ニューヨークの旅行ガイド情報

ニューヨークのバス乗り方ガイド〜路線図、料金、おすすめ観光ルート

マンハッタン内を走るバスはシンプルで利用しやすいです。ニューヨークのバスサービスはMetropolitan Transportation Authority(通称MTA)によって運営されています。運営している会社が一つのため、車体の見た目はほぼ同じです。ニューヨークのバスの利用方法、おすすめ路線をご紹介します。

~ニューヨークのバスの特徴~

1.路線がシンプル

ニューヨークは碁盤の目ストリート。南北(縦)に走る道がアベニュー、東西(横)に走る道がストリート。バスもアベニューを南北に走るか、またはストリートを東西に走るものが基本ルートです。
途中で曲がることなく、ほとんど直線移動です。単純に横移動したり、縦移動したいときに便利です。バスは3つの種類があります。

クロスタウンバス:東西をストリート沿いに走るバス
ダウンタウンバス:北から南をアベニュー沿いに走るバス
アップタウンバス:南から北をアベニュー沿いに走るバス

2.路線名はアルファベットと数字の組み合わせ

Mで始まる路線はマンハッタン内 (例)M34
Qで始まる路線はクイーンズ内 (例)Q32
BRで始まる路線はブルックリン内 (例)BR43
BXで始まる路線はブロンクス (例)BX5
※Q,BR,BXの路線でも一部マンハッタン内を走る路線もあります。

3.バス停が多い

南北路線の場合、ほぼ3ブロックおき。東西路線の場合はほぼ各ブロック。この距離は歩いても実は5分前後。バスの中から通り 過ぎるアベニュー、ストリートを見ながら目的地が近づいてきたら降車ボタンをおしてもそう遠くには行きません。間違えてもよほど行き過ぎない限り、少しの徒歩移動ですみます。

4.急行もあります

南北路線は移動距離が長いため、Limited(リミテッド)と いう急行があります。このリミテッドバスはすべてのバス停にとまらないので、移動時間がかなり短縮できます。リミテッドでもバス停とバス停の間は徒歩10分の距離です。

5.運行時間

路線によりますが早朝5時30分頃から深夜12時前後。

マンハッタン内バス路線図 http://web.mta.info/nyct/maps/manbus.pdf

~料金・支払方法~

料金:市内一律 $2.75

支払い方法はセレクトバスを除いて、乗車時に小銭またはメトロカードで金額を支払います。現金の場合は1セント硬貨とお札は使えませんし、おつりももらえませんのでおつりのないように準備しておきましょう。また日本と違い両替機はバスの中にはありません。メトロ カード利用時は、地下鉄からバスの相互乗り継ぎが2時間以内であれば、一回までは新たな料金はかかりません。バスからバスも路線が違う場合は2時間以 内であれば乗り継ぎになり追加料金はかかりません。なお、現金支払い時のトランスファーは2時間以内に限りバスからバスへのみ有効。必ず最初のバスでトランスファーと告げてトランスファー用の切符をもらうのを忘れずに。バスからバスへのトランスファーは同路線不可、南北路線⇔東西路線へのみ有効。

セレクトバスの支払い方法

セレクトバスと呼ばれる料金前払い式の バスが一部路線に導入されています。マンハッタン内ではM15(1番街を北上,2番街を南下)、M34(34丁目を東西に走る路線)、M86(86丁目を 東西に走る路線)です。車体とバス停にセレクトバスと記載があります。支払い方法はバス停脇に設置されている機械で乗車前に手続きします。小銭またはメトロカードのみです。レシートを受け取ります。乗車は前のドアでも後方のドアからも可能。乗車時にレシートを渡す必要はありませんが提示を求めれた場合のためにバスに乗っている間 は保管しておきましょう。

~バス利用方法~

1.バス停を見つける

バス停は進行方向右側にあります。一番上が円形でバスの絵が描かれていて、バス路線番号、簡単な路線案内と時刻表があります(路線案内、時刻表がない場合 もあります)。路線番号は紺色が普通のバス。Limitedの場合、紫色でLtdと記載されていま す。また郊外バスやツアーバスは緑色で表示されています。紺色か紫色の路線番号看板を探しましょう。電光掲示板のバス停も一部の場所で登場しています。電光掲示板バス停は次のバスまでの待ち時間表示機能があります。

2.バスを停める

バスの前方部分に大きく、路線番号と最終目的地、急行の場合は Limited と書いてあります。複数路線が停まるバス停が多いです。

3.乗車する

前方から乗車します。降りてくる人がいるときは、降りる人を待ってから乗車しましょう。乗車時に運転手脇にある運賃箱に小銭、またはメトロカードで運賃を 支払います。現金で支払う場合に乗り換える予定があれば「トランスファープリーズ」と言ってトランスファーチケット をもらいましょう。メトロカードはトランスファーチケット不要です。

4.下車する

「ネクスト ストップ、42nd Street」のように車内アナウンスがあります。ただし、聞き取りにくいので乗車中は車内から通り過ぎるアベニュー、ストリートを常に確認していましょう。黄色または黒色のテープのような降車テープ、Stopボタンを押すか、窓にぶら下がっている黄色のワイアーを引きます。バスから降りるときは前からでも後ろからでも降りることができます。後方のドアはバス停車時に緑のランプがついている間に自分でドアの黄色の部分を押すと開きます。慣れるまでは前のドアから降りるほうが確実です。

~利用時の注意点~

乗車前に小銭、メトロカードの残金があるか確認しておきましょう。
車椅子で乗車する人がいたら車椅子の方が最初に乗車します。他の乗客は車椅子の人が乗り、バスに固定されるまで待ちます。
道路事情に左右されます。時刻表はありますが、ほとんどあてになりません。急いでいるときは地下鉄を利用しましょう。
深夜、早朝時は安全のために運転手さんから見える位置、前のほうに座りましょう。
午後10時から午前5時の間の利用なら、路線上バス停以外でも下車できるサービスがあります。自分の下車したい場所で運転手さんにリクエストしましょう(ただし運転手さんがバスを停めても安全と判断したときのみ)。

~おすすめのルート~

マンハッタンの北のワシントンハイツから南はサウスフェリーまで走るM5路線のダウンタウン方面行きがおすすめです。ハーレム、ハドソン川沿いを走り、コロンバスサークル、5番街、フラットアイアンビル、ソーホーを通り抜けてサウスフェリーまでマンハッタンの主要スポットが網羅できます。始点から終点までは時間がかかりすぎるのでリンカーンセンター以南の利用が良いでしょう。

慣れない旅先でバス利用は最初は勇気が必要ですが、ニューヨーカー気分にひたれますし移動自体が観光にもなるのでぜひ利用したいです。