プノンペンの旅行ガイド情報

プノンペンのタクシー・トゥクトゥクの乗り方ガイド(種類・料金・トラブル情報)

【カンボジア・プノンペン在住者執筆】
近年、カンボジア・プノンペンではタクシーやトゥクトゥクが非常に便利に利用できるようになりました。その大きな立役者はなんといってもタクシーやトゥクトゥクのアプリの台頭によるものです。今回は、基本的にアプリを利用したタクシー・トゥクトゥクの利用法を説明したいと思います。

プノンペンのタクシー・トゥクトゥク、乗り方

カンボジア・プノンペンでは、タクシーやトゥクトゥクが多く走っています。会社に雇われているドライバーもいますが、個人のドライバーも多くいます。

タクシーについて

カンボジア・プノンペンのタクシーについては日本で走っているものと大差ありませんが、下のようなタクシーが一般的です。普通にトヨタのカムリが走っています。
配車アプリのGrabで呼ぶのがおすすめです。
日本と違って手動でドアをあけ乗り降りします。

トゥクトゥクについて

カンボジア・プノンペンでは、トゥクトゥクという乗り物が走っています。写真を見てもらえれば早いのですが、人が乗る荷台をバイクで引くようなものが伝統的なトゥクトゥクです。また、新型トゥクトゥクという小さな乗り物の数も非常に増えてきています。
手を挙げて流しのトゥクトゥクを呼び止め乗ることもできますが、日本人観光客とわかると料金を上乗せしてぼったくるドライバーもいるため、配車アプリから呼ぶのがおすすめです。
運賃の基準は1kmごとに1ドルが一般的です。

▲新型トゥクトゥク

タクシー・トゥクトゥクアプリについて

カンボジア・プノンペンにはいくつかのタクシー・トゥクトゥクアプリがあります。
ここでは、代表的なアプリを紹介するとともに利用方法を解説したいと思います。

配車アプリのメリットについて

カンボジア・プノンペンでアプリが使われるようになってからは、ユーザーは非常に便利になりました。これまでは、交渉前に料金の交渉を行わなくてはならず、外国人は必ずといっていいほど、割高な料金を支払わなくてはいけなかったのです。
よく私の知人もドライバーと言い争いになったと話していました。
ですが、アプリができてから、そういったトラブルが大幅に減りました。
ドライバーはアプリに名前、電話番号が登録され身元が知られているため、悪いことができないという牽制効果も加わったためだと考えられます。

トゥクトゥク配車アプリ「PassApp」、料金について

Pass App(パスアップ)というアプリがカンボジア・プノンペンでは非常に有名です。
上記のような新型トゥクトゥクの他に、伝統的なトゥクトゥクやタクシーまで、アプリで呼び出すことができます。
iPhoneのアップルストアー、アンドロイドのGoogle Playのどちらもでダウンロードが可能です。

使い方はいたって簡単です。アプリを起動し、ピックアップポイントを選択します。そして、車種を選択します。新型トゥクトゥク、伝統的なトゥクトゥク、タクシーを選択すると、ピックアップポイントに呼ぶことができます。

目的地の入力は自由です。自分のほうが道が詳しい場合などは面倒なため、入力しないことがあります。
料金は、トゥクトゥクが3,000リエル(0.75USドル)、タクシーは6,000リエル(1.5USドル)が初乗りとなっております。10分や20分ぐらいの乗車では2ドルもせずに移動することが可能です。アプリが出てくるまでは、その2倍ぐらいの料金を請求されていました。

PassAppのダウンロード

Grabについて

東南アジアでは、Grab(グラブ)が非常に有名です。Grab(グラブ)はマレーシアで開発されたアプリです。以前はUber(ウーバー)も使われていたのですが、2018年3月にGrabがUberの東南アジア部門を買収し、カンボジアでUberを見ることはなくなりました。
Grabにおいても新型トゥクトゥクの他に、伝統的なトゥクトゥクやタクシーまで、アプリで呼び出すことができます。
iPhoneのアップルストアー、アンドロイドのGoogle Playのどちらもでダウンロードが可能です。

アプリの利用方法は簡単です。
ピックアップポイントを選択し、乗り物のタイプ(車、バイク、トゥクトゥク)を選びます。車の場合は、何人乗りかを選択します。

また、GrabではGrabPayという機能があり、クレジットカードの情報を入力することにより、現金の支払いをしなくて済むという便利さがあります。

Grabホームぺージ

Grabのダウンロード

タクシー・トゥクトゥクにおけるその他の情報、乗る前に知っておきたい注意点

タクシー・トゥクトゥクにおいて現地で生活していて感じるその他の情報をお伝えします。

地図が読めないドライバー

アプリを利用し始めてから、タクシードライバーは地図を見る機会が増えてきていますが、地図が読めないドライバーが少なからず存在します。その場合は、アプリで目的地を入力していても到着できずに、GoogleMapを開きながら右・左など行き先を指示していかなくてはなりません。
また、ドライバーとマッチングした後には、ドライバーがピックアップ地点に向かってくるのですが、豪快に迷いながら、最後にはたどり着けないといったことも発生します。
それは、海外に来た楽しみだと思いながら、大らかな気持ちで、腹を立てずに笑ってあげられるぐらいになりましょう。

クメール語方向の伝え方

英語がわかるドライバーが多いので、ライト(右)、レフト(左)などで指示ができるのですが、現地語で方向を伝えられると気持ちが良いものです。覚えればずっと使えるので、ここでお伝えしておきます。

  • 右:スダム
  • 左:チョベイン

  • 右に曲がる:ボッスダム

  • 左に曲がる:ボッチョベイン

  • 直進:トロン(タウトロン)

  • 前進:モック(タウモック)

  • 後ろ:クラオイ

  • 後ろに戻る:ボックラオイ

よくあるタクシートラブルと対処法

タクシー料金をボッタクられたら……?

タクシーやトゥクトゥクでは、アプリを使わずに乗車すると料金でトラブルになることがあります。
まず、気をつけたい点は「事前に交渉すること」です。
降りるときに交渉を始めても、もう遅く相手の言い値で支払うことがほとんどです。
まして、異国の地ですので、大きなトラブルを起こしても我々はとても不利な状態です。
初心者の皆さんは、「アプリ」を優先的に使用し、「アプリを使わず」に乗る場合は、「事前交渉」ということを覚えておいてください。

まとめ

カンボジアでは、タクシー・トゥクトゥクアプリが発展したおかげで、我々日本人は非常に移動しやすくなりました。
ここカンボジアでは、タクシー・トゥクトゥクでは、地元価格と外国人価格があり、基本はぼったくられるというものでした。それが、アプリによる明朗会計で我々、日本人もボッタクられることがなくなったのです。
是非、快適な旅を楽しんでいただければと思います。