モントリオールの旅行ガイド情報

カナダ・モントリオールの天気と旅行中におすすめの服装

【カナダ・モントリオール在住者執筆】モントリオールの天気は変わりやすく、現地で人気の話題はいつも「お天気について」と言われる程。今回はそんなモントリオールの天気や気温について、季節ごとの特徴をまとめました。旅行中の服装もイラスト付きでご紹介!
カナダは都市よっても気候が異なるので、旅行の際はご自身の旅先に合った準備を心がけましょう。

モントリオールの年間の天気

モントリオールは日本でいうと北海道・稚内市とほぼ同じ北緯45度に位置します。そのため北海道北部と気候がよく似ています。
四方を大きな川に囲まれた島の都市なので、カナダ西海岸に位置するバンクーバーなどの都市に比べ湿度が高いのも特徴です。
日本と同じように四季がありますが、春と秋は体感で数日から数週間と言っていい程、驚きの早さで通り過ぎます!
そして夏は30度を超える日もある程暑く、冬は-30度を下回る日もある程寒いです。
この、1年の間での激しい気温差(60度!)がモントリオールの気候の1番の特徴でしょう。

年間の気温と降水量

モントリオールの気温は1年を通して日本より低めです。
夏の平均気温は約20度、冬の平均気温は-10度〜-2度となっていますが、実際には夏の最高気温が30度を超えたり、冬の最低気温は-30度を下回ることもあります。これは朝晩と日中の気温差が大きいためです。
降水量は、平均すると東京とほぼ変わりません。しかし雨が数日降り続けるという事が少なく、1日の中で晴天と雨天が交互する事も多いです。
冬の間は雨の代わりに雪が降ります。そのためか、日本と比べモントリオールでは傘よりレインコート(冬はフード付きのウィンターコート)は人気です。

モントリオール平均気温(°C) 東京平均気温(°C)
1月 -10.1 0.9
2月 -7.8 10.4
3月 -2.3 13.6
4月 6.1 19.0
5月 13.5 22.9
6月 18.4 25.5
7月 21.0 29.2
8月 19.8 30.8
9月 15.0 26.9
10月 8.4 21.5
11月 1.8 16.3
12月 -5.9 11.9

出典:日本気象庁/地点別平年値データ・グラフ (世界の天候データツール (ClimatView 月統計値))モントリオール

季節ごとの天気や気温

春(4月、5月)の天気や気温

(4月上旬 プラトー地区)

4月に入ると街中に積もった雪は溶け始め、冬の寒さが残りつつも気温が0度を下回る日が減り始めます。
風が強い日も多く、東京の冬のようなイメージです。日照時間も延び始め春の訪れを感じる季節です。
4月の後半になると暖かい日が増えます。東京の3月前半〜中旬頃に近いイメージですが、突然雪が降る事もあります。
5月は最高気温が20度を超える夏日が来たと思ったら、朝晩は10度前後の気温に戻ったりと、春と夏を行ったり来たりするような気候が特徴です。

夏(6月、7月、8月)の天気や気温

(8月下旬 モン・ロワイヤル公園)

6月に入ると、気温もグッと上がり野外イベントや観光客がぞくぞくと増え始めます。
緑と活気溢れる夏の到来です!6月日中は真夏のような日もありますが、朝晩はまだまだ冷え込みます。
2018年は稀に見る猛暑で、7月にはモントリオールでも35度を超える日が数日続きました。
夏は湿度が高いですが、それでも朝晩は過ごしやすく日本のような熱帯夜となる事はほとんどありません。
そして夏は日没が遅く、夜9時前まで明るい為、ゆっくり観光を楽しめます。
短い夏を満喫するモントリオーラーの姿が見られる夏は、観光のベストシーズンです。

秋(9月、10月、11月)の天気や気温

(10月上旬 モン・ロワイヤル公園)

モントリオールといえば紅葉、というイメージの方も多いでしょう。
秋は日本からの観光客にも人気の、短くも美しい紅葉のベストシーズンです。
ここ数年は9月中旬までは残暑が残り、まだまだ日中は暖かい日が続きました。
9月後半から徐々に気温が下がり、10月には一気に冷え込み、街中の木々が色付き始めます。
紅葉の時期は、東京の冬のように冷える日も多いので十分な防寒が必要です。
11月はさらに気温が下がり、朝晩はマイナスの気温になり雨の日も増えます。
11月後半に初雪が降ることも多く、一気に季節は冬へと駆け抜けていきます。

冬(12月、1月、2月、3月)の天気や気温

(1月下旬 プラトー地区)

12月に入ると、最高気温が0度を上回る事はほとんどなくなり、いよいよ本格的な冬の到来です。
街中が真っ白に色付き、クリスマスマーケットやニューイヤーパーティなど屋外イベントも開催され、ウィンタースポーツが楽しめる季節でもあります。
現地では「冬が1番好き」というモントリオーラーもとても多いです。
気温が-20度以下ともなると、屋外でスマホのバッテリーがおちる等、日本での生活では想像し難い現象もあります。
ですがしっかりモントリオールに合った防寒対策をすれば、冬でも観光が楽しめるので安心して下さい。
1月〜2月が寒さのピークですが、雨が降らない分、青空の広がる日が多いのも特徴です。

季節ごとにおすすめの服装をイラストで解説!

季節によって変わるモントリオールの街の様子がお分かりいただけましたか?
ここでは季節に合わせたおすすめの服装、アイテムをご紹介します。
目まぐるしく変わるモントリオールの天気に合わせた服装はなかなか難しいですが、旅行の際はぜひ参考にしてみて下さい。

春(5月)と初秋(9月)におすすめの服装

モントリオールの5月は東京の3月下旬〜4月中旬、9月は10月中旬のようなイメージです。
春、秋はとても短く、そして日々変わりやすい天気や気温が特徴です。
Tシャツ、長袖シャツ、ジャケット、ウィンドブレーカーなど重ね着で温度調整出来る服が便利です。
9月中旬以降は気温が一気に下がるので、冬物のジャケットに合わせヒートテックや厚手のタイツなど冬用の小物も必要です。

夏(6月、7月、8月)におすすめの服装

短い夏のお洒落をここぞとばかりに楽しみたいのか、6月に入ると驚くほど薄着な方を沢山見かけます。
現地のスタイルに合わせ、日本ではなかなか出来ない開放的な夏のファッションを楽しんでもいいかもしれません。
しかし日中の日差しは、日本と比べとても強く感じるのでサングラス+帽子、ストールなど日除け対策は必須です。
朝晩は冷え込み、室内の冷房が効き過ぎている事もよくあるので、真夏でも薄手のカーデガンやストールは重宝します。
冷房対策から日差し対策まで使える薄手の大判ストールや、突然の夕立にも対応できるコンパクトなレインジャケットはとてもおすすめです。

秋(10月、11月)と初春(4月)におすすめの服装

モントリオールの4月、10月〜11月は東京の冬の装いでいいでしょう。
風が強い日が多いので、フリースジャケット、ウィンドブレーカー+ダウンジャケットの重ね着や厚手のコートなどがおすすめです。
室内はとても暖かいので、着脱しやすい服装である事が重要です!
外では暖かいコートを着ていても、室内ではTシャツや薄手の長袖で過ごすこともあります。
雨の日も多いのでフード付き・防水性のあるアウターがあると便利です。
ニット帽や手袋など冬小物も必ず準備して下さい。

冬(12月、1月、2月、3月)におすすめの服装

12月以降は最高気温が0度を上回る事はほとんどなく、本格的な冬となります。
コートはお尻の下まで隠れる丈でフード付きであること、マイナスの気温に対応していることが必須です。
防寒のために真冬は常にフードを利用します。吹雪の日は街中でスキーパンツを履く人もよく見かけます。
アウターは日本で準備せず、種類も豊富な現地で購入しましょう。
本格的なアイテムがお買い得な値段で買えるアウトレットショップ(ダウンタウンにあるWinners, Simons等)や、リサイクルショップや古着屋がオススメです。

また、短期滞在の方には10万円以上する本格的なウィンターコートのレンタルサービスもおすすめです。

ALOC MANTEAUX
https://www.alocmanteaux.com (フランス語)
空港での受け取りサービスあり。
一週間 $90〜

日本の冬との大きな違いは、公共施設や地下鉄やアパートなど室内が常にとても暖かいことです。
その為、真冬でも温度調整しやすい服装であることが重要です。
マイナス気温対応のウィンターコートの下にTシャツや薄手の長袖やニットという重ね着がベスト。
そして防寒対策で1番重要なのは靴です。スニーカー、ヒールは凍結した道を歩くのに危険で使えません。
マイナスの気温対応のスノーブーツがあれば冬も快適にすごせます。
または丈夫な防水性ブーツに、ウールの中敷や滑り止めスパイクなどをプラスして利用することも可能です。

まとめ

モントリオールの天気や季節ごとの服装をご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本からは想像し難いモントリオールの厳しい冬に不安な方も多いと思いますが、実際は想像以上に過ごやすいです。
真冬でもバスなど公共機関は動きますし、道路もすぐに整備され、室内は常に暖かく快適です。
とはいえ現地に着くまで分からないことも多いかと思うので、そんな時は現地の人に質問するのが一番!
ロコタビの無料Q&Aでは、モントリオール在住のロコ達があなたの疑問にお答えします。
旅行時期に合わせたタイムリーな情報があれば、準備がさらにはかどりますね。

旅行準備をしっかりとして、四季によって全く違う表情をみせてくれるモントリオールの街を楽しんで下さい!