海外の国花まとめ:象徴や今ならインスタ映えスポットにも! 国を彩る華やかな花たち

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3月は花見シーズンということで、「海外の国花」というテーマでお送りしました。正式に国花があったり、ないけど事実上はあったり、またはサッパリなかったり…国によってさまざまです。

今回は、池坊華道・正教授一級取得者(つまり華道の先生)の則本先生にゲストとしてお越しいただきました!

水嶋

どうぞよろしくお願いいたします!


則本さん

よろしくお願いいたします!


水嶋

おひさしぶりですね、ってこれもオンラインでのやりとりですけど


則本さん

お久しぶりですぅ〜。元気にしてました?


水嶋

私はいつでも元気です! あ、私は6年ベトナムに住んでいたんですけど、則本さんはそのときに知り合ったんです>この記事を今読まれている方

則本さん

今回私が呼ばれたのは、花がテーマだから?


水嶋

そうそうそうそう。専門家の立場からもコメントいただけるとさいわいです


則本さん

分かりました!

 

アルゼンチンの花

勇気を示す赤い花! アルゼンチンの国花がセイボになるまで「32年」もかかった理由

水嶋

アルゼンチンの花はセイボだそうで


則本さん

タンゴを踊っているような、情熱的で華やかで素敵な花ですね。


水嶋

おぉ~、さすが、詩的な表現ですね


則本さん

でもせっかく美しい花でも簡単に見ることができないというのは、貴重でミステリアス


水嶋

地域にもよるみたいですけどね、首都のブエノスアイレスなんかではよく見かけるそうです

セイボ。別名はアメリカデイゴ、つまり沖縄のでいごと同じ種類。

則本さん

国花に選ばれるまで30年って、それまでなかったということですか?


水嶋

なかった……んでしょうね、論争が巻き起こるほど意見が別れていたってことだから


則本さん

グアラニー族のアナイの逸話はとっても切ないけどなんだか力が湧いてきました、こういう花が国花というのは素敵


水嶋

そうか、そういう逸話があって、みんな知っているからこそ、国花しようぜという機運が高まったのかもしれないですね

 

ルワンダの花

ルワンダでコーヒーの花探し! 青年海外協力隊・弓田さんと行くフイエマウンテン

水嶋

ルワンダは、コーヒーの花のご紹介であります


則本さん

国花ではないのですね?


水嶋

はい。国花ではないけど、国章にコーヒーが入っているので、国の象徴の、花って感じですね


則本さん

幻とは、一度見てみたいですね。形はジャスミンに似てる


水嶋

あー、言われてみればジャスミンに近い……一方は茶で一方はコーヒーっておもしろいな

弓田さん提供の写真。ルワンダでは9~10月中旬が開花シーズン。

則本さん

とってもキュート! 香りはあるのかな? コーヒーの香りとか?


水嶋

調べるとジャスミンに似た爽やかな香りらしいですよ、ご明察……正確には、ジャスミンではないけど

 

イタリアの花

マルゲリータの由来って? ピザとデイジーとイタリア国民に愛された王妃の関係

水嶋

イタリアの国花はデイジー、でもあまり知られていないとか


則本さん

イタリアというと情熱的な赤! オレンジ! って感じがするのですが、デイジーのイメージはなかった


水嶋

うん、言われても、そうなんだーという


則本さん

はっきり言って地味


水嶋

いやいやまぁまぁまぁ

国花にも関わらず知名度が低い上に、なかなか見つからない。

則本さん

イタリア人が興味を持たないのも少し分かるわ、でもなぜ知らないのでしょうか


水嶋

そこはイタリア名のマルガリータの由来である女王が関係していたんじゃないですかね? 今は知られなくなったけど


則本さん

個人的には、マルガリータピザがイタリア国旗の色っていうのが一番納得したよ!


水嶋

あ、それは私も、言われて本当だ! ってビックリした

 

ミャンマーの花

髪飾りのためなら花泥棒も許される!? ミャンマーに恵みと祭りを知らせる花・バダウ

水嶋

ミャンマーの花、バダウ。一年で最初の花が咲くとニュースになるとか、日本の桜っぽい扱い方をされています


則本さん

4年に一度同じ月を繰り返すってややこしいですね


水嶋

あ、そこ? 日単位では日本も閏年があるし、案外向こうからするとこっちこそややこしいかもしれませんよ


則本さん

バダウですが、2~3日で散る本当に儚く短命な花だなと思いました


水嶋

そこも含めてまるで桜ですよねー

雨季に先駆け花咲くバダウ。花飾りとして髪に挿すことはミャンマー人女性の年に一度の楽しみ。

則本さん

ひとつひとつ見てもかわいいのですが、集合体を見ても美しくて圧巻ですね


水嶋

華道の先生らしいコメントいただきました


則本さん

髪飾りにしてもとってもキュート、女性のしろ塗りの方が気になりますが(笑)


水嶋

ありゃ、たぶん「タナカ」です。ミャンマー伝統のお化粧品ですね!

 

タイの花

「黄金のシャワー」に「ピンクの絨毯」、メルヘンすぎるタイの花美景

水嶋

タイは……これはもう、花の国ですね! 美しい


則本さん

アカバナスイレン、「ピンクの絨毯」と言われるように本当に見事ですね! 睡蓮は抽水植物で3日間に渡って、日中開き、夜は閉じてを繰り返します。だから水蓮ではなく睡蓮と書くみたいですよ


水嶋

へー! 言われてみれば確かに「睡」眠……勉強になりやした


則本さん

そんな、短くて儚い命だから、美しく貴重な一瞬とされるんですね


水嶋

日本の桜のようですね、そう考えるとグッと親近感が湧くなぁ

朝日と共に一斉に開花。これでもシーズンより少し前で、例年の1~2月はもっとすごいのだとか。

則本さん

ゴールデンシャワーはマメ科なんですね!


水嶋

え、おぉ、ぜんぜん気にしてなかった(笑)


則本さん

調べてみたら、風邪、咳、便秘、利尿の病、高血圧、糖尿病、動植物の毒にも効果があるそうです。可愛い上に煎じて飲むと薬になるという、万能な植物に感動しました


水嶋

見てよし、食べてよし、タイの花は攻守に富んでますな! 何が攻守か分からないけど


則本さん

それにしても、タイはこんなに花が盛んなんですね。フラワーアレンジメントが不要なほど花に触れる方が多いというのは、とってもうれしいです!

 

韓国の花

韓国の花見は淡紫のツツジと鮮黄のレンギョウ、最近では桜も人気

水嶋

桜以外に、ムクゲやレンギョウをとっても花の愛で方が日本と似てますよね


則本さん

そうですね。日本と位置が近いこともあって、3~4月と花が咲く時期も似ています


水嶋

年中南国にいたりすると季節感がなくなりますが、韓国だとそんなこともなさそう

黄色く染まった鷹峰山から漢江を望む

則本さん

ムクゲも日本でよく見かけますが、まさか国花だなんて。個人的にはレンギョウも大好きです


水嶋

お、それはよかった(?)


則本さん

生花(いけばな)でよく使われます、とっても女性らしい動きをしているんですよ


水嶋

へー! 「花」に「動き」という概念を持ち込んだことがなかったな。おもしろい


則本さん

桜ももう世界中にあるんですよね、アメリカでも桜まつりというものがあるくらいですから


水嶋

イタリアのローマにも、かつて日本から贈られた桜が2500本あるんだとか。和食や漫画のほかに、日本のイメージに寄与してそうですねぇ

***

いかがでしたか、「海外の国花」。

則本さんは華道家ということもあって、また違った視点でご紹介できたのではないかと思います。世界中どこにおいても花というものはポジティブなイメージで、花を愛でられる人にわるい人はいないんじゃないかとすら思います。日本においても、また外国においても、路端や街路樹に咲く花に注意を向けると、小さな世界に気づくかもしれません。

 

取材協力

則本梨絵。池坊華道・正教授一級取得。9歳の頃から師でもある伯母の影響により華道の道へ。並行して行っていたシェフとしての仕事がきっかけで、2013年3月にベトナム・ホーチミンに移住。現在はアメリカ・カリフォルニアに拠点を移し、活動中。Instagramのアカウントではさまざまな生け花の作品を公開。Instagram

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この記事を書いた人

ネルソン水嶋

ネルソン水嶋

海外ZINEをよろしくお願いします、編集長です。海外旅行中に現地で転職を勧められて2011年からベトナムへ、すったもんだあって退職▶ブロガー▶ライター▶そして今は編集者。ユニークでクレイジーでクリエイティブな海外在住者の方に会うために(怒涛の横文字!)、2018年7月からバンコク在住。写真の赤い部分はイスの背もたれであり、拷問器具の類ではありません。Twitterの個人アカウントはこちら、海外ZINEはこちらです。

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