メルボルンの旅行ガイド情報

オーストラリア・メルボルン旅行中のインターネット・Wi-Fi利用方法

【オーストラリア・メルボルン在住者執筆】旅行先でSNSや地図アプリを使いたいとき、スマホでのインターネット通信は必須ですよね。しかし、事前に準備をしておかないと想定外の高額請求が来るなんてこともあります。今回は、メルボルンでスマホをネットにつなぐ方法と旅行出発前に準備しておきたいことをまとめました。あなたに合った通信方法を検討して、旅行を楽しんでくださいね。

メルボルンでスマホをネットにつなぐ4つの方法

スマホをネットに接続する方法は大きく分けて4つあります。それぞれ価格や利用のし易さ、手続き内容によって違いがあります。1週間程度の旅行者の場合は少し価格は高いですが手続きの簡単な「海外Wi-Fiルーター」や「海外パケット放題」の利用をおすすめします。2週間以上の長期旅行の場合は少し現地カウンターでの手続きがありますが「SIMカード購入」がお財布には優しいかなと思います。

フリーWi-Fiを利用

旅行中にほとんど通信を使う予定が無い、なるべくオフラインでも使用可能なアプリを駆使するからネットは不要などの方にはフリーWi-Fiの利用をおすすめします。街中やカフェに設置されているWi-Fiを利用することで無料でスマホをネットに繋ぐことが可能です。
メルボルン中心地ですとフリーWi-Fiスポットがたくさんあるので便利かと思いますが、郊外に出るとフリーWi-Fiスポットが少なくなるので注意が必要です。

CBD内にあるおすすめ無料Wi-Fiスポット

CBD内にある快適にWi-Fiを利用できるスポットをご紹介します。

  • VicFree Wi-Fi
    メルボルン CBD付近の公園や広場などあらゆる場所で使える公共無料Wi-Fiです。街中でWi-Fiを接続するとWi-Fi候補の中にVicFreeWi-Fiの項目が現れます。広範囲で使用できるので便利ではあるのですが、時間帯によってはかなり速度が遅いのが難点です。LINEやGoogleマップなどちょっとした用途での使用が良いかと思います。

  • マクドナルド
    日本と同様にオーストラリアのマクドナルドも無料Wi-Fi利用できます。利用時間が個店ごとに違いCBD付近ですと1時間以内の利用、郊外だと無制限で利用できます。Wi-Fiに接続する際の注意点としてオーストラリアではマクドナルドはマッカスと呼ばれており、Wi-Fiの名前もmacca's Wi-Fiとなっています。

  • 図書館
    図書館でも無料でWi-Fiを利用することが可能です。速度も1日を通して安定しているのでしっかりと調べ物をする際や動画のダウンロードなど通信量が多い作業をするには最もおすすめできる場所です。

  • 街中の飲食店
    日本の場合、Wi-Fiを利用できるお店の店頭にはFree Wi-Fiのステッカーが貼られていたりしますが、メルボルンではそのような表示なくFree Wi-Fiを提供しているカフェやレストランがたくさんあります。店員さんに「Wi-Fiの利用ができるのか」「パスワードはどうなのか」聞いてみましょう。

おすすめオフライン活用アプリ

出国前にオフラインでも使えるアプリをダウンロードをしておけば、Wi-Fiスポットを探す手前を省けますし、通信量の節約にもなります。オフラインで使えて旅行に役立つアプリをいくつかご紹介しておきます。

  • Googleマップ
  • Google翻訳
  • Googleドライブ
  • ウィズダム英和・和英辞典
  • Pocket
  • Currency

海外Wi-Fiルーターをレンタル

スマホのネットに関しては事前に日本で手続きを済ませておきたいという方にはおすすめです。

Wi-Fiルーターのメリット

  • 日本でレンタル可能です。最寄りの電化製品店や携帯ショップ、空港で簡単にレンタル可能です。日本で接続方法など説明を受け、もし不具合が出ても問い合わせできるので安心です。

  • メルボルン到着後、場所や時間を気にすること無く、いつでもスマホを使用できます。フリーWi-Fiスポットの場合、Wi-Fiのあるお店や場所を探す必要や、深夜はお店が閉店しているため利用ができない、お店ごとにWi-Fi接続時間の制限があるなど様々な制約がありますが、Wi-Fiルーターを持っていればその心配をする必要がありません。

  • 複数名で共有出来ます。4人での旅行など複数のグループで旅行に行く場合は共有してWi-Fiを使うことが可能です。そのため人数が多ければ1人当たりの値段が安くWi-Fiルーターを借りれます。

Wi-Fiルーターのデメリット

  • Wi-Fiルーターを持っているからと無制限にネットを使える訳ではありません。会社さんごとに様々ですがそれぞれ「1日〇〇MB(メガバイト)まで使用可能」などの制限があります。この制限をオーバーするとその日はそれ以上ネットにアクセス出来ません。通常のラインやメール、マップなどでしたら問題ありませんが動画やゲームは止めておきましょう。

  • 充電をする必要があります。携帯Wi-Fiルーターなので充電が切れると当然使用出来ません。就寝前や時間がある時には充電しておきましょう。

携帯会社の海外パケット定額を利用(国際ローミング)

手間暇を最小限にしたいという方におすすめなのが海外パケット放題です。ご自身の携帯会社に問い合わせプランを変更するだけで海外でも日本と同様に使えます。
ただ料金に対して使えるデータ量が少ないので動画を見るなどデータ使用量の高いサービスを使用するとかなり高額な請求になります。

例えば

サービス データ量/1日 値段
ソフトバンク海外パケット放題 25MB/日 1980円
イモトのポケットWi-Fi 25MB/日 680円

上記のようにかなりの料金差があります。
さらに25MBだとメールとライン程度の利用しか出来ません。
ネット利用の心配無く旅行を楽しむには最低300MBほどは必要かと思います。

現地のSIMカードを購入

SIMフリーのスマホを持っている人におすすめなのが現地でのSIMカード購入です。デメリットは接続までの手順をご自身の手でする必要があること日本で使用していた携帯番号、SMS、キャリアのメールアドレス(例: qwert@softbank.co.jp)が使えなくなることです。
店員さんの説明はもちろん、説明書も英語なので日本人の多くの人が苦手なイメージを持っています。ただ到着後のメルボルン 空港にあるSIMカード売り場ではネットアクセスの手続きを全てスタッフが行ってくれるのでおすすめです。
携帯番号などが使用できなくなるので仕事の連絡をとる必要がある方は現地のSIMカードは利用は止めておきましょう。帰国の際は現地で買ったSIMカードを取り出し、日本で使っていた以前のSMカードを再度入れれば電話番号など復活します。
価格も1例でいうと、1ヶ月間10GB使えるデータで30$(約2,400円)ほどです。仮に1ヶ月滞在しない場合でもかなり料金も安く、データーも心配無く使える量になっています。

SIMフリースマホかどうか確認しましょう

みなさんがお持ちの全てのスマートフォンが海外のSIMカードを利用できるわけではありません。海外のSIMカードを使うためにはご自身のスマホがSIMフリースマホである、もしくはSIMロックが解除されている必要があります。日本国内大手3社(Docomo, Au, Softbank)のスマホを使われている場合、SIMカード利用が制限される設定をされている場合があるので事前に確認をする必要があります。SIMカード利用制限がかかっている場合、解除するのに約3,000円の手数料が必要になります。
出国前に最寄りの店舗か電話などで確認しておきましょう。

楽天モバイルやマイネオなどの格安スマホ会社で契約されている人も同様に確認しておきましょう。

オーストラリア通信大手3社

オーストラリアには

  • Telstra(テルストラ)
  • Optus(オプタス)
  • Vodafone(ボーダフォン) の3社が主要な通信会社になります。 メルボルン空港到着後、どの通信会社を使おうか悩む方は多いのですが、実際に大きな違いはありません。 どの街でも上記3社の店舗はありますし、価格も大きな違いはないので気軽に選択してもらえればと思います。 ただOptusはSpotifyやGoogle Musicなど音楽アプリの通信量が無料で使えるサービスをしているので音楽好きの方には良いかなと思います。

SIMカード利用で気をつけること

現地のSIMカード利用は価格も抑えることができ、通信量も大きいので大変便利ですが気をつける点もあります。

携帯番号が変わる
SIMカードを変えることで今まで日本で使っていた携帯番号は使うことができません。(SIMカードを入れ替えれば元どおりになります。)代わりに新しいオーストラリア国内の携帯番号をもらえます。

旅行出発前に準備しておきたいこと

設定を何も変えることなく、海外でスマホを使っていると高額な請求が来ることも。事前に適切な設定に切り替えておきましょう。

高額請求のおそれがある国際ローミング

国際ローミングとは日本国内で契約しているスマホを海外でも同様に使用することを意味します。不用意に海外でスマホを使用すると帰国後、高額な支払い請求をされる事例がいくつもあるので注意しましょう。
対策としては日本出国前にスマホの設定画面からネットワーク設定を選択し、データ通信を無効にする必要があります。

アプリの自動更新をオフ

Google StoreもしくはApple Storeの設定によっては自動でアプリが自動更新される場合があります。日本で使用する場合は大変便利な機能ですが、アプリの自動更新は大きく通信量を消耗してしまいます。当然、通信量を使いすぎると突然インターネットに接続出来なくなり追加で通信量を支払う必要があります。
対策としてそれぞれのStoreアプリの設定画面よりアプリの自動更新条件を自動更新しないに変更しておきましょう。

クラウドサービスの同期設定をオフ

クラウドサービスは無意識に多くの方が利用しているサービスかと思います。クラウドサービスを利用することで自動的にアプリのデータやメール、写真などをクラウドで管理出来ます。ネットワーク上のクラウドで管理しているので万が一、スマホを紛失した場合でもデータは消失すること無く取り返すせます。ただこのサービスも大きく通信量を消耗させる設定の1つです。
スマホの設定画面よりバックアップ設定を選択し、無効にしておきましょう。

便利な「機内モード」

1番シンプルで安心な方法が機内モードです。スマホの設定画面より機内モードを選択すると全てのネットワークからスマホを遮断できます。

SIMカード不要?! 話題のクラウドSIM

WiFiルーターをレンタルする人も多いと思いますが、海外でネットを使う手段のひとつに、今話題の「クラウドSIM」というサービスがあります。
なんとSIMカードが不要で、全世界100ヶ国以上で使用可能です。
こちらはレンタルではなくクラウドSIM搭載の機種の購入が必要ですが、海外に着いたらスイッチひとつでインターネットへの接続が可能です。
旅行から帰ってきてからも日本国内でも利用可能なので、WiFiサービスはこれ一台でOKです。

特に一度に複数の国に行かれる方には断然おすすめなサービスです。

おすすめはグローカルネット
こちら初期費用として、機種代、月額基本料金プラス海外利用料が780円(300MB)/日~で利用可能です。

まとめ

帰国後に「高額請求が!!」なんてことになって楽しかった旅行が台無し。そんな状況にならないためにも事前にスマホの設定を確認しておきましょう。