ミラノの旅行ガイド情報

2019年ミラノ市内のバスとトラムの徹底乗り方ガイド!(アプリ・料金・路線図)

【イタリア・ミラノ在住者執筆】旅行中に地下鉄やタクシーは気軽に利用できても、バスやトラムは難しいと思うことはありませんか? ミラノ市内はバスとトラムが非常に充実しているので、バスとトラムを乗りこなせると旅行中の移動が便利になります。今回は、バスとトラムを乗るときに欠かせない路線図・時刻表アプリや、バスやトラムの種類と料金体系、具体的な乗り方をご紹介します。

バスの路線図・時刻表アプリ

ミラノのバスやトラムは路線が多く複雑なので、アプリがあるととても便利!ここで役に立つアプリを紹介します。

ミラノの全交通機関を網羅!「ATM Milano Official App」(イタリア語のみ)

これはミラノ市内を網羅する公共交通機関ATM MILANOのオフィシャルアプリです。地下鉄や電車だけならカバーするアプリはたくさんありますが、バスやトラムについてここまで使えるのはこれだけかと思われます。

ATM Milano Official Appのダウンロード

  1. アプリをダウンロードします。

  2. アプリを開いて真ん中あたりにある虫めがねマークのある「Cerca」に行きたい場所を入力します。
    ※Intornoは現在地、Pericorsiはナビ、Lineeは乗りたい乗り物の番号や停留所名を入力、BigliettiはSMSでの切符の購入、Stato Metroは地下鉄の遅滞などが見れます。

  3. Daは出発点、Aは目的地を入力
    Quandoは何も記入しないとその時間ですが、>をクリックすると出発したい日時が指定できます。

  4. 行程が表示されます。路線、距離、所要時間がでてきます。

日本語対応のナビアプリ「Moovit」

「Google map」に似ています。ただ「Google map」はバスやトラムが表示されないことが多いのですが、これは表示されます。地名がイタリア語で出てくるのが実際の地名と比べてわかりやすいのが特徴。

ATM Milano Official Appのダウンロード

  1. アプリをダウンロードします。

  2. 目的地を記入します。

3.出発時間が指定できます。

  1. ルートが地図上に表示されます。
    歩くと〇km 〇分、トラムは〇と〇で〇分など案内がでてきます。

  2. ナビが開始です。
    ※トラムの停留所以外に、付近の飲食店などもマークされます。

バスとトラムの料金体系

2019年7月からミラノ市内の地下鉄、バス、トラム共通の料金が値上がる予定ですが、現在の料金は下記の通り。

チケット種類
(日本語)
チケット種類
(イタリア語)
料金
市内 1回券 Biglietto Urbano 1.5 ユーロ(90分間有効、乗り放題。地下鉄は1回のみ)
1日券 Biglietto giornaliero 4.5ユーロ(刻印した時刻から24h有効)
2日券 Biglietto bigiornaliero 8.25ユーロ(刻印した時刻から48h有効)
夜間券 Biglietto serale 3ユーロ(夜の20時からその日の最終電車まで)
BI4 市内 4回券 BI4 Biglietto integrato per 4 viaggi 6ユーロ 4回(1回90分まで)まで使える
ただし夜20時以降に刻印された場合は時間無制限。
1週間券 Settimanale 2x6 10 ユーロ(月曜日~日曜日までの往復6回券)
10回券 Carnet 10 viaggi 13.8 ユーロ

        
※ 地下鉄のセスト駅、アッサーゴ駅、ローフィエラ駅とコローニオ/ジェッサーテ駅はミラノ市外にあるため、市外切符 (Biglietto extra-urbano、ビリエット・エクストラウルバーノ)が必要となります(1,90~4,20 ユーロ)。
※ 大きな荷物を持ち込む場合、別料金として1.5ユーロかかることもあります。

注意:ミラノの交通機関は、乗ってからでは切符が買えません!!必ず乗る前に購入を。

「バスやトラムがもうすぐそこまで来ているのに切符を売っているタバッキやキオスクがない!」と焦ったことはありませんか?
そういう場合は落ち着いて、携帯のSMSで切符が買えます!

乗る際にメッセージに**「ATM」と書いて、48444へSMSを送信するだけ。**QRコードへのリンクが記載されたメッセージが返信されます。1.5ユーロが携帯のクレジットから差し引かれ、送信された時点から90分間有効になります。(ちなみにバスやトラムは中心地から出ていませんが、地下鉄でフィエラ(見本市会場)に行く場合はメッセージに「FIERA」と記入。2.5ユーロ)

バスとトラムの種類

ミラノ市内のメトロ以外の交通機関でかかせないのはバスと路面を走るトラム。
トラムは地下鉄が走っていない中心ゾーンと外れたところを結ぶ路線をカバーしていて、バスは少し外れたところをカバーしているようです。
その路線はミラノ市内、郊外あわせて200以上!ここでは全部は紹介できないので、サクッと中心地とその廻りを走る主なバストラムを紹介します。

トラム No.4 二グアルダ ー カイロリM1

パルコノルド⇔二グアルダ病院を経由⇔地下鉄カイロリ駅まで。

トラム No.9 ポルタジェノバFS M2 ー ミラノ中央駅(チェントラーレ)FS M2 

ポルタジェノバ駅⇔南を外回り⇔チェントラーレ駅

トラム No.14 チミテッロ マッジョーレ ー ロレンテッジョ 

チャイナタウン地区⇔ドゥモ M1 M3経由⇔ナビリオ地区

バス No.73 ドゥモ M1 M3 ー リナーテ空港

まだ地下鉄が開通していないのでドゥモ M1 M3 ー リナーテ空港をカバー。

バス No.90 イゾンゾ ー ロット(右回り) 

ミラノの南西を大きく円環状に右廻り プラダ美術館、MUDEC、アルマーニ美術館などの中心地から外れたミュージアムゾーン、サンシーロをカバー。

バス No.91 イゾンゾ ー ロット(左回り) 

サンシーロ、イゾラ、チッタストゥディ、プラダ美術館ゾーンをカバー。ミラノの北東を大きく円環状に左回り

バスとトラムの乗り方

1. 乗る

こういった路線図や停留所があるのが、バスやトラムの停留所。たいがいは一番前と一番後ろが入り口です。

2. 支払う

バスやトラムの中では切符は購入できません。あらかじめ購入した切符を1回券、週間切符、10回券共、はじめに乗ったらすぐに刻印機で日付と時間を刻印します(スマホで購入した切符は刻印済なので、必要なし)。忘れると、検札がやって来た時に、どんな理由があろうが容赦なく手痛い罰金が科せられますから気を付けましょう。

左:紙の切符用                 右:電子カード用。オレンジの部分にカードをかざします。

3. 降りる

ほとんどのバスもトラムも停留所のアナウンスがありません(あっても聞こえないことが多い)。運がいいと車内でテロップが流れ、次の駅がわかります。日本と同じようにお手元か、壁についているピンポンを押して「USCITA」と書かれた出口から降車します。

長期滞在者に便利なプリペードカード「RIcaricami」

長期間滞在の場合、ATMの「RicaricaMi」という電子カードがお勧めです。ミラノ交通局の窓口(ATMPoint)で購入が出来ます。記名式カードなので、最初に個人情報の登録と2,50 ユーロが必要となりますが、地下鉄と、市内のバスやトラムで使えますから、便利です。チャージは駅の自動販売機と市内のパーキングメーターでできます。

ATMPointの場所はこちらのページから

まとめ

いかがでしたでしょうか?
上手にバスやトラムを使いこなしてミラノを楽しんで下さいね!