ロンドンの旅行ガイド情報

現金はダメ!?ロンドンバスの乗り方ガイド【2019】料金・路線図・アプリ

【イギリス・ロンドン在住者執筆】ロンドンの二階建てバスの乗り方を写真つきで徹底的に解説します!
路線図、乗り換えアプリ、料金システムや現金での運賃支払いができないロンドンバスの乗車に必須なオイスターカードについて詳しくご紹介します。
二階建てバス「ダブルデッカー」に乗ってロンドンの街をお得に観光しましょう。

ロンドンのアイコンの一つともいえる真っ赤な車体のロンドンバスロンドン地下鉄Tube(チューブ)とともにロンドン交通において欠かせない存在です。
旅行者の方にとって、バスはハードルが高く感じるかもしれませんが、ロンドンバスはロンドン市内を縦横無尽に走り回っているので、観光の際にもとっても便利!

地下鉄と比べて料金もお得なので、ロンドン旅行にいくときにはぜひ活用してみてください。

※地下鉄の乗り方についてはこちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:ロンドン地下鉄の乗り方ガイド【2019】路線図・料金・交通カード

イギリス・ロンドンのバス事情

地下鉄の料金が高額なイギリス・ロンドンでは、運賃が1回1.5ポンドで乗車できるバスをロンドン市民は積極的に利用しています。
ロンドン市内では、左端がバス専用レーンになっている道路も多く、バスのスムーズな運行を助けています。

バスの車体は写真のようなイメージ通りの赤色のバスが多いですが、ラッピング広告によりさまざまな色の車両も多く見かけます。

バスはさまざまなルートや路線があるので、旅行者にとっては乗りこなすのが難しい面もありますが、観光地の目の前にバス停があることが多く、観光にもとても便利です。
また、二階建てバスの「ダブルデッカー」やレトロなロンドンバス「ルートマスター」に乗車して、2階席の車窓から街の景色を眺めたり、写真撮影するだけでも、素敵な旅行の思い出になるはずです。
ぜひ乗車してみてくださいね。
 

ロンドンのバスや地下鉄の乗車には「オイスターカード」が必要!

ロンドンバスに乗る上での一番の注意点は現金では乗れないこと。
オイスターカードトラベルカードコンタクトレスカード(リーダーにかざすだけで支払いができるクレジットカード)のいずれかのカードをを乗車前に用意しておくことが必要です。
現金が使用できないのに、バス車内でオイスターカードやトラベルカードを購入することもできません。
地下鉄の駅の券売機やオイスターカード・トラベルカード取扱店での事前購入が必須になります。


出典 : Instagram

Oyster Card(オイスターカード)はロンドンの地下鉄やバスなどで利用できるICカードで、使い方は日本のSuicaやPASUMOと同様です。
カード購入時にデポジット金5ポンドを支払い、チャージ(イギリスではtop-upトップアップといいます)して使います。

※注意:オイスターカードは購入後48時間以内は、デポジットおよび残金の返金ができません。ロンドン滞在時間が短い場合は、トラベルカードの購入がおすすめです。

オイスターカードの具体的な購入場所・買い方やトラベルカードの詳細についてはこちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:ロンドン観光に必須!オイスターカードの完全ガイド(購入方法、チャージ、払い戻し)

ロンドンバスの路線図・時刻表アプリ

出典:ロンドン交通局ホームページ「Key bus routes in central London」(ロンドン交通局ホームページより)

ロンドンバスの路線図

路線図はバス停の胴体に記載されているか、ベンチがあるバス停には、ベンチの背面に路線図が貼られています。
しかし、ロンドン市内には無数のバスが走っているので、路線図でルートを確認するのはとても困難です。

ロンドン交通局のホームページでは、路線図の確認や乗り換え案内を検索できます。(英語)

バス停で路線図を見て、経路を確認するよりも、事前にネットやアプリで経路を確認してから、バス停を探した方が断然わかりやすいと思います。

乗り換えアプリ

アプリが使用できる環境にあるならば、絶対にアプリがおすすめです。
アプリがあれば複雑なロンドンのバスもすいすい乗れるでしょう。
ここではおすすめのアプリをご紹介します。

Citymapper

日本語検索可能で、徒歩、バス、地下鉄、タクシー、Uber、自転車での経路や運賃を表示してくれる乗り換え案内アプリです。
降りる駅やバス停が近づいたら教えてくれるの機能もありとても便利。
ロンドン在住の日本人も現地の人も多くの人がこちらのアプリを利用しています。

Citymapperのダウンロード

App Store



Google Play で手に入れよう


ロンドンバスの料金体系(運賃)

前述しましたがロンドンのバスには現金では乗れません! 
必ず乗車前にオイスターカードもしくはトラベルカードを手に入れましょう。
オイスターカードはヒースロー空港の地下鉄駅などでも購入できるので、早い段階での入手がおすすめです。

ロンドンのバス料金は単純明快で距離などに関係なく、運賃は一回1.5ポンドです。
さらに最初の乗車から1時間以内はなんと乗り放題なんです。
乗り継ぎをしても1時間以内なら1.5ポンド。お得ですよね!
さらにさらに一日4.5ポンドの上限金額も設けられているため、4回目からの乗車は実質無料です。

ロンドンバスの乗り方:二階建てバス「ダブルデッカー」に乗ってみよう!

それでは二階建てバスの乗り方をご紹介します。

1.乗降駅をチェック

まずはアプリやロンドン交通局のサイトを利用して、経路・ルートをチェックしましょう。

2.バス停へ

中心地のバス停は写真のようなポールが立っています。
写真上部の赤丸のアルファベットはこのバス停の番号です。
長方形のボードには、どの方面にバスが行くのか(towards~)や、このバス停にくるバスのルート番号が書かれているので、乗りたいバスが来るか確認します。

下部には、バスのルート・路線図や何分間隔でバスが来るかなどが書かれているので確認しましょう。

3.乗り込む

一つのバス停には色々な行先のバスが来るので、自分が乗りたいバスが来たら手をあげて止まってもらいます。
前側のドアから乗車します。
ベビーカーの場合は後ろのドアからも乗車できますので、運転手にアピールしてドアを開けてもらってください。
(ルートマスターは後ろからの乗車で、ドアはありません)

4.支払う

運転手の横に設置されている黄色いリーダーにオイスターカードなどのカードをタッチします。

5.乗車中

バス車内はかなり揺れることがあるので、座れるならば座りましょう。
立っている場合はしっかり手すりやポールにつかまってください。
また、スリにもご注意を。

階段を上がって2階に行くこともできます。
2階は乗車中着席が義務付けられているのでご注意ください。

車内のアナウンスはかなり聞き取りづらいので、アプリが使用できる場合はアプリを確認しましょう。
Citymapperならば降りたい駅が近づいたら知らせてくれます。
また、多くのバスには前方に電光掲示板があるので、そちらでも確認できます。
もしない場合は思い切って近くの人に聞いてください。ロンドンは優しい人が多いので大丈夫です。

6.降りる

降りたいバス停の前になったら、車内の至る所にある「STOP」ボタンを押します。
ドアはすぐに閉まってしまうので、目的地に近づいたら、ドアの近くにいた方が安心です。

中央のドアから降車します。降りる時にはカードをタッチする必要はありません。

ロンドンバスで巡るおすすめの観光ルート

ロンドンの街を横断!「11番」

路線番号11番のバスは、ロンドン西部のFulhamと東側のLiverpool Streetをつなぐルートを走ります。
このルートはまるで観光バスツアーに参加しているかのように、次々と観光名所を巡ってくれるとてもお得なバスです。
ウェストミンスター寺院(車窓からビッグ・ベン、ロンドン・アイも見えます)、ホース・ガース、トラファルガー広場(ナショナルギャラリー)、コヴェント・ガーデン、セント・ポール大聖堂などを通るので、途中下車して、散策や教会内部の見学をするのもおすすめです。
2階の最前列の席を確保して、ぜひロンドンの街並みを楽しんでください。

ルート11のルート案内とマップ(英語)

「ルートマスター」に乗ろう!「15番」”ヘリテージルート”


出典 : Instagram

レトロな車体のロンドンバス「ルートマスター」に乗車してみたい方は、路線番号15番のバスに乗ってみましょう。
(15番のバスのすべてがルートマスターで運行されているわけではないのでご注意ください。)
ロンドン東部のBlackwall Stationと中心部のCharing Cross Stationをつなぐルートで、通常のバスと同じく運賃は1.5ポンドで乗車できます。
途中には、セント・ポール大聖堂やモニュメント駅、ロンドン塔の前を通ります。
ルート15のルート案内とマップ(英語)

もっと詳しいオリジナルのバスプランを作ってほしい場合は、ロコタビのサービスを利用して、イギリス・ロンドン在住日本人のロコに旅行プランの作成を依頼するのもおすすめです。
滞在先から行きたい場所に行くためのバス案内を聞いてみるのもありです。
Q&Aは無料なので、ほかにも疑問点やお困りごとがあるときは、お気軽に相談してみてください。

ロンドンバスのよくある質問・Q&A

ナイトバスって何?

ロンドンバスは一部の路線で24時間運行しているナイトバスがあります。
バス停のルート番号に「N」がついているのが、ナイトバス路線です。
ナイトバスは地下鉄の終電後などにとても便利ですが、念のため2階席ではなく、より安全な1階の運転手の近くに座ると安心です。

ロンドンバスは安全?

イギリスの治安は比較的良好で、ロンドンの地下鉄(Tube)同様、ロンドンバスもとくに危険はありません。
ロンドン市民の足として多くの人々に利用されていますし、赤ちゃん連れ、女性一人でも問題なく乗車できます。
スリには注意が必要ですが、過剰な警戒はいりません。身の回りの持ち物には注意して、ロンドンの街並みを楽しんでくださいね。

◆おすすめ記事:ロンドンの治安、安全対策ガイド【2019】危険なエリアと犯罪対策

ベビーカーは乗せられる?

ベビーカーはバス1台につき、2台まで畳まずに載せられます。
先客がいる場合は、次のバスを待つか、ベビーカーを畳めば乗車できます。
車椅子の人と同じスペースに置くことになるので、車椅子の人が優先です。

子ども料金はいくら?

バスは10歳以下の子どもは無料です。
11歳から15歳は、Zip Oyster photocardがあれば無料なのですが、旅行者の方の入手は難しいと思います。
このカードが無い場合は、大人料金の半額(0.75ポンド)で乗車可能です。

まとめ

ロンドンの二階建てバスに乗るには、まずはオイスターカードを手に入れることだけは忘れないように気を付けてください。
外の景色も楽しめるお得なバスを活用して素敵なロンドン観光を楽しんでくださいね。