マニラの旅行ガイド情報

フィリピンの電車(MRT,LRT)事情と乗り方ガイド

フィリピンではまだまだインフラが整っておらず、2017年現在電車が通っているのはマニラ首都圏(通称メトロ・マニラ)のみになります。
MRT、LRT、PNRという3種類の電車がありますが、その中から利用機会の多いMRTとLRTの乗り方についてご紹介します。

メトロマニラ電車の電車の種類

LRT1(経路図写真の緑色ライン)

Baclaran 駅(パサイ市)からRoosevelt駅(ケソン市)までの南北に走る線です。
運賃は、目的地への走行距離に応じて片道P15〜P30。
有名観光名所のイントラムロスやバクラランマーケットなども結んでいます。

LRT2 (経路図写真の紫色ライン)

Santolan駅(マリキーナ)からRecto駅(マニラ市) までを東西に走る線です。車内がLRT1よりも広く、運賃は目的地への走行距離に応じて片道P15〜P25。

MRT(経路図写真の青色ライン)

Taft avenue駅(パサイ市)からNorth avenue駅(ケソン市)までのマカティやオルティガスなどの主要ビジネス街を繋ぎ、毎日多くの通勤客で溢れています。運賃は、目的地への走行距離に応じて片道P13〜P28。

⦅利用する時の注意点⦆

・基本的に全ての電車には時刻表はなく、通常は15分〜20分間隔、朝夕のラッシュ時は5分間隔で運行しています。
・ラッシュ時の電車は日本では考えられないくらい大混雑します。特にLRT1とMRTは入場制限がかかり、チケットを購入し電車に乗るだけでも1時間以上かかってしまうこともありますので、ラッシュ時の電車の利用はオススメしません。
・電車の終電はとても早く、MRTは終電が22時30分、LRT1は終電は21時30分なので電車を利用して出かける時には注意が必要です。

・電車の前方車両には「LOADING AREA」という女性、高齢者専用車両が設けてありますので、女性一人での利用も安心です。
ですが、人の出入りが激しいため、スリも多く発生します。財布や携帯電話などの貴重品は鞄の中に入れて、鞄は自分の前に持ち、リュックは前にからうようにしてください。

電車の乗り方

①切符の購入。

Ticketing counter(チケット売り場)か自動券売機で、チケットを購入することができます。
降りる駅がわかっている場合は自動券売機の方が簡単で、列も少ない為断然早いです。

[Ticketing counter(チケット売り場)にてチケットを購入する場合]

窓口の横には料金表が掲げてあるので、それを確認してカウンターの人に行き先を告げます。「EXACT」と書かれたお釣りが出ない窓口もあるため、並ぶ時は窓口の表示に注意してください!

[自動券売機にてチケットを購入する場合]

Single Journey Ticketをタッチ→下りる駅をタッチ→Confirmをタッチ→購入するチケット枚数をタッチ→表示された料金を投入→Singleカードが出てきます

【お得情報】便利なICカードもあります

長期滞在者やチケット購入の待ち時間を少しても減らしたい方には、「Beep Smart Card」がオススメ!
購入方法は、自動券売機のStored Value Cardをタップしカード代金のP20とチャージする金額を入れたら、ICカードが出てきます。
日本のスイカ等と同じで、使うたびに利用料金か徴収されるシステム。路線によっては割引運賃が適用されます。足りない場合は追加でデポジット残高を増やします。

②乗車方法

改札を通る前に、セキュリティーチェックでかばんの中身をチェックされます。

タッチパネルにカードをタッチさせます。

ホームの地面には、日本と同じく電車が停まる位置に印がありますので、電車から降りる人のために真ん中を空け、印の両側に並んで待ちましょう。

降りる際(特に混雑時)には、写真のように乗車しようとする人が押し寄せてくるため、あらかじめドアの近くにいることをオススメします。

フィリピンでは、タクシーでの移動が安価で一般的なのであまり旅行者は利用することの少ない電車ですが、昼間ですと混雑もあまりなく女性一人でも安全に乗れますので、ローカル旅も体験してみたい方にはオススメです!
そして現在マニラ首都圏地下鉄網「メガマニラサブウェイ」が2024年までの完成を目標に計画されています。今後のインフラ整備にも期待です!!

※上記の記事内容は2017年12月の情報になりますので、今後変動する可能性があります。