パリの旅行ガイド情報

パリの地下鉄メトロ乗り方ガイド〜路線図、料金、時刻表も掲載

たくさんの人々が利用する地下鉄メトロ。パリ中を縦横無尽に入っているメトロはとても使い勝手がよく、旅行中の移動手段としては欠かせません。パリのメトロの乗り方や料金、チケットの買い方などをまとめてみました。

2020年6月現在、フランスへの入国は制限されております。
詳しくはこちらの関連記事をご確認ください。

フランス・パリへの入国制限、緩和情報まとめ【2020年6月情報】

地下鉄メトロの路線

地下鉄メトロはパリ交通公団RATPが運営しており、1号線から14号線までがパリの街を走っています。

●1号線

パリの東ヴァンセンヌから西のラ・デファンスまで、パリを東西に横切るライン。バスティーユやルーヴル、コンコルドに凱旋門など、多くの観光地を通るので非常に便利で、観光客の乗車率の高い線です。

●2号線

12区のナシオンからぐるりとパリの北側を周り、西側へ向かうライン。サクレ・クール寺院へはこの線が便利。ただバルべス付近は注意が必要です。

●3号線

パリの右岸を東西に結ぶライン。オペラやギャラリーラファイエット、プランタンに便利。

●4号線

パリのほぼ真ん中を南北に走るライン。シテ島を通るのはこの線のみです。北部の終点近くの駅は注意が必要です。

●5号線

13区からパリの東側を北へ向かうライン。バスティーユやレピュブリック、また北駅と東駅にアクセスがあります。

●6号線

ナシオンから凱旋門まで左岸を通って繋ぐライン。高架の割合が多いので景色も楽しめます。ビル・アケム駅からはエッフェル塔に行くのに便利。

●7号線

パリ南部から北東部へ、湾曲した形で通るライン。オペラ近辺のデパート、ルーヴルへも便利。

●8号線

パリ南東の郊外と15区を半円形で通るライン。右岸と左岸を両方通り、アンヴァリッドやマドレーヌなどにアクセスできます。

●9号線

パリの東から南西を右岸を通って繋ぐライン。8号線と同じ区間を走る部分があります。オペラ近辺のデパートや、トロカデロなどを通ります。

●10号線

5区からブローニュまでを繋ぐライン。老舗デパートのボン・マルシェはセーヴル・バビロン駅で下車。

●11号線

パリ中心部のシャトレーから北東へ延びるライン。ベルヴィルやピレネーといった下町のパリを通ります。

●12号線

パリ南西から北東に向かって縦断するライン。左岸ではヴェルサイユの見本市会場やモンパルナス、オルセー美術館にアクセスが良く、右岸ではコンコルドやモンマルトルに便利です。

●13号線

パリ南部から北部へ延びるライン。17区と18区の境から二手に分かれます。ロダン美術館やシャンゼリゼ通りにアクセス便利です。

●14号線

13区からサン・ラザール駅まで直線でつなぐライン。駅数も少なく、シャトレーやターミナル駅への連絡が便利です。唯一の自動運転線です。
※メトロの路線図は各駅の窓口で貰えます。
※RATPのサイトから、最短の行き方を調べることもできます。
http://www.ratp.fr/itineraires/fr/ratp/recherche-avancee

地下鉄メトロのシステム

●メトロの路線内は均一料金です。パリとその近郊は1~5までのゾーン制になっていますが、パリ市内の観光はゾーン1-2のチケットで賄えます。降りる時には改札はありませんが、たまに出口での検札があるのでチケットは駅を出るまで取っておきましょう。
●パリのメトロはエレベーターやエスカレーターはとても少ないです。一番整備されている14号線以外はほとんど階段で上り下りすることになります。
●ドアの開閉は車種によって異なります。新型車両は自動ドアですが、他にも、ボタンを押すタイプやレバーを引き上げるタイプなどがあります。
●メトロには時刻表はありません。その代り「あと何分で到着します」と電光掲示板に表示されます。

自動券売機を利用したチケットの買い方

ロールバー式とタッチパネル式があります。

1. 言語を選択する

日本語の選択はありませんが英語が使えます。

2. チケットの種類を選択する

普通のチケットに加えて特殊チケットも買えます。滞在中に沢山利用する可能性のある場合は、フリーパスのような交通カードやカルネ(carnet)がお得です。
●Ticket t+ 一般のチケットや10枚セットのカルネ
一般 1.80€
カルネ 14.10€(4歳~10歳は7.05€)

●Billets Région Île de France パリ郊外へ行く場合
料金は目的地によって異なります。

●Paris Visite パリ・ヴィジット( 1~5日フリーパス)
ゾーンと利用日数が選択できます。メトロやトラムウェイといったRATP全線の他、RER線や国鉄(SNCF)の郊外電車が利用できます。4歳から10歳は半額。
ZONE 1-3
1日/11.15€ 2日/18.15€ 3日/24.80€ 5日/35.70€
ZONE 1-5
1日/23.50€ 2日/35.70€ 3日/50.05€ 5日/61.25€

●Mobilis モビリス(1日フリーパス)
RATP全線に加えてRER線や国鉄の使用も可能です。
ZONE 1-2 7.00€
ZONE 1-3 9.30€
ZONE 1-4 11.50€
ZONE 1-5 16.60€

●Ticket Jeune チケ・ジュンヌ (25歳以下週末のみ有効のフリーパス)
ZONE 1-3 3.85€
ZONE 1-5 8.35€
ZONE 3-5 4.90€

3. 料金の種類を選択する

一般はPlein Tarif、4歳以上10歳未満はTarif Réduitを選択します。
4歳未満は無料です。

4. 枚数を選択する

価格も同時に表示されています。個別に購入する場合は数字を選びます。10枚つづりのカルネ(Carnet)も選択できます。

5. 内容確認

表示された内容でよければValiderを押します。

6. 支払い

可能な購入手段が表示されます。カードの場合は差込口に入れて暗証番号を入力します。VISAとMastercardなら利用できます。現金の場合は使用可能な貨幣を確認して投入します。

7. チケットを受け取る

領収書が必要な場合はReçuにOui、要らない場合は Noボタンを押すとチケットが出てきます。

メトロの乗り方

●改札は、自動ドアや回転バーを押すタイプなどがあります。
●構内は案内板でメトロの番号が表示されているので、それに従って進みます。案内にはその路線の終点が表記されているので、降りたい駅がどの方面にあるかを確認します。
●一部を覗いて原則進行方向右側のドアが開閉します。防犯のためには開かない方のドア近くにいるのがベター。
●乗り換えの場合も同じように案内板に従って路線の終点を確認します。
※シャトレー、モンパルナス、レピュブリック、バスティーユ駅は乗り入れが多く、そのため乗り換えが少し大変な駅です。
●出口はSortieという青い案内版です。番号と通りの名前が一緒に表記されていることが多いです。

パリの地下鉄メトロは複雑に入り組んではいますが、使い方はかなりシンプルで、初めての旅行者でも利用しやすくできています。ただ、スリが多発するのもメトロ内ですので、手荷物には十分注意して乗って下さい。