万ウォン未満
    • 対応するコンビニで可能、手数料は500ウォン
  • 5万ウォン未満
    • 地下鉄サービスセンター(1~8号線)、手数料は500ウォン
  • 5万~50万W
    • 韓国スマートカード「T-moneyタウン」

※10万ウォン以上の場合は 韓国の口座振込みになりますので、あまりいれすぎると旅行中に払い戻しが出来ない可能性もあるので注意が必要です。

地下鉄の乗車方法

1. 目的地までのルートを調べる

まずは自分の出発地点から目的地までのルート検索をしましょう。
韓国ではgoogle mapの経路検索ができないので、アプリをダウンロードしておくと便利です。

便利な乗り換え・ルート検索アプリ

出発地と目的地を入力すると、所要時間や料金などが簡単に調べることができます。
勿論、乗換案内などもあるので目的地にいく際はアプリで確認することをおすすめします。

コネスト韓国地下鉄路線図・乗換検索

2. 乗車する駅へ向かう

駅についたら改札の近くまで行きましょう。
切符の購入や交通カードのチャージをする機械は改札付近に設置されています。
路線図もチェックしておきましょう。

3. 交通カードを購入

上記で解説した方法を参考に、交通カードを購入したりチャージしておきます。

4. 改札を入る

カードは1秒以上、しっかりとタッチしてください。
タッチしたあとにすぐ入らないとエラーで通れなくなることがあるので、通れなくなった場合は駅員さんに助けを求めましょう。

5. 乗車・下車

基本的には日本と同じように自動ゲートなので、ドアが空いたら入ります。
韓国・ソウルの地下鉄の路線では乗り場と線路が完全に遮断しているので日本よりも安全性が高いです。
下車のときも同様に、ドアが空いたら降りてください。

6. 乗り換え

乗り換えの場合は「Transfer」の表記を目印に、乗り換え先の路線がある方向へ進みます。
目的地とその路線番号さえ覚えていれば簡単です。

7. 改札を出る

改札を出る際も、カードは1秒以上タッチしてください。
こちらもタッチしたあとにすぐ出ないとエラーで通れなくなることがあります。

ソウルの地下鉄でよくあるQ&A

Q : 始発・終電の時間は?

平均的な始発の時間は午前5時半、終電は平日がは午前1時、週末が午前0時くらいです。
ただしこちらは終着駅を基準とした時間なので、各駅によって始発・終電時間は異なります。駅の時刻表やアプリで正確な時間を確認すると良いでしょう。

Q : 空港からソウル市内中心部への行き方は?

空港鉄道(A'REX)にのるか、送迎サービス、リムジンバスやタクシーを使用して行くことが出来ます。
一番簡単なのは空港鉄道に乗ることだと思います。

Q : 時刻表はどこを見ればわかりますか?

基本的には駅の乗り場に電光掲示板があり、次の電車の時間が書かれていますが、事前にアプリなどで確認することをおすすめします。
おすすめは上記でも紹介した「コネスト乗り換えアプリ」や「NAVERアプリ」です。

Q : 交通カードのデポジットは戻ってくる?チャージ方法は?

一日用交通カードのデポジットは500ウォンです。こちらは返却用の機械があるのでそちらに通せばデポジット分は返ってきます。
T-moneyなどの交通カードは返金はできますが、カード自体のお金は返ってきません。なので短期の観光の場合は1日交通券で充分だと思います。
チャージ方法は専用の機械があるのでそこでチャージします。日本語表記も選べるので安心してくださいね。

Q : 運賃の割引はあるの?

T-moneyを使用する場合は10%程度の割引になるのでお得です。

Q : 間違えて改札を通ってしまったときは?

カードをもう一度改札にタップして出ます。

Q : ソウルの地下鉄に忘れ物をしてしまったときは?

ソウルの地下鉄で忘れ物をした場合は、「lost112」をご利用ください。

警察庁遺失物センターLOST112
住所:ソウル特別市 西大門区 統一路97(서울특별시 서대문구 통일로 97) 警察庁
TEL:+82-182
ホームページ:https://www.lost112.go.kr/(日本語あり)

Q : 駅にコインロッカーはある?

大体の駅にコインロッカーがついています。
基本的には小型が1000ウォン、中型が1500ウォン、大型が2000ウォンからのスタートで、預ける時間によって追加料金がかかります。

まとめ

ソウル市内の地下鉄は4か国語表示が多く、日本語表記をみかけることも少なくはないです。
韓国語ができなくてもスムーズに乗り降りできる地下鉄は、旅行中に何かと重宝する交通手段でしょう。
ソウル観光の際には、地下鉄アプリやT-moneyカードなど交通カードを活用して、お得&快適に地下鉄に乗ってみてください。

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