プーケットの旅行ガイド情報

プーケットの天気と気温、旅行中のおすすめの服装と注意点

【タイ・プーケット在住者執筆】旅行が決まったら持ち物の準備です。プーケットは日本と違って、常夏。年間の気候の特徴や、旅行中におすすめの服装や、季節ごとの過ごし方を考えての注意点をまとめました。あなたが旅行へ行く時期をチェックして、旅行準備を万全に整え、旅行を楽しみましょう。

プーケットは年間通して気温はそう変わりませんので、服は大まかには同じ、真夏の準備で大丈夫です。宗教や文化による影響も少なく、リゾート地では国際色豊かなので、どんな服装をしていても基本的には平気です。※特別な場合あり。特別編①②をご確認ください。

気温の変化は少ないのですが、降水量と風向きは季節により異なりますので、プーケットの海への影響は大きく変わります。プーケットは海のリゾートなので、気候は雨だけでなく波情報もチェック。季節に合った準備をして、リゾートプーケットを楽しみましょう。

タイ王国・プーケットの年間の気候

プーケットは大きく3つのシーズン「乾季/暑気/雨期」に分けられます。プーケットでは海に出ることも多くなりますので、雨だけでなく、風と波にも注意して過ごしてください。

年間の気温と降水量 

平均気温が低く表示されているのは、日中暑くなっても、朝晩は過ごしやすい気温まで下がるためです。海に開けた地形なので、熱がこもることがなく、年間通して最高気温も35度を超える日は少ない。
ここには記載はありませんが、12月の平均最低気温は22度。冷房の設定温度を下回る夜も多く、肌寒く感じます。

2018年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
プーケット 平均気温(℃) 27.8 28.3 29.2 29.0 28.8 28.2 29.0 29.0 28.2 27.5 27.8 27.6
プーケット 降水量(㎜) 271 39 88 138 335 590 164 234 272 217 131 101
東京 平均気温(℃) 4.7 5.4 11.5 17.0 19.8 22.4 28.3 28.1 22.9 19.1 14.0 8.3
東京 降水量(㎜) 49 20 220 109 166 156 107 87 365 62 63 44

出典:日本気象庁

日照時間について。日の出、日の入りは通年を通じてほぼ同じ、です。
西海岸に広がるビーチリゾートプーケットでは、海へ沈む夕陽も格別です。日の入り時間は18時10分-50分。年間を通じて夕食前後に夕陽が楽しめる、素敵なリゾートです。

乾季(11月、12月、1月、2月、3月)のプーケット

雨がほとんど降らない季節になりますが、12月の冬至を頂点に、日照時間がほんの少し短く、最高気温も30度ぐらいまでと、夏の過ごしやすい気候となります。風も止まり、海も穏やかな日が続きます。年間通して海にも陸にも、旅行には一番いい季節です。

ただ、12月後半から1月初めにかけては、中国大陸からの北風の影響を受け、風が強く不安定な気候となりがちです。気温も下がるので、海で濡れた格好の際、寒くならないよう工夫が必要。

暑気(3月、4月)のプーケット

6月の夏至に向け、日照時間がほんの少しですが長くなり、雨も長く降らない最後の時期、最も暑くなります。日差しを強烈に感じるので、日焼け対策、熱中症対策が必要ですが、暑いので水が恋しくなり、マリンスポーツやプールを楽しむには最高の気候です。

この頃になると、南風と東風が吹き始め、波も小さいですが立ち始めます。
後半には西風に変わり、雨期へと移り変わっていきます。

雨期(5月、6月、7月、8月、9月、10月)のプーケット

日本に台風がやってくるように、プーケットにはモンスーンと呼ばれる台風より弱い低気圧が、いくつも西の海上からやってきます。通過する際、雨と西風を伴う悪天候となります。
モンスーン通過後、次のモンスーン到来までの間には穏やかな天気が続きます。雨期の期間でも半分以上はこの「隙間」になりますので、この時期のご旅行も十分楽しめます。

*遊泳可能エリアと禁止エリア。

プーケットの主要なビーチリゾートは西海岸となり、モンスーンのもたらした西風の影響で波が残り、穏やかなお天気となっても、プーケットのビーチは長期間、海水浴には向きません。この波を利用して、サーフィンのシーズンとなります。

旅行中におすすめの服装

プーケットは通年、日本の夏、7月、8月の服装でOK。プラスとして季節ごとに異なる雨や風対策として上に羽織るものや雨具について、お勧めを紹介します。
気候以外にも気を付けなくてはいけないことは、特別編として2つに分けて紹介します。

1年中必須なアイテム通年 共通

プーケットでは、日本の夏をイメージした服装で。帽子やサングラスなど日差しを避けるものや、冷房での冷え防止のために、上着やストールが活躍するのも同じです。
足元も裸足にサンダルといったカジュアルなものが似合います。
Tシャツ、短パン、ワンピースにサンダル。夏の服は安く揃いますので、現地調達も楽しめます。

▲大型ショッピングセンター、セントラルフェスティバルにて。

地元の方はロングパンツやワンピースなどかっちりした服装の方も多いですが、観光客は全体的にラフ。訪れる人の宗教や文化によって、様々な衣装を見かけます。
服装に関しては、国際的なリゾートではお互い気にしないようなので、お好きなもので過ごして下さい。

乾季おすすめの服装

Tシャツに短パン、薄手のリゾートワンピース、リゾートらしい服装を存分に楽します。日焼け対策に必要な長袖シャツをOn/Offすれば、調整しやすいです。雨が少ないので、防水よりもラッシュガードなどの速乾性のものが役立ちます。水から上がって体が冷えるのを妨げてくれます。
薄いストールやパレオも海で濡れてもすぐ乾くので、1枚あれば重宝します。色鮮やかなもの選べば、記念写真でもリゾート感を高めてくれますよ。

乾季でも、12月後半から1月中旬までは、別。北風の影響で気温も下がり風も強くなるので、防滴・防風のウィンドブレーカーがおすすめです。

暑気おすすめの服装

この2か月はタイ人もうんざりする暑さ。
暑いときほど肌を出さないよう上に羽織るが現地流。最も日差しを浴びるバイク運転中に長袖は必須です。

日差しを避けるための帽子、だけでなく最近ではタイ人も日傘を使っています。日本と同じ日焼け対策が有効です。

雨期のおすすめの服装

雨対策が必要です。
じめじめと1日中降っていることもあるのですが、そういうことは少なく、急に大雨が降る、スコールが多いです。雨のが止むのを待って行動を再開することもできます。
プーケットでは雨の中歩くことは少ないと思いますので、屋根から屋根のちょっとの移動に折りたたみ傘があれば十分です。
もしくは、現地の人に倣って、ビニールカッパもおすすめです。
上着もウィンドブレーカーよりは、防水効果の高い雨具にもなるジャケットをお勧めします。

最近の私の雨宿り。19年5月。
この時もバイクを止め雨宿りしましたが、10分ほどで止みました。

雨上がりは道がぬかるんだり、側溝があふれて冠水します。これもすぐに海に流れて収まりますが、歩きにくいので注意が必要です。

スコールの後すぐ晴れることも多いので、雨期でも十分プーケットを楽しめます。

特別編① 寺院や宗教に関する服装。

基本、年間通じて同じ夏の服で十分ですが、寺院拝観の際には肌を露出しすぎない服装を心がけて下さい。プーケットでは、「長袖長ズボン」 までは必要ありません。
上は、半そで以上(ノースリーブ不可)、下は膝が隠れる程度であればOKです。拝観には靴を脱ぎますので、裸足、または靴下になっても差し支えの無い履物で訪れて下さい。
うっかり露出の多い服装だった場合、お寺のボランティアの方がサロンを貸してくれますので、従ってください。

また、プーケットにはタイの中でも、福建省から伝わった特別な信仰があり、10月には「ギン・ジェ」と呼ばれる菜食習慣があります。
この時は身を清めるため、白い服を着る人が町中に増えます。
気候に関係ないのですが、プーケットならではの服装に関する習慣の一つです。

特別編② 王室や政治に関する 服装の「色」について

王室に関する特別な日には、基本黄色、王妃に関することは水色と、王室に対する敬意と親しみを表すためその色の服装をします。自主的なものです。
この記事を書いている2019年5月も、新国王の戴冠式があったので、黄色の服を着る人が多いです。
この他にも、スポーツチームやイベントなどで色をそろえた服装で連帯感を強めることも多く、何かと服装を合わせることがあります。結婚披露宴の際にパーティーの服なのに、色指定されることもあるほどです。もし、そのような機会があれば、同じように現地の人との連帯感を強めてみてください。

この習慣を引き継ぎ、政治集会でも色を合わせることがあり、かつて、「黄シャツ」対「赤シャツ」といった具合に対立したこともありました。当時は在タイ日本大使館より無用な争いに巻き込まれないためにも、この色の服装は控えるようにと注意勧告が出されました。
今後も同じような注意が出るかもしれませんが、その時は従うようにし、滞在を安全で楽しいものにしてください。

【まとめ】

常夏のタイ・プーケットは、通年通して大差なく、服装の準備は簡単です。
雨や風にも注意して、暑い国なので暑くならないようにはもちろんですが、寒くならないようにも注意してお過ごし下さい。
タイやプーケットならではの習慣による服装まで楽しめると、滞在がより豊かなものになると思います。
地元の情報だけでなく、外務省からの情報にも注意しながら、安全に楽しく過ごせるよう、ご準備してください。

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