ニースの旅行ガイド情報

ニースで必見の在住者おすすめ観光スポット&日数別モデルコース

目次

【フランス・ニース在住者執筆】フランス、ニース旅行で絶対に訪れたい外せない人気観光スポットと、日数別におすすめのモデルコースをご紹介します。3時間の弾丸観光から、4日以上のゆったりリゾート観光まで、ニース在住者がおすすめのスポットをご紹介! 旅行の予定に合わせた観光プラン作成の参考にしてくださいね。

ニースおすすめ観光スポットマップ

最短3時間・弾丸観光モデルコース

フランス他都市からの日帰り旅行や、イタリアへ向かう途中の寄り道など、弾丸旅行におすすめの最短3時間モデルコース。
なお、ニース・ヴィル駅やニース・コートダジュール空港から観光エリアへの移動時間は含みませんので、移動時間をプラスしてくださいね。トラムの待ち時間や乗り換えを考慮して、駅から旧市街へはトラムで片道約20分、空港から旧市街へはトラムで片道約40分が目安です。

シャトー公園の展望台から地中海の絶景を眺める


この風景を見ずしてニースに行ったとは言えない、絶対必見の観光スポット! 息を飲むような美しい海の絵はがきショットを撮影して、SNSで自慢しましょう!
展望台のある「ベランダ塔」まで、スイスホテルの横にある214段の階段か、階段のすぐ下にある無料エレベーターで上れます。

「#ILoveNICE」モニュメント前で記念撮影


展望台から降りたら、「#ILoveNICE」のモニュメントと地中海を背景に記念撮影しましょう。

旧市街を散策・お土産を調達

サレヤ広場(Cours Saleya)


13時頃までであれば、ぜひサレヤ広場の朝市&花市場を覗いてみてください。食品や花以外にも、ポプリやマルセイユ石鹸、陶器などお土産が売られています。13時頃以降でも、サレヤ広場やその周辺には多くのお土産屋があります。
毎週月曜日は骨董市となります。また夜には、雑貨などを扱うナイトマーケットもあります。

サン・レパラート(サント・レパラート)大聖堂とロセッティ広場


ニース旧市街のシンボルである、1699年築のイタリアンバロック建築の美しい大聖堂です。聖レパラートは、3世紀のキリスト教徒迫害で15歳で斬首刑となり、ニースの海岸に流れ着いた胴体を天使がこの大聖堂のある場所まで運んだとされ、ニースの守護聖人となりました。ニースの海の別名「天使の湾」は、この逸話に由来するとも言われています。
すぐ前のロセッティ広場では、ニース名物の自家製ジェラートを味わってみてください。

サン・レパラート(サント・レパラート)大聖堂(Cathédrale Sainte-Réparate)
所在地:3 Place Rossetti, 06300 Nice
電話:04 93 92 01 35
Webサイト:https://cathedrale-nice.fr/

ニースオペラ座


サレヤ広場からすぐのところに、ニースオペラ座があります。公演チケットがないと入場できませんが、建物の外観は一見の価値があります。外観の写真撮影をしたら次の観光スポットに向かいましょう。
また、オペラ座の真向かいにある老舗菓子店のオエール(Auer)で、フルーツの砂糖漬けやチョコレートなどのお土産を買うのもよいでしょう。

ニースオペラ座(Opéra de Nice)
所在地:4-6 rue Saint-François de Paule, 06300 Nice
電話:04 92 17 40 00
Webサイト:http://www.opera-nice.org/en

アメリカ海岸とプロムナード・デ・ザングレを散歩


旧市街から海沿いに出ると、「アメリカ海岸」と呼ばれる遊歩道になっています。ニースオペラ座の海側には、自由の女神のレプリカ像もあります。時間に余裕があれば、ニースで最も有名な遊歩道「プロムナード・デ・ザングレ」まで行ってみましょう。

マセナ広場


マセナ広場は、イタリア風の建物が美しいニース中心部の広場です。7大陸を表す像がそれぞれの方向を向いて建っています。


海側の半円形の広場には、アポロンの噴水と古代ギリシャの神々の像があります。


すぐ隣のプロムナード・デュ・パイヨン公園には、鏡の噴水があります。

3時間ではレストランで食事をする時間はありませんので、ニースのご当地B級グルメ「パン・バーニャ(丸いサンドイッチ)」や「ソッカ(ひよこ豆粉の塩味クレープ)」などテイクアウト品を買うのがおすすめです。サレヤ広場の朝市や、旧市街の路地にあるパン屋やソッカ店で売られています。

半日スピード観光モデルコース(3時間にプラス)

3時間弾丸観光モデルコースにプラスして、新市街も見て回れるコースです。
シャトー公園ではニース港の見える城跡や滝にも行ってみましょう。

シャトー公園でニース港の見える城跡や滝も散策



古代ギリシャ人が城塞を築いた、都市としてのニース発祥の地です。歴史上軍事的に重要な場所で、中世には教会も建設されましたが、17世紀にルイ14世率いるフランス軍に全て破壊されてしまいました。現在は公園として開放され、海からの風が気持ちよいスポットとなっています。

旧市街でバロック建築の教会を訪問


サン・レパラート(サント・レパラート)大聖堂だけでなく、イエズス会のジェズ教会や、サント・リタ教会など、17世紀バロック建築の教会を訪れてみましょう。

ジェズ教会(Eglise du Gésù)
所在地:1 rue du Jésus, 06300 Nice
電話:04 92 14 46 14

サント・リタ教会(Eglise Sainte-Rita)
所在地:1 rue de la Poissonnerie, 06300 Nice
電話:04 93 62 13 62
Webサイト:https://www.sainte-rita.net/

プロムナード・デ・ザングレをネグレスコホテルまで散歩



美しい海を眺めながら、1913年にオープンしベルエポック時代の栄華を今に伝えるネグレスコホテルまで歩いてみましょう。

ホテルネグレスコ(Hôtel Negresco)
所在地:37 Promenade des Anglais, 06000 Nice
電話:04 93 16 64 00
Webサイト:https://www.hotel-negresco-nice.com/ja

ノートルダム寺院


1860年にフランス領となったニースでは、フランス化のシンボルとして、1868年にフランス風のカトリック寺院が建てられました。旧市街のバロック建築のサン・レパラート(サント・レパラート)大聖堂などと比べてみると、ずいぶん違います。

ニース・ノートルダム寺院(Basilique Notre-Dame de l’Assomption de Nice)
所在地:2 rue d’Italie, 06000 Nice
電話:04 93 88 73 63
開館時間:8:30~12:00、14:30~19:00
Webサイト:https://notredame-nice.com/the-history-of-notre-dame-de-lassomption/

新市街でショッピング


ニースのメインストリート、ジャン・メドゥサン通りには、ギャラリーラファイエットデパートや、ニースエトワール・ショッピングセンター、モノプリスーパー、フランスのアパレルチェーンのブティックなどが並び、お土産の購入にもおすすめです。
ジャン・メドゥサン通りを北上すればニース・ヴィル駅、トラムのジャン・メドゥサン停留所(地下)からコートダジュール空港まではトラムで20分です。

1日王道観光モデルコース(半日にプラス)

半日スピード観光モデルコースに美術館をプラスしてみましょう。

国立マルク・シャガール美術館またはマティス美術館で巨匠の芸術を堪能

ニースにある2大巨匠の美術館をどちらか訪れてみましょう。観光エリアから少し離れているため、両方を1日で回るのはきついと思いますが、かなり急げば不可能ではありません。どちらにも日本語のオーディオガイドがあります。


国立マルク・シャガール美術館(Musée National Marc Chagall)
所在地:36 avenue Docteur Ménard, 06000 Nice
電話:04 93 53 87 20
開館時間:10:00~18:00、11月~4月は10:00~17:00、火曜定休
Webサイト:https://en.musees-nationaux-alpesmaritimes.fr/chagall/

マティス美術館(Musée Matisse)
所在地:164 avenue des Arènes de Cimiez, 06000 Nice
電話:04 93 81 08 08
開館時間:10:00~18:00、11月~4月は10:00~17:00
Webサイト:https://www.musee-matisse-nice.org/

2日のんびり観光モデルコース(1日にプラス)

1日コースにプラスして、ニースでおすすめの美術館を2つ追加してみましょう。急ぎ足で見れば3つ回れますが、じっくり鑑賞したい方には2つまでがおすすめです。

国立マルク・シャガール美術館とマティス美術館の両方を堪能

2日あれば、シャガール美術館とマティス美術館の両方をじっくり見学できます。巨匠の残したカラフルな世界に浸ってください。

ニース近代現代美術館(MAMAC)でニース・ブルーを見る


近代・現代アートがお好きな方には、イヴ・クラインやニキ・ド・サンファルをはじめ、アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなどの作品を展示する、ニース近代現代美術館(MAMAC・ママック)がおすすめです。ニース出身のイヴ・クラインが開発した、地中海の色を思わせる青IKB(インターナショナル・クライン・ブルー)を用いた作品コレクションは必見です。
美術館のすぐそばには、カフェやレストランの充実したガリバルディ広場があり、ランチやディナーを取るのもおすすめです。

ニース近代現代美術館(MAMAC)
所在地:Place Yves Klein, 06300 NICE
電話:04 97 13 42 01
開館時間:10:00~18:00、11月~4月は11:00~18:00、月曜定休
Webサイト:http://www.mamac-nice.org/

3日ゆとり観光モデルコース(2日にプラス)

3日あれば、その他の美術館や観光スポットも見て回れます。ご興味に合わせて、お好きな場所を選んでくださいね。

マセナ美術館で19世紀ベルエポックのニースを発見


ネグレスコホテルの近くにある19世紀の貴族のヴィラ(別荘)が美術館として公開され、当時のニースの絵画や写真、民俗文化にまつわる展示が充実しています。ひなびた漁村だったニースがヨーロッパ王侯貴族の避寒地として栄えていく様子が説明されており、現在とはずいぶん違う姿に驚くことでしょう! 無料で訪問できる美しい庭園には、いつも花が咲き乱れています。

マセナ美術館(Musée Masséna)
所在地:65 rue de France - 35 Promenade des Anglais, 06000 Nice
電話:04 93 91 19 10
開館時間 : 10:00~18:00、11月~4月は11:00~18:00、火曜定休
Webサイト:https://jp.nicetourisme.com/nice/186-musee-massena

シミエ考古学博物館と古代ローマ遺跡


マティス美術館のすぐ隣に、古代ローマ時代の円形闘技場、公衆浴場と、出土品を展示する考古学博物館があります。海の移動を得意とした古代ギリシャ人は、ニース旧市街に城塞を築きましたが、陸の移動を得意とした古代ローマ人は、交通の要所として内陸のシミエ地区に都市を建設しました。ニース市美術館共通チケットで入場できますので、マティス美術館観光の際に時間に余裕があれば訪れてみるのもよいでしょう。
なお、シミエ地区は高級住宅街で、19世紀にヴィクトリア女王が滞在したレジーナホテルの建物が残っています(入場不可)。

ニース・シミエ考古学博物館(Musée d’archéologie de Nice Cimiez)
所在地:160 avenue des Arènes de Cimiez, 06100 NICE
電話:04 93 81 59 57
開館時間:10:00~18:00、11月~4月は10:00~17:00
Webサイト:https://jp.nicetourisme.com/nice/185-musee-d-archeologie-de-nice-cimiez

ラスカリ宮殿で17世紀バロック建築と楽器の歴史に触れる


旧市街にある17世紀バロック建築の貴族の館が公開され、チェンバロから日本の琵琶や琴まで500点以上もの楽器のコレクションがあり、フランスでは2番目に重要な楽器博物館です。もちろん当時の家具も展示されています。この宮殿を訪れれば、黒いシンプルなピアノとは違って、チェンバロに豪華な装飾が施されていた理由が分かるでしょう。

ラスカリ宮殿(Palais Lascaris)
所在地:15 rue Droite, 06300 Nice
電話:04 93 62 72 40
開館時間:10:00~18:00、火曜定休
Webサイト:https://jp.nicetourisme.com/nice/53-palais-lascaris

サン・二コラ・ロシア正教会大聖堂


ロシアの王侯貴族が避寒地として訪れたり、ロシア革命で多数の移民が亡命・移住したニースには、ロシア本国以外で最大規模のロシア正教会があります。観光エリアの旧市街やジャン・メドゥサン通りからは離れていますが、一見の価値があります。

サン・二コラ・ロシア正教会大聖堂
所在地:avenue Nicolas II, 06000 Nice
電話:09 81 09 53 45
開館時間:月~土 9:00~18:00、日 12:30~18:00

4日以上リゾート観光モデルコース(3日にプラス)

時間を気にせずビーチでのんびりしたり、近郊の街や村にも行ってみましょう。もちろん、2日や3日の滞在中の1日で訪れてもよいと思います。

近郊の街や村に日帰り旅行

エズ村とモナコ(1日)


南仏には、敵の襲撃を防ぐため断崖絶壁の上に作られた鷺の巣村があり、その代表格がエズ村です。ニースからバスで気軽に行けますし、半日はエズ村、半日はモナコと組み合わせて観光できますので、おすすめです。エズ村は、どこを撮影しても絵はがきのような写真を撮れる、可愛らしい村です。


モナコでは、グレース王妃に思いを馳せてセレブ気分に浸ってください。旧市街には古い町並みが残っていますが、横浜や神戸を思わせる近代的なコートダジュールの一面を見ることができます。またモナコは治安がよく、安心して観光できます。

サン・ポール・ド・ヴァンスとカーニュ・シュル・メール(1日)


サン・ポール・ド・ヴァンスも鷺の巣村として知られています。こちらも、あらゆる場所がインスタ映えする可愛らしい村です。イヴ・モンタンが経営していたカフェ・ドゥ・ラ・プラスの前の広場では、地元のおじさん達が、ペタンク(南仏の伝統的球技)を楽しんでいます。
また、村内の共同墓地にはシャガールのお墓もあります。


サン・ポール・ド・ヴァンスから南仏の美しい風景を見ながら丘の上まで歩くと、ミロやマティス、シャガールなど20世紀の近現代アートコレクションが充実したマーグ財団美術館があります。

マーグ財団美術館(Fondation Maeght)
所在地: Fondation Maeght, 623 Chemin des Gardettes, 06570 Saint-Paul-de-Vence
電話: 04 93 32 81 63
開館時間:10:00~18:00、7月・8月は10:00~19:00
Webサイト:https://www.fondation-maeght.com/en/


ニースに戻る途中、ぜひカーニュ・シュル・メールに立ち寄ってみてください。印象派の巨匠ルノワールの終の棲家兼アトリエがあり、作品や遺品が展示されています。敷地内には、最晩年のルノワールが見ていた景色が当時のまま残っています。巨匠の愛した光を訪ねてみませんか。
また、カーニュ・シュル・メールのビーチはニースのビーチほど混みあわない穴場なので、7月・8月の観光にもおすすめです。

ルノワール美術館(Musée Renoir)
所在地:19 Chemin des Collettes, 06800 Cagnes-sur-Mer
電話:04 93 20 61 07
開館時間:10:00~12:00、14:00~18:00、10月~3月は17:00閉館、火曜定休
Webサイト(カーニュ・シュル・メール観光局):http://www.cagnes-tourisme.com/fr/decouvrir/musee-renoir/presentation.html

ニースからエズ村、モナコ、サン・ポール・ド・ヴァンス、カーニュ・シュル・メールへのバスについてはこちらの記事をご覧ください。

参考記事:2019年9月最新~ニースのバス・トラムの乗り方ガイド〜路線図・料金・観光おすすめ路線

まとめ

いかがでしたか。ニースで絶対に訪れたい観光スポットをご紹介しました。日数が足りなくて、またニースに行きたくなったら、ぜひリピートしてくださいね。
それでは素敵な旅をお楽しみください。Bon voyage!

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