海外の雨季まとめ:情緒を感じたり宗教行事になったり、災害にまで! 各国の雨事情

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6月は梅雨! それは「日本の雨季」ということで、世界各国の雨の日の過ごし方についてまとめてみました。

海外の雨季 – 海外ZINE

今回は韓国についての記事を書いていただいている吉村さんをゲストに、各記事を振り返っていきたいと思いますー。

 

水嶋

吉村さん、よろしくお願いします!

吉村

よろしくお願いします!

水嶋

このテーマは吉村さんにも書いていただきましたね

吉村

そうですね

 

韓国の雨季事情

https://traveloco.jp/kaigaizine/rainy-korea

水嶋

個人的にも、すごく好きなんですよ。雨音とチヂミを焼く音が似てるって感性が

吉村

ああ、いいですよね。鉄板の上でパチパチと。雨の日は市場のチヂミ屋台がほんとうに人で溢れます

水嶋

とても情緒的なんだけど、意外と日本にそういうのないなぁって。韓国の文化は「日本と似て非なる」といった部分が多いので、いつも引き込まれますね

吉村

韓国は顔も言葉も似ているうえ、お米もよく食べます。私はそれほど海外に興味があったわけではないのですが、そういうところが親しみやすくて。韓国にいてもあまり外国にいる気がしないんです

ソウル・広蔵市場の屋台街

水嶋

チヂミもネギとか蕎麦とかジャガイモとか、あらゆる種類があるということもおもしろかった。僕大阪出身で、お好み焼きにも豚玉とかイカ玉とかあるけど、粉自体が違うものだけどぜんぶチヂミっていうのがおもしろいですね。チヂミ全種を食べるためだけに韓国行ってもいいと思いましたもん

吉村

それおもしろいアイデアですね! 韓国人が大阪によく遊びにくるのも、アクセスだけでなく、お好み焼きやタコ焼きなど、食べ物が合うこともひとつの理由だそうですから

水嶋

知らんかった! なるほど……。それでは、ほかの記事も見ていきましょう!

 

ミャンマーの雨季事情

https://traveloco.jp/kaigaizine/rainy-myanmar

水嶋

ミャンマーでございます

吉村

仏教文化ですね、日本も韓国も根付いているものなので親近感を持ちやすかったです

水嶋

おぉ、そうなんですね。そういえば先日20代の韓国人の友人に「韓国って儒教だよね」と言ったら、「今の時代はそんなことないよ」と言われちゃいました

吉村

そう感じるところもあるのでしょうね。儒教は宗教というよりむしろ思想に近いもので、例えば目上を敬うとか。親にも敬語を使っていましたが、最近はそうでない人も多いようですし。それにしても日本以外の国は宗教に関してストイックですよね。韓国の僧侶も独身だし、ワーゾー(ミャンマーの雨季にある仏教行事の期間)の贈り物も奢侈(しゃし)なものは避けるって

水嶋

あれね、でも信者の葛藤が見えますよね。仏教的には質素でなくちゃ……でも良い物を贈りたい……って

吉村

「これはセーフかな?」って悩んでいる姿を想像するとおもしろいです

 

ルワンダの雨季事情

https://traveloco.jp/kaigaizine/rainy-rwanda

水嶋

ルワンダの雨季、豪雨と雷雨がなかなか壮絶みたいです

吉村

アフリカは自然が多いくらいのイメージしか私にはまだなくて。その中で「雨の日のイベントは遅れる」などの自然と共に生きているという印象が強く残りました

水嶋

それを言ったら……私ベトナムに6年住んでいましたけど、こちらも「雨の日の約束は破られたり」するので、都市部の人間でも自然と共に生きていることになる(笑)。これはたぶん、スコールが降り注ぐ国の宿命なのかもしれません

※スコールは正しくは「急激な風速の増加現象」を意味しますが、日本ではしばしば「熱帯特有の集中豪雨」という意味で使われることが多いため、本稿ではその用法で使用します。

ダームに興じる子どもたち。コマにはビールやファンタの瓶の王冠が使われている。

吉村

でも、年中通して暑くも寒くもないというのはいいですね

水嶋

そうそう! しばらく前にタケダさんから聞いていたんですが、ルワンダは「アフリカの軽井沢」ってね。日本や韓国から遠く離れているだけにアフリカとひとくくりに考えてしまうけど、ルワンダの暮らしぶりを通してさまざまなんだなーと思うようになりました。まぁ、あれだけ大きな大陸なんだから多様性があることは当然なんですけども

 

タイの雨季事情

https://traveloco.jp/kaigaizine/rainy-thailand

水嶋

そんなスコールが降り注ぐ国のひとつ、タイです

吉村

スコールってとにかく雨が降るという印象しかなかったのですが、「傘を差す意味がないほど」だって聞いて、あぁと実感しました

水嶋

降る、すごく降る、めちゃくちゃ降る、って言われるより、「傘差しても無意味」って表現の分かりやすさったらないですよね

飛行機から撮ったタイの集中豪雨の様子です。本当に一点集中で降っていることがわかります。

吉村

田舎では洪水になるとボートタクシーが出てくるとか、したたかですね

水嶋

ベトナムも二年に一度洪水が起こる街があって、そのときはボートタクシーが出るそうです。タイに住むいろんな人から、「タイ人は楽して稼ぐのが好き」ということを聞いています。そういう意味では、ボート屋にとっては洪水になってくれるくらいの方が恵みの雨かもしれませんね……

 

アルゼンチンの雨季事情

https://traveloco.jp/kaigaizine/rainy-argentina

水嶋

アルゼンチンは雨の日に揚げパンをつくる! これも韓国のチヂミに似ていて、個人的には好きです

吉村

私も似てるなと思いましたが、雨水を使うというのは意外ですよね

水嶋

んまー、昔の習慣で今は水道水みたいですけどね

黄金のトルタ・フリータの完成。作り手によって味や形が微妙に変わります。

吉村

雨音は昼寝に最適というのも、昔から雨の日は楽しみだったのでしょうね

水嶋

そうですね、考えてみれば、水琴窟のような楽しみ方もあったのかもしれない

 

***

 

所変われば雨に対する受け止め方もまるで変わってくる。洪水の原因だったり、チヂミを焼いたり、贅沢な昼寝を過ごせたり……。当初は日本のあじさいやてるてる坊主のようなものがあるかと思いきや、それはなかったんですけど、それでもいろんな価値観を知ることができました。

 

海外の雨季 – 海外ZINE

吉村 剛史 – ライター紹介 – 海外ZINE

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  • ※記事は現地事情に精通したライターが制作しておりますが、その国・地域の、すべての文化の紹介を保証するものではありません。

この記事を書いた人

ネルソン水嶋

ネルソン水嶋

ブロガー、ライター、編集者。2011年のベトナム移住をきっかけにはじめた現地生活を綴るブログ『べとまる』から『ライブドアブログ奨学金』『デイリーポータルZ新人賞』などを受賞を契機に、ライターに。2017年11月の立ち上げから2019年12月末まで、海外ZINEの編集長を務める。/べとまるTwitterFacebooknote

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