メキシコシティの旅行ガイド情報

メキシコシティの旅の予算 - 宿泊費、移動費と食費や観光地の入場料

以前にも危険な地区について書いたんですがもう一度書かせて下さい。メキシコに危険がある事は確かですけど、僕たちロコの側のスタンスも難しいと思うんですよ。"僕は○年住んでますが普通に暮らしてますよ"とか書かれている先輩ロコの方がいましたが、それは事実だと思いますがポランコとか高級な地区に住んでるから確かにその方は1度もそう言う場面を見た事も体験した事もないのだと思います。その方の行動範囲の安全係数が高い訳で、旅行者の周る地区よりポランコの安全係数は50%増しくらい安全だと思います。

他の先輩ロコの方が "そう言う風に簡単に言う人に逆に訊いてみたいですね、何かあった時に責任取れるんですか?"とおっしゃっていたのでなるほどと思いました。 
 
僕もその方の意見と近くて "メキシコシティに関してはマフィア絡みの事件は多くないので日本で報道されるほど危険ではないと思いますが、日本と違って強盗とかはいるから、旅にちょっとしたコツがいるのも事実です"
とその方が書いてましたが僕も同感です。

メキシコのマフィアは大きな組織はファミリア・ミチョアカーナとかカルテル・デ・シナロアとかロス・セータスとかベルトラン・レイバのカルテルとか全部他の州にあって、大きな抗争事件とか警察署長や市長や選挙の候補者が殺されたりしてるのは他の州です。長距離バスが襲われるバンドレロ(山賊)も他の州です。メキシコシティにもマフィアはいますが1つの区を縄張りにしてるような地域密着型の小さい組織が何個かあるだけです。首都のメキシコシティは他の州よりマフィアと山賊に関しては安全です。しかし、強盗はいますのでバッド・タイム、バッド・プレイス、バッド・オケイションを知ってそれを避ける情報収集は大事だと思います。危険な場所に近づかずに危険な時間と状況を避ければ、楽しいメキシコ旅行が出来て人生の良い思い出になると思います。

僕も最初にメキシコに来た時の良い想い出を今だにずっと覚えてます。それで結局住み着いちゃいました。メキシコいい国なんですよ。でも日本の旅行者の人に嫌な思いをして欲しくないから僕たちで知ってる事や体験した事を伝えたくて色々忠告みたいな事を書いたりするんですよ。

でも他の先輩の方たちでトランジットの方に"街に出たら危険だから空港の中にいた方がいい"とか"メキシコシティに安全な場所はない"とか書いてる方とか、"メキシコ人で話しかけて来る人は悪い人、日本人で話し掛けて来る人も悪い人、相手にしてはいけません"とか "タコス屋の主人が強盗とグルだ"とか書いてる方がいらっしゃって、それは違うんじゃないかな、と思った訳です。心配して忠告なさってるのはわかりますし、ケチをつける訳では無いですが、今度はあまりにも危険を強調し過ぎたらせっかくの旅行が楽しくなくなると思うんですよ。

昔、"ハポネスですか?"と大学生くらいの男の子に話し掛けられた時に彼がノートを見せてくれたら色んな日本人が色んな筆跡で漢字を書いてあったんです。それで "何か1文字書いてくれ、意味も書いてくれ" と言われた事があるんですよ。こう言う場合もあります。強盗とかの暴力犯じゃないから話を聴いておかしいと思ったらアディオスするんでもいいじゃないかなと思うんですよ。

けっこう前ですがメトロの中で日本の女の子2人が地球の歩き方の本を持ってて日本語で話してたんですよ。それで僕はバルデラスのビリヤード場に行くのでバルデラスで降りたのですが偶然その人たちも一緒の駅に降りて僕の前を歩いてたんですけど、見たらリュックのチャックが開いてたので、(あのぉ、すいません、開いてますよ)と言おうと思ったら
"あのう、すいませ"まで言った時点で " 大丈夫です、間に合ってます" "私たち忙しいです"
とか言われてイキナリ走って逃げ出したんですよ。恥ずかしい嫌な想いをした事があります。

先輩ロコの方がウソ言ってるとかケチつけるんじゃなくてその方はタコスを食べたあと襲われた経験があるのかもしれないけど一般的じゃないですよ。一般的にはテーブルダンスとかのエッチなお店や売春婦の女の人がいるバールで日本の商社員の人が女の子の前で気前良くしてお金を見せたりすると店のボーイが付け馬に成って日本人の人の車をつけて襲うと言うのはあると思うんですよ。僕は日本人社会と接点がないので日本人の知り合いがいないので実際に被害にあった方を知ってるわけではなくて僕の想像なんですがタコス屋から付け馬よりは有りそうです。

ですから僕の意見は簡単に "日本で言われるほど危険じゃないです " みたいなイージーすぎるのも良くないけど、"危ないから空港から出るな" って言うのも親切心から忠告されてる事は分かりますが何か、"遭難の危険があるからスキーに行かないでスキーのビデオ見てろ" みたいな、"バス事故の危険があるからバスに乗らずにバスの写真集見てろ" みたいなのも変だなと思ったんですよ。そんなに危険を強調したらせっかく楽しみにして旅行に来た人も楽しくなくなるんじゃないかと思うんですよ。

トラベロコさんのサイトを見てたらメキシコシティ危険な場所5選とか言うのがあって見たら違うんじゃないかと思ったんです。

僕はみなさんが危ない地区と言ってる空港の近くに住んでるんですよ。スラムって言う言い方も抵抗がありますが、貧困層の人の住む地区です。ですから他のロコの方たちはポランコとかいい地区に住んでられるので僕と感覚が違うと思うんですよ。 他の人の悪口じゃなくて、いつも僕の意見だけ違ったりしちゃうんですよ。僕が安全ですよ、とお薦めした場所でも治安のいいポランコと比べたら低い地域なので空港の近くは危険らしいから気をつけてくださいねとか皆さん書いてるし、メトロは安全ですよって自信を持って書いたら他の人たちはみんなメトロ駄目ですとか書いてるんですよ。

テピートが危ないとか書いてる人がいましたが、ポランコよりは危ないのは事実ですし、メキシコシティの人口の30%くらいの中流階級のメキシコ人とポランコに住んでる日本人の人は確かに怖がって行きませんが後の70%の貧困層(= 庶民)はデパートで買い物しないで服でも靴でもテピートで買うんですよ。僕は月に1回くらいのペースで行ってます。

テピートがマフィオーソに支配されてる事は事実ですし、店の店主の人で何人も長い付きあいの人がいますのでマフィアが薬を売ったり銃を売ったりしてる危ない場所とかもその人たちから聴いて知ってますが、大抵突き当りの袋小路みたく成っていて見張り番の人に追い返されますからウッカリ見てはいけない物を見る心配はないです。メキシコ人でも怖がって近づかない場所だとか書いてあったのは違うと思います。火曜日が全店舗一斉に休みですが火曜日以外は連日凄い数のお客さんですよ。メキシコ人が怖がって行かなかったらあれだけ巨大なマーケットは成り立ちません。

メキシコ人の中流階級の人たちにはテピートと言う地区は特殊な地区なんです。凄く閉鎖的で何代も前からテピートに生まれてテピートから引っ越さずみんなで固まって同じ団地村に住んでいてお爺さんの店を息子が継いで孫が継ぐみたいな他所に行かないで固まってる人たちなんです。日本の被差別部落の人みたいな特殊な存在なんです。テピートの人は幼馴染みのテピートの人と結婚してます。僕は友達に成ったルーカスさんと云う人の家にも遊びにいった事があります。だから都市伝説みたいな部分があるんですよ。確かにポランコと比べたら治安は悪いし、スリはいますし気が荒い人たちが多いので外国人が写真を撮ったりするとトラブルに成ったりしますし、そう言う意味では旅行者、在住者を問わず日本人だけでは行かない方がいいとは思います。メキシコ人(それも金持ちでない庶民のメキシコ人)と行けば大丈夫だと思いますよ。去年から今年にかけて何件か白人絡みの事件がありましたがテピートの場合は殺人が起きるのはマフィア内部の揉め事があったときです。ですから、今はテピートは外国人にとって危なく成った事は事実です。特に外国人だけのグループは危険に成ってるみたいですから、旅行者の方や在住者の方は行かない方がいいかも知れません。でも僕なんかから見たら同じマフィア支配地区でもメルセードの方が強盗のワルが多くて怖いです。

テピートの場合はマフィアの人たちに取って一万軒だか何万軒だかある露店商たちからみかじめ料を取るのも大きい収入なので極力テピートの評判を良くしようと悪い連中に睨みを利かせて強盗とかスリを越させないようにしてた部分があって今までテピートの評判がそんなに悪くなかったんですが内部抗争が起きてそっちのケンカにマフィアが忙しく成った隙に強盗とかがよそから来て今少し治安が悪く成ったみたいです。

だから、おっしゃってる事は分かりますし、在住者の方や旅行者の方たちは当分テピートには行かない方がいいかも知れません。 
僕から見たら僕の住んでる町の殺人事件数の方がテピート全体の殺人事件数より多いくらいですし、そんな町で夜中の3時まで店を開けて商売してるから感覚が少しズレてるかも知れません。

でも、これもテピートと同じで、からくりがあるんですよ。同じ町内の大きいお店の人は暗くなる前の7時くらいに店を閉めるんですが僕の店みたいに小さい所は夜遅くまでやらないと食べて行けないので僕は夜中の3時くらいまで開けて頑張ってるんです。町内で3時までやるのは僕だけです。遅くまでやる人で午前零時までです。
 
そんな時間まで外をふらついてしょっちゅう酒だのタバコだの買いに来るのは大抵マフィアの若い組員かその使い走りの不良の予備軍なんです。それでその人たちがしょっちゅう出たり入ったりたむろしたりしてるので他所から来る強盗が襲い辛いのか僕の店だけ襲われてないんです。町内の店はみんな1回は襲われてます。だから感覚が違うのですが、これから挙げる危険地区は金持ち視点の都市伝説じゃなくてメキシコの庶民視線で危ない地区です。地区名はコロニア(区?) の名前です

危険地区。lztapalapa/San Felipe de Jesús/
Guerrero/Valle Gómez/Peñón de los baños/
Moctezuma/Ramos Millán/ Juventino Rosas
/Merced Balbuena/Doctores/Morrerosです。

Merced Balbuenaは通常メルセードと略されてメトロのメルセード駅の一帯です。ここには僕はビリヤードをしに行きますがテピートより全然怖いです。メルセードもマフィアが支配してる場所ですが、元から売春と麻薬の場所なのでマフィアもテピートのマフィアみたく強盗の人たちにヤキを入れたりして露店の評判を守る仕事をする必要がないので強盗が多いです。僕はメルセードでは2回ホールドアップされてます

メキシコではスリークッションのビリヤードは韓国の人はやる人が多くて専門的にしてる人が5人くらいいますが日本人でスリークッションを撞いているのは僕と日系人のヒラタ先生と言う歯医者さんだけです。僕は危ない地区のビリヤード場にはロッカーにキューを入れて置くのでお金の被害だけでキューは取られずに済みました。僕のビリヤード友達の韓国人のキムさんと言う韓国系企業で働いてる人はメルセードのビリヤード場に行った帰りにホールドアップされて、お金は惜しくないけど大事なキューを守ろうとした為にピストルで顔を殴られて怪我をしました。左のこめかみを殴られて何針か縫った傷を負いました。怪我をした上に結局キューも取られたのですから抵抗しないで体の被害をなくした方がいいなと思いました。韓国の人ですから軍隊経験もあってテコンドーもする人ですが拳銃には敵わないと言ってました。

メルセード・バルブエナと似た名前でJardín Balbuena と言うのは通常はBalbuenaと略して呼ばれますがメトロバルブエナ駅の近くです。サラゴサ通りを超えたハルディン・バルブエナ側は中の下くらいの住宅地で治安が良い場所です。たった1本道を越すだけで劇的に変わります。反対側のモクテスマはマフィア支配の町で何日に1回か夜中に発砲音が聴こえるような地区です。道1本でイキナリ変わりますから気をつけて下さい。 

トラテロルコは昔大学生の反政府運動の中心に成った場所で住民の学歴も高くて人口の半分以上が大卒みたいなイメージですが、隣のゲレロはイキナリ悪く成ります。麻薬、強盗、ケンカの発砲事件などです。これらの重要危険地区に日本人用のレベルとしてテピートとサンラサロとメルセードも黄色信号で危険とします。
  
でもメキシコはそんなに危険じゃないです。トランジットで時間に間に合わなくなる危険はありますから時間の余裕は見て頂いた方がいいですけど危ないから一歩も空港から出ずにタコス屋でタコスを食べたら強盗に襲われるのでタコスも食べちゃいけないとか、メキシコ人が何か話し掛けて来たら逃げ回って空港の中のレストランに隠れないといけないとか空港の近くの地域では女性蔑視で女の人が一人で歩いてると殺されて捨てられるとか言うのは(よく分かりませんが)あまり一般的ではないと思います。僕はメキシコシティの事を全部知ってる訳じゃなくてほんの一部分を知ってるだけでそう言う事件が過去にあったのかも知れませんがタコス屋さんが強盗と結託してると言うのはあまり一般的でないと思います。

ただ、この方のおっしゃった事で僕も同じ意見なのは、この先輩ロコの方だけがUBERは安全でないとおっしゃってましたが、僕も同意見です。他の方たちは流しのタクシーは危ないみたいな日本人社会限定の都市伝説を書いてるんですけど僕は逆にUBER の方がこっちの行く目的地まであらかじめ教えて乗る形なので共犯者を使った狂言の乗り込み強盗の絵を描きやすいから危険だと思います。

僕はビリヤードの試合で夜遅くなってメトロが閉まっちゃってタクシーで帰らなきゃなんない時は流しのタクシーを使います。UBERは怖いので使った事がありません。UBERてのは要は白タクですけど、運転手が自分も被害者を装った形の狂言強盗が仕組み易い形態だと思うんですよ。相手の居る場所と行きたい場所が分かる形だと仲間に連絡して於いて通る道筋に待機させておいてドアのロックを外して置いて仲間の強盗に乗り込ませて自分も被害者を装って後で山分けする絵が描きやすいと思っていて、どうしてもタクシーを使わなきゃなんない時はUBERは避けて流しのタクシーを使いました。

僕もこの先輩ロコの方と同じでこれは危ないな、と始めから思っていたら案の定、この先輩ロコの方も書いてましたけど何件も狂言強盗の事件が起きてます。流しのタクシーだと運転手と乗客は完全に偶然の出逢いなので狂言の絵を描く時間的余裕がないから狂言強盗の可能性が低いけどUBERはそれが可能なのでUBERの方が怖いと僕は思います。皆さんがタクシーリブレが危ないと言ってるのは、流しのタクシー(リブレ)と同じ色に車を塗った偽タクシーだと思います。これはナンバーで区別がつきます。偽タクシーはリブレに化ける場合もウーバーに化ける場合もありますが、これははじめから犯罪目的な訳で危ないのは分かってます。偽タクシー以外の比較を今はしているのです。
  
僕はビリヤードの友達とか家の近所の人で何人もタクシーの運転手さんを知っていますが、この人たちは正規の運転手さんでメキシコ政府から許可を貰って旅客運送業を本業にして合法的に税金を払ってる人たちです。タクシーを所有者の人から借りて乗ってる人もたまにはいますが、大抵の人は個人事業主として自分で車を買って政府の指定する色に塗り替えて営業許可を貰うまで書類を何枚も用意したり、担当官に賄賂を要求されたり大変な思いをしてやっと許可を貰って商売してる人たちなのでそれまでの苦労を考えたら、たかだか1000ペソくらい盗む為に悪事を働く事は割に合わないんですよ。シティオの運転手さんなら尚更ですが、リブレの運転手さんも商売の許可を得るまでのハードルが高い人たちは小さな悪事は割に合わないと考えるのが普通だと思います。

それに対してUBERは働くまでの道にハードルが初めから何も無いです。スマホ持ってりゃ誰でも登録可能ですよね.UBERの場合、まず白タクですし、加入資格が凄く甘いです。業務の形態が、ウーバーと言うタクシー会社じゃなくて、仲介して手数料を稼ぐ仲介業だから、トラブルに対してウーバーの会社の責任にならない形に成っているのでうるさい事を言う必要が無いからだと思います。

例えば警官とか空港職員とか政府の機関で働く場合は1番厳しくて犯罪歴がない事は勿論ですが入れ墨もはねられます。政府の機関でなくても民間のガードマンの会社などでも法務省のオフィスに行って、アンテセデンテ(前科)が無い事を証明する書類が無いと雇って貰えません。

僕は来月から政府の機関で働く事になったんですけどアポスティーユ以外に前科前歴がない事を証明する書類をトレン・リへロのレヒストロ・フェデラル駅の法務省のオフィスに行ったり、エフェルシート・ナショナルにあるイミグレーションに行ったりけっこう大変でした。永住ビザを取ってから長いことイミグレに行ってなくて久し振りに行ったら相変わらず待たされました。

メキシコの民間企業で働いた経験がないからよく知らないんですけど民間企業だったらアポスティジャミエントだけ求められると思うんですけど、政府の機関やガードマンの会社とかボディガードの会社とかは身元審査が厳しいんです。書類面だけでなく体に入れ墨がある人も駄目です。上半身裸の写真を撮ったりするんです。それから見たらUBERの応募はビリヤード場の店員やタコス屋で働くのと同じくらい緩いと思いますね。

UBERてのはアイディア商売で考えた人は頭がいいと思いますが、始めからかなり怪しい白タク形式ですし、お客さんを信用させる為に双方に評価するようなシステムとかをしてますが、ドライバーを登録する審査が身分証を見せるだけで全員登録可能みたいなノーチェックな感じなので、真面目な方も多いでしょうが、サンタ・マルタの刑務所から出て来たばかりの強盗の前科者でも働けるみたいな緩い部分があると思います。とにかく人の部分で危ない人も混じってる事もありますが、あらかじめこっちの行きたい目的地を相手が知っている形が僕たちがUBERを怖いと思う1番の理由です。

狂言でない本物の乗り込み強盗にカージャックされる危険率は流しのタクシーも同じですが狂言強盗の率がUBER の方が高いと思いますね。運転手が道が分からないとかで携帯に電話掛けて来て "お客さん今どちらですか? "とか訊かれて "ワタシ、イマ、メルカド・シウダデラ、マエ、ワタシ、マテルアルヨ " みたいなスペイン語で会話すると(おっ、ハポネスかぁ、こいつはいいや、いっちょ行くかぁ)とか悪心を起こす奴は狂言強盗をする可能性があると思うんですよ。僕がもし、メキシコ人の悪だったらそう考えます。それで悪仲間に連絡してピストル持って待機させますよ。

僕の今言ったUBER 論は万一の場合、最悪のケースを想定した話で、何もなければUBERの方が車もきれいだし、接客態度がいいから特に日本の人には好まれるだろうな、とは僕も思いますよ。

流しのタクシーの運転手さんは基本的にメキシコ人の庶民の客を相手にしてるから接客態度は外国人のお客さん向きじゃない訳です。馴れ馴れしかったり、逆にぶっきらぼうだったりする訳です。僕なんかはメキシコ人と同じ立ち位置なんですけど日本人の人だと客に向かって態度が悪いとか腹が立つ人が多いと思うんですよ。スペインもそうですけどメキシコもスペインと同じで日本と全ての事が完全に正反対な国なんですよ。日本だとお客様が神様なんだけどメキシコはお客さんがグラシアスとか言って店の人がオラレとかアンダレ(おう、とか、じゃあな)とか言う国なんですよ。スペインだったらベンガ、アディオス(おう、じゃぁな)です。だからタクシーも俺の車に乗せてやってんだ、って言う意識なんですよ。そう言う点が日本人がUBER贔屓に成った理由としても大きいと思うんですよ。

僕から見たらアメリカのイエローキャブなんか自分の車じゃなくて会社の車なのにそう言う態度の人がけっこういたからアメリカよりはマシかなと思いますけどね。メキシコは全部個人で自分で車を買って政府の許可取って車の色を塗り替えて投資してますからね。

だけど僕の見方は態度だとか車の汚れなんか関係なくて危険率だけ見てる訳です。流しの運転手の方が確かに日本人的な見方だと教養が低かったり態度が悪いみたいだけど悪人が混じってる率はウーバーより低くて、狂言の絵を描くチャンスがウーバーより低いと思うんですよ。

流しの運転手は基本的に加害者じゃなくて被害者側の人間なんですよ。家族を養う為に危険を犯して夜運転してて、どんな客が乗って来るか分からない、客にピストルで撃たれて売り上げ金を奪われるリスクを犯して運転してる人たちなんですよ。基本的に被害者側の人たちです。

ウーバーでも真面目な人は問題無いですが悪の人にしてみたら基本的に客層が外国人と中流以上のメキシコ人が乗るから獲物が金持ちに限られてるから外れがないです。

だから、何も起こらない確率の方が高いし、何も起きない時はウーバーの方が快適なんですが最悪の場合の一ニ三の倍払いの時の確率を考えてる訳です。
  
旅行者の人の視点に立って考えるなら、スペイン語がヒヤリングが良く出来ないレベルの人だとタクシーの運転手が誰かと電話してる時にその内容が分からないからメトロに乗るか、タクシーを使いたいなら誰かスペイン語がわかる人をガイドなり雇って乗る方がいい気がします。でもそれでも強盗に狙われる時は狙われます。だから僕はもし安全を考えるなら7時~8時くらい日がまだあるうちにホテルに戻った方がいいと思います。ソナローサの繁華街の中のホテルに泊まって近所を歩いて行けるお店でレストランとかカフェに行くとかすれば1番安全な気がします。ソナローサの中なら観光客の人たちやメキシコ人の人で遊びに来た人たちが夜までいて人通りがあるから夜ご飯を食べに行ったりカフェに行ったりしても安全だと思います。コンサートとかの都合で夜ホテルより遠くまで行かなければならない時は僕としてはタクシーに全面的に信頼するのは危険だと思います。タクシーに限らず夜走る車は全部リスクの係数が掛かって来ます。

例えば、コロニア・ローマからソナローサに行くのにメデジンと言う通りは "強盗通り" なので避けて遠回りでもバーハ・カリフォルニアに出てインスルヘンテスを右折した方が安全だ、とかベテランの運転手さんは知ってる訳ですが、メキシコ人の中流階級の人とかはプロの運転手じゃないから近道しようと思ってメデジンを通ってやられちゃう訳です。運転手さんたちは仲間同士の情報交換とかしてるから危険情報に敏感で情報が早いんです。
そう言う危険情報をプロの運転手さんの方が持ってる訳です。ウーバーの場合だと仮に悪い人でなくて狂言は仕組んでなくてもアマチュアのアルバイトドライバーですからメデジンを通って乗客共々身ぐるみ剥がされる場合もあると思うんです。"ソチミルコの○○コロニアの○○通りの○○番地に行ってくれ" とか言ったらシティの外れの方なので土地勘がない運転手さんも多いでしょうが中心部に関しての情報はプロの流しの運転手さんが1番持ってると思います。

ロメロ・ルビオにファイブ・ガイズ・バーガーのメキシコ店が、たぶんメキシコシティにここだけあるんです。僕はロメロ・ルビオにも土地勘があるんです。僕の義妹がロメロ・ルビオに住んでるからです。義妹は弁護士でオートロック付きのアパートに住んでいます。ロメロ・ルビオはバナメクス銀行の支店こそありませんが地区の住民も中流階級のいい地区なんですけど、去年からバイクの2人組のピストル強盗が出て何人も通行人の人が撃たれたんですけど、その情報を義妹より先に教えてくれたのは知り合いのタクシー運転手さんでした。この人は家の近所の人で僕の義妹の事も義妹がロメロ・ルビオに住んでる事も知ってるので忠告してくれたんです。

セペの留学生かなんかで少しスペイン語が話せて少しメキシコの事を知ってるレベルの若い日本人が運転手にぼられると思ったのか、何だか?良く分かりませんが突然怒りだして
"遠回りするな、ぼるんじゃない、メデジンを行け"とか言うから降りて貰った事があると知り合いの運転手が言ってました。
 
UNAMと言う国立大学の中にある外人向けのスペイン語学校をセペって言うんですけど、大抵日本人の留学生は日本でスペイン語学科の人でも5段階ニベルの中でニベル2くらいで初心者です。全然何も知らない人が1番下のニベル1です。ニベル2だの3だのくらいのスペイン語力じゃ相手の言ってる事の30%も分からないでしょうね。自分の言いたい事は辞書で調べて作文して下手なスペイン語でも何とか話す事は出来ても、口語の会話で相手の言ってる事が理解出来るように成るまでにはかなり時間がかかると思いますよ。学校で文法をお勉強するやり方だと中々話すようにはなれませんよ。メキシコ人の女の子と同棲したりして1日中スペイン語を聴いて耳で覚えないと駄目だと思いますよ。

僕の友達の運転手は "メデジンは危ないからバーハカリフォルニアの道から行くけどいいか?"と訊いたらしいんですが、その日本人の子供は理解出来なかったのか黙ってるから同意したものと考えてコースを変えたら猛烈に怒り出したから降りて貰ったらしいです。
"ローマからソナローサまで近い距離で大した客じゃないのにバカなハポネスに付き合って危険を犯せねえよ" と言ってました。この日本人の男の子はつまり、自分の言いたい事は何とか作文して下手なスペイン語だけど伝える力は持っていて、ソナローサのアンベレス通りに行きたいと言う事と近道だからメデジンを使えと言ってるみたいだと言う事は僕の友達も理解したらしいんです。でも僕の友達の運転手が、"この時間のメデジンは危ないから少し遠回りだけどバーハカリフォルニアから行っていいか? " と言った事は全然理解出来てなかったので会話がシンクロしなかったみたいです。他のタクシーに乗り換えたんでしょうが、みんな同じです。みんな嫌がりますよ。かなりの確率でやられる道ですから。

僕は基本的にはリブレ(長し)だろうがシティオだろうが強盗に狙われる率は同じでタクシー自体に反対な意見です。みんながみんなタクシー強盗にやられる訳じゃないですが車に乗り込まれる強盗の方が路上のホールドアップより危険な事は確かだと思います。密室ですし、どこに連れてかれるか分からない恐さがある事だけは言っておきます。みんなが怖いとか言うテピートにしょっちゅう買い物に行く僕でも夜タクシーに乗るのは怖いです。

僕の考え方は僕の奥さんや娘や姑やビリヤードの友達から聴いた意見を元にしています。つまりメキシコ人の庶民目線の危険に対する嗅覚です。