世界の「ゲイ娯楽」を巡って分かった3タイプのお国柄(世界のLGBT:前編)

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※本記事は特集『海外のLGBT事情』の企画記事です。

海外のLGBTまとめ:マイノリティに順応する国と葛藤する国は何が違う?

 

ゲイの娯楽文化から見えてくるお国柄

日本人はフンドシをはいてキモノを着ている! なんてことを聞くのは今は稀だと思うのですが、これに近からず遠からずな「なんとなくの国のイメージ」を海外に対して持っている方は皆無ではないと思います。「ヨーロッパは進んでいる」「トルコは中東でも世俗主義」「やっぱりアメリカは最先端」など、実際には「何をもってそう言っているの?」というような海外文化の通説というのが存在するように思うのです。

かくいう私も世界を知り尽くしたエキスパートではないですが、訪れる町のゲイの娯楽文化にはできるだけ足を突っ込みたいタイプのゲイ男性です(知らんがな)。旅行前には、「町のゲイエリアはどこ?」「ゲイバーは何軒!?」「イベント見逃すな!!」と、グーグル相手に必死です(サムソン高橋氏原作の 『世界一周ホモのたび』は私のバイブルです)。

そんなこんなで海外旅行先のゲイの娯楽文化を楽しんでいるわけですが、実際に行ってみると、ゲイの娯楽文化を通してその国自体の見えない像のようなものに「なるほど」と気づくことがあります。大胆に解釈すれば、「何となく持っていたその国のイメージをゲイの娯楽文化が説明できてしまっている」パターンがたまにあるのです。

そんな気づきを元に、ゲイ娯楽の特徴でいろんな国の特徴を説明できるかもしれないという想いでこの記事を書いてみました。余談ですが、LGBTの娯楽のほとんどがゲイ向けの娯楽です。LGBTフレンドリーをゲイフレンドリーと呼んだりもします。ゲイの娯楽はLGBTの娯楽であるということを踏まえ、この記事では「ゲイ娯楽」として世界を見渡しています。

 

目次

 

3タイプのゲイ娯楽で垣間見る国のイメージ

ゲイ娯楽の文化は政府の方針や現地の文化によって、発展や消費のされ方に特徴がある場合が多いです。それらのパターンは主に3つに分かれます。それぞれゲイの娯楽文化が、「地域に溶け込んでいる」「地域に守られている」「地域から隠れている」です。なぜそうなっているのかを考えると、「お国柄」のようなものがぼんやりと見えてきます。

なお、世界のゲイ娯楽を大胆にもたった3つで分類しておきながらこう言うのもなんですが、ピックアップした一つの地域がその国の全てを代表しているわけではないことは、はじめにことわっておこうと思います。

 

世界最先端の例:地域に溶け込んでいるパターン

ゲイ娯楽が一般社会に隠れる様子がなく、アングラなゲイ文化も表面に出てきている状態です。ゲイバーがアングラではないどころか、ハードコアな一部の文化すら一般市民に可視化されているようなパターンです。

「普通」のアップデートの速さが感じられたワシントンD.C./アメリカ

なんだかんだで娯楽が最先端なイメージがあるアメリカ。世界最大の経済大国なのでまあそらそうかという感じですが、現地のゲイ娯楽にも同じような現象が起こっています。

老舗ゲイフレンドリーレストラン『アニーズ』 の様子

こちらの写真は日曜の昼のゲイフレンドリーレストラン「アニーズ(Annie’s)」というレストランの様子。LGBTにウェルカムな姿勢を表す「ゲイフレンドリーレストラン」ですが、多くの一般客も利用します。日曜日に友人同士でブランチをする文化があるアメリカらしく、毎週日曜日の昼には自然発生的に多くのゲイの客が集います。

毎週金曜開催のベアーハッピーアワーの様子

こちらの写真は「ベアーハッピーアワー」という、毎週金曜日開催のゲイのためのイベントです。「ベアー/ゲイベアー」とは、「熊系、クマ専」という意味があり、恰幅のいい男性が好きなゲイ男性のコミュニティです(後編に詳細)。本来アングラな一部の文化であるはずですが、ゲイ全体に人気で、ワシントンD.C.を代表するゲイのパーティ文化として知られています。友達についてきたであろう女性の姿も目にすることがあります。

自分の外見がゲイベアーにモテるということを説明するニック・フロスト氏

なお、ゲイベアーという言葉はアメリカの一般テレビ番組にジョークで使われる程度には浸透している言葉です。アメリカの有名なテレビ番組「コナン(Conan)」というトークショーで、ゲスト俳優がゲイベアーについて話していたりします。

アメリカの首都であるワシントンD.C.は、LGBTの世帯の割合が全米で最も高いと言われています。市長は今まで民主党のみという政治的背景もあり、特にリベラルな意見に関する文化教養のアップデートが早く、LGBTが隠れる必要がない土壌がある地域といえます。余談になりますが、ワシントンD.C.のハイアットリージェンシーでは、毎年「Mid-Atlantic Leather Week」というBDSM(※後述します)のイベントも開催されています。

地域にゲイタウンが溶け込むウィルトン・マナーズ/アメリカ

ウィルトン・マナーズ(Wilton Manors)は東海岸フロリダ州にあり、 アメリカのゲイの間では引退後の移住先として人気が高い町です。総人口に対するLGBTカップルの比率は全米2位(100人中約14人)と言われています(1位は後編に登場します)。東のウィルトン・マナーズ、西のパームスプリング(カリフォルニア州)と、ピンポイントで名前が上がる地域です。

ゲイのアメリカ人同士の老後についての会話で割とよく話題になるのが、「ウィルトン・マナーズとパームスプリング結局どっちがいい?」論です。親戚友人が西海岸に多いか東海岸に多いかで、どっちに住むか考えるという方もいるそうです。

余談ですが、ウィルトン・マナーズは地形がちょっと独特で、この町を囲むようにフォートローダーデールという町が展開しています。バチカンを囲むローマのような地形になっており、この二つが同一のように語られている場合があります。 アメリカ人のゲイが「フォートローダーデール」と言う時、ウィルトン・マナーズも含んでいる場合がままあります。

ショッピングエリアのガレージの様子。奥には虹色のネオンで光る木が見える。

ウィルトン・ドライブという大通りにゲイ向けの娯楽施設が集まっており、その一つに「Shoppes of Wilton Manors」というショッピングエリアがあります。ガレージを囲むスタイルのアメリカらしいショッピングエリアですが、この一帯をゲイクラブやゲイバーが囲んでおり、ガレージ一帯がゲイエリアの様相を呈しています。

ショッピングエリアのゲイクラブの周りで団欒するゲイの客

「ナイトクラブ」が平日午後からオープンしているのもウィルトンマナーならではです。観光地としても人気ですが、移住者の中には、ゲイタウンを求めて移住したアメリカのゲイポルノ業界の有名人なども見受けられます。移住した人の中には「ゲイ男性のためだけのコミュニティが存在するからウィルトン・マナーズにやってきた」という意見も存在します。

ショッピングエリアのゲイバー『Georgie’s Alibi Monkey Bar』の様子(オープンは昼11時から)。

ゲイによるゲイのためのコミュニティが、地域に隔離されず溶け込む形で存在するのがウィルトン・マナーの特徴です。かなり堂々とした形で町規模でマイノリティの居場所があるというのは最先端だなと思える光景でした。アメリカはアップデートのペースが早いという印象でしょうか。

元市長の名言「ベルリンはセクシー」の意味が深いベルリン/ドイツ

「本来は人の目につくものではないようなアングラ文化が盛り上がって一般社会に接触している」という意味で、アメリカとはまた違ったベクトルで最先端が感じられたのがベルリンです。オープンリーゲイの元ベルリン市長が残した「ベルリンは貧乏だけどセクシー(Berlin ist arm, aber sexy)」という名言があるのですが、その言葉がある意味で腑に落ちるような光景でした。

ここではBDSMという言葉が何度かでてきますが、簡単に説明すると「本格的なSM」という意味です。後日公開される後編記事に詳しい説明があります。

ベルリンのゲイバー「プリンツネヒト」の平日ハッピーアワーの様子

ベルリンのゲイ娯楽の特徴としては「幅広さと奥深さ」が広大で底知れないともいえます。写真のバーはベルリンのゲイエリアにある「プリンツネヒト(Prinzknecht)」というゲイバーで、毎週水曜開催のハッピーアワーの様子です。ゲイでない女性の姿も目にすることがあります。

ハッピーアワー時の店内の様子

ゲイバーに女性が来るというのは北米やヨーロッパの人気都市ではよく見る光景ですが、ここが「ゲイクルージングバー」であることは忘れてはいけません。クルージングバーとはセックスすることもできるバーで、日本でいう「ハプニングバー」のような場所です。プリンツネヒトの地下にはダークルームが完備され、トイレ脇通路には他店のセックスパーティー関連の宣伝ポスターもたくさん貼られています。なお、1階は原則通常営業です。

「アイ・ラブ・フィスト」と書かれた、握りこぶしが印象的なポスター。政治的メッセージは一切なく、他店のフィストファックパーティの宣伝。

プリンツネヒトとは「王の奴隷」のような意味があるそうで、レザーバー(ゲイのBDSM愛好者向けの場所)も来る人気の場所となっています。しかしこういった営業スタイルはベルリンのゲイバーとしては珍しくありません。ベルリンのゲイ娯楽の特徴について誤解を恐れず一言で表すなら、「セックスとの距離が異常に近く、隠れていない」といえます。

ベルリン市交通局のCMのワンシーン(該当位置から再生されます)

ちなみにこちらはベルリン市交通局のCMのワンシーンです。「ベルリンの地下鉄にはいろんな人が乗っている」という内容ですが、そのうちの一つにレザーで身を包んだゲイのBDSM愛好者の姿も写っています。一般市民がもつ「珍しいけどこういう人もいるね」がちょっと斜め上にイきがちなベルリンの感じをうまく表現した映像だと私は思っています。東京メトロのCMではきっとこうはならないでしょう。

BDSM愛好者も来るゲイバーで「女の子も来れる平日の人気ハッピーアワー」が成立している環境が平気で存在している事を考えると、「ベルリンがセクシー」というニュートラルな表現に何か深い意味があるような気にもなります

ワシントンD.C.、ウィルトンマナーズ、ベルリン、これらの地域のゲイ娯楽をまとめると、「別の地域からするとありえない=最先端」となっているのが特徴です。

 

一般的な例:地域に守られているパターン

ゲイ娯楽が隠れておらず、前面に押し出されているわけでもないが、居場所は堂々と確保されているという状況です。先進国のヨーロッパの観光都市などは大体このような状況で、先進国スタンダードといった様子で、総合して「都市として進んでる」という印象が感じられました。

宗教の影響を受けつつもゲイの居場所が確保されているローマ/イタリア

世界的に有名な観光地であるローマのコロッセオですが、実はその正面東側にはゲイストリートが伸びています。一般のお店もありますが、300メートルほどの通りの一部にゲイバーなどが集まっています。

ローマのゲイストリートの普段の様子

ローマカトリック教会の総本山のバチカンが近い影響で、人気のわりに落ち着いたゲイ娯楽という説がありますが、ゲイ娯楽の場所を作ろうという取り組みは形で見えます。週末の夜には十分な活気があります。

週末のゲイストリート。コロッセオが見える。

余談になりますが、京都に来るゲイの欧米人観光客でローマ”程度”のゲイ娯楽は期待している方がいますが、京都にはゲイバー(スナック)がいくつかある程度なので、欧米のゲイのレギュレーションに当てはまらず驚く方も少なからずいます。滞在を大阪か京都で考えている場合、ゲイ娯楽を重視して大阪に流れるというパターンもあるみたいです。

評判以上に娯楽が充実しているアテネ/ギリシャ

アテネには「ガジ(Gazi)」と呼ばれるヒップスター(こだわりが強くて風変わりに見える人や様子)な地域があり、ゲイの娯楽施設がいくつか集まっています。ゲイエリアと胸を張って呼べないものの、「ほぼゲイエリア」として認知されています。

ゲイバーなどが集うガジの通りの様子

ガジのゲイフレンドリーカフェ

そんなゲイ娯楽の一つが「デルソルカフェ(del sol cafe)」というゲイフレンドリーカフェです。ゲイの客を中心に、比較的若い客で盛り上がっています。不景気と評判が悪いアテネでしたが、世界屈指の人気のゲイタウンと言われることもあるイスラエルのテルアビブと比べても、比較にならないほど娯楽が充実しています。

アテネの熊系ゲイバー『Big』

「あなた日本人? じゃあプースケ・クマダ知ってる?」と、バーテンダーに日本人の名前を尋ねられたことが印象的だったゲイバーが、熊専ゲイバーの『Big』でした。プースケ・クマダとは、日本人のゲイの漫画家「熊田プウ助」のことで、過去にこのお店でイラスト展を開いたことがあるそうです(告知のときのTwitterリンク)。

熊田プウ助は、先ほど紹介した『世界一周ホモのたび』という本のイラストを担当している方です。日本のことを知っている人は世界中にいますが、「アイラブジャパン! ニンジャ! ゲイシャ! トーキョー!」という次元ではなく日本人アーティストを名指しだったので、たまたまなのは重々承知ですが、日本のゲイ漫画すごいなと思いました。この分野はゲイの間でも世界的に認知されているのですがこれについては後半記事で詳しく触れます。

アテネのゲイ娯楽に戻りますが、熊専ゲイバーがあるというのはある意味すごいことと言えます。ゲイコミュニティの中でも一部の存在である熊系ゲイを対象にしたゲイバーが存在するということは、つまりそれだけの需要があるということです。ゲイバー、熊系ゲイバー、レザーバー、のように様々なジャンル(=住み分け)があるということはゲイ娯楽の幅も広いということを意味しています。

景気が悪くパッとしない印象だったギリシャですが、なんだかんだでゲイの娯楽がしっかり充実していて、世間の評判とは大きな乖離があることがわかったアテネでした。

 

特殊な例:地域から隠れているパターン

世俗主義のイスラム教国、イスタンブール/トルコ

トルコは国民の9割以上がイスラム教徒の国です。イスラム教国では同性愛が犯罪になる国も多いですが、トルコではLGBTの存在が認められています。人口約1500万と東京に匹敵する規模のイスタンブールはゲイ娯楽もかなり活発で、過去にレインボーパレードも開催されています。しかしLGBTコミュニティとの対立はいまだ激しいとされており、ゲイ娯楽の発展は独特でした。

イスタンブールのタクスィム広場(Taksim Square)

ヨーロッパとアジアの大陸をまたぐイスタンブールですが、ゲイの娯楽施設はほとんど西のヨーロッパ側に集中しています。観光の中心部でもあるタクスィム広場(Taksim Square)周辺に複数のゲイバーがあり、「Club tekyön(テキョン)」という有名なゲイクラブも存在します。

タクスィム広場の近くにあるゲイ向け音楽バー『Haspa Bar』。ベルリンのマイナーゲイバーのような雰囲気。

異性装で踊るパフォーマー。

『Haspa Bar』では大半がゲイの客で、女性の姿も見受けられました。必要以上に隠れている感じはありませんでしたが、アメリカやヨーロッパのゲイバーの様にわざわざレインボーフラッグを立ててゲイの居場所だとアピールしている雰囲気はありません。こそっとしていて、わかる人だけわかる秘密の場所に行くような雰囲気があり、日本の都会のゲイバーを彷彿とさせました

店に続く階段がレインボーに塗られている。

これらのバーはオープンな例であり、政権によっていつ何をどう批判されるか分からない、という若干リスキーな空気がゲイコミュニティに漂っており、ゲイの肩身が広くない印象を受けました。合法で完全にゲイスポットとして営業していながら、(おそらく当局に)注目されたくないのでゲイと無関係の施設として営業している場所もあるそうです。伝統的トルコ風呂のハマムに関しては、完全にゲイの社交場として機能している場所も存在します。

ゲイの娯楽施設の存在が合法で実際に充実しているにも関わらず、隠れている/自ら公表しない/グレーな表現にするというケースがわりとあるのが特徴です。「悪いことをしていないのになんか後ろめたい」ようなもやもやした空気で、これは前述のアメリカやヨーロッパとは異質の感覚でした。この空気は日本に似ている気がします。ただしトルコの場合は「イスラム教」という宗教事情によるものなので、隠れる理由がわりかし明確ですが。

レインボーフラッグ(右上)をかざすイスタンブールのバー

LGBTフレンドリーのシンボルであるレインボーフラッグをかざすゲイフレンドリーバーも存在します。これを見る限りでは、ゲイフレンドリーと公言しても違法ではなく、需要があることも伺えます。イスラム教国のトルコがなんだかんだで「世俗主義国家」というのは、やはり事実といえます。

 

娯楽は国家に左右されない?

「アメリカ=娯楽最先端」「ベルリン=自由」「ヨーロッパ先進国=それなりに進んでる」「トルコ=世俗主義国家」というなんとなくの雰囲気をゲイの娯楽だけで判断するのであれば、言われてみればそこまで間違っていないというのが実感です。

ある意味ではイメージ通りという結果ですが、評判と必ずしも一致しない場合もありました。 例えば、不景気でパッとしないとされるギリシャ(アテネ/人口約60万)ですが、LGBTフレンドリーを国をあげてアピールしているイスラエル(テルアビブ/人口約40万)より、ゲイ娯楽の幅は充実していました。LGBTに反対的とされるイスラム教国のトルコ(イスタンブール/人口約1500万)でさえ、イスラエルよりはるかに娯楽が充実しています。

政治でプッシュしても、宗教で後ろめたくても、結局は人が集まるところに娯楽が発展するという様子が伺えました。国が応援しようが宗教が反対しようが、人が集まればなんだかんだで娯楽というのは成立してしまうものなのかもしれません。

日本のふんどしと春画の影響が見られる海外ゲイアーティスト(@felixdeon)の作品。サイトからほかの作品も見れます。

 

すごいけど、すごさが分かりにくい日本

最後に少しだけ、本題とはちょっとそれるかもしれませんが、無関係ではない日本について触れます。

ゲイ娯楽の純粋な数や密集度で判断すると、東京のゲイタウンの2丁目は世界的にもずば抜けて発達しているといえます。「最先端」なワシントンD.C.やベルリンもこれには及びません。それに比べ、人口150万で世界的にも観光客に注目されている京都に公式のゲイサウナが一件もないことなどは特に驚かれます

アメリカやヨーロッパのゲイ娯楽のレギュレーションに当てはまらないから評価しにくいだけで、日本にも似たような娯楽は存在します。例えば、ゲイ男性が下着でイチャイチャする「アンダーウェアーナイト」という催しは世界各国のゲイ娯楽施設に存在しますが、日本ではそれが「(ふんどし)六尺ナイト」になっていたりします

調べれば互換性があるのですが、日本文化を知らなければたどり着きにくく、わざわざゲイフレンドリーをアピールしていなかったりするので、そもそも情報が見つけにくい。それを英語で調べるとなるとなおさらです。さらに、存在するのに認知されなかったり、そもそも存在しなかったり、英語の説明も一部に限られているので、パターンが読めないからすごさが理解しづらい。土地と言語というハンディキャップ込みで「最先端」が認識されているように思います。

こうしてみるとそろそろ最先端がわからなくなってきたところですが、後編では、ゲイの最先端娯楽に注目して、世界を見渡していきます。

最先端かガラパゴスか?日本と世界のゲイ娯楽(世界のLGBT:後編)

 

 

編集:ネルソン水嶋

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この記事を書いた人

がぅちゃん

がぅちゃん

イスラエル・テルアビブ在住のネイティブ京都人。京都市立芸術大学卒業後、米国人の同性パートナーとベルリンに移住し、ライターとして活動を開始。旅メディア・世界新聞の編集長を経て現在に至る。日本、イギリス、カナダ、ドイツでの生活経験がある。ブログツイッターユーチューブ

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