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2018.07.02

透明な地中海のビーチリゾート! それでも泳がず日焼けに励むイタリア人

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夏だ! 海だ! リゾートだ! そんな季節、みなさんいかがお過ごしですか? 7月の海外ZINEは『海外のビーチ・リゾート』と題しまして、世界各地から最高のオーシャンビューを集めてみました。今夏に向けて盛り上がりましょう。イタリア人はバカンス命、最低でも二週間、長ければ四週間! 部屋まで借りて滞在します。そして海は泳ぐものではなく日焼けするもの。

 

夏休み! イタリア人はみんな海へ行く

まずはなにも言わず、1枚の写真をご覧ください。ばばーん。

今回のテーマが「リゾート」と聞いて、最初に頭に浮かんだのが上記の写真。地中海に浮かぶサルデーニャ島で撮ったものですが、この海の色と透明度のヤヴァイ感じ、おわかりいただけますでしょうか。

いつもなら記事に掲載する写真は少し明るく見えるよう補正を入れますが、この写真に限っては一切加工なし、正真正銘の撮りっぱなしです。

調子に乗って、もう少し写真を載せてみましょう。もちろんこちらも補正は一切なしです。

透明度! 透明度!

熱帯魚的な魚もすぐそばを泳いでいます

場所にもよるけど、このくらい深いところもある。恐いけど遊び場としては楽しい

というわけでもうお分かりかと思いますが、イタリア人は夏になるとみんな海に行きます

イタリアはスイスと国境を接しているので山リゾートもあります。あと、国内にたくさんあるワイナリーを巡って飲んだくれリゾートをする人もいることはいます。しかし、イタリア人にとって夏休みの定番といえば、やっぱりビーチ・リゾート。

イタリア人が夏休みの話をする時に「今年はどこに行くの?」と聞いたら、それは「どこの海に行くの?」という意味だったりするほど、夏休みは海で過ごすという人の割合は多いのです。

ご存知の通りイタリアは地中海に突き出た半島の国。周囲にはシチリアやサルデーニャをはじめたくさんの島があり、ビーチ・リゾートには事欠かない環境です。そりゃあまあ、山に行ってる場合じゃないですよね。

夏休みの旅行と聞くといくつかの観光地を回るスタイルを想像する人も多いかもしれませんが、イタリアでは(海のバカンスは特に)滞在型が一般的なスタイル。夏休みの期間に合わせてカーザ・バカンツァ(Casa Vacanza:バカンスの家)と呼ばれるアパートを借り、毎日のんびりと海辺で過ごすのです。

カーザ・バカンツァはウイークリーマンションみたいなものと考えると分かりやすいかも。家具やキッチン、食器、タオルなど生活に必要なものは大体そろっています。

 

イタリア人は海に行って、泳がずに日焼けをする

ところで、イタリア人はずっと同じ場所に滞在して何をしているんでしょう。「海に行って泳ぐんでしょ」と思う人も多いかもしれませんが、でも毎日だと飽きそうな気がしませんか? その答えのヒントは下の写真に隠されていそうです。

浜辺のパラソルの数に比べて、泳いでいる人が少ないと思いませんか?

 

写真の通り、実はイタリア人は海に行ってもあまり泳ぎません。じゃあ何をしているのか……答えはすでにタイトルにありますが、実は延々と日焼けをしているのです。

それも「海に行ってちょっと日焼けした」みたいなやつじゃなく、サンオイルをしっかりと塗り、数時間おきに体の向きを変えるガチの日焼け。日本人が美白のために日焼け止めをせっせと塗っているのとは対照的といえるかもしれません。

海に行っても、浜辺で寝転んでいる時間のほうが圧倒的に長い

 

イタリア人がこんなに日焼けに情熱を燃やすのは、日に焼けた肌は美しく魅力的という感覚があるから。確かに、バッチリ日焼けしていたほうが、なんとなく夏を楽しんでいそうなイメージはありますよね。こうした理由もあってか、特に自分を美しく見せたい人、おしゃれに気を使う人ほど日焼けにこだわる傾向にあるような気がします。

また、最近はLCCの路線が増えて島へも比較的リーズナブルに行けるようになりましたが、それでも8月のハイシーズンは航空券もカーザ・バカンツァの値段も跳ね上がります。そのため、現代では「日焼けをしている=優雅なバカンスを過ごす経済的余裕がある」という見方も。

逆に夏が終わっても色白のままでいると「バカンスに行けなかったのね、かわいそう」なんて思われることもあるのです。もちろんそんなこと、誰も直接は言いませんけどね。

 

イタリアの夏休みは「最低」でも2週間!

バカンスの話をするなら、夏休み期間の話も書いておかねばならないでしょう。なんとなく外国の夏休みは長いというイメージがありますが、イタリアではどのくらいの期間休みを取れるのでしょうか。一般的な会社員の夏休みは、だいたい2週間くらい。8月15日にフェロアゴースト(Ferragosto)という聖母マリアが天に召されたことを記念する祝日があり、そこを中心に2週間ほどを休みにする人が多いようです。

これだけでも日本人からしたら十分に長いように感じますが、人によってはこの休みにさらに有給をくっつけて4週間ほどの休みにしてしまうことも。企業にもよりますが、このあたりは個人のさじ加減で自由に決められることが多いようです。

そんなに休んで仕事に支障が出ないの? なんて思う人もいるかも知れませんが、それは日本人的な発想というものかもしれません。はっきり言って、支障は出ます。例えば私が以前会社員をしていた時、電話でこんな会話をしたことがありました。

 

鈴木

もしもし、先週頼んでた書類まだ届いてないんだけど、ステファーニャいる?


取引先

今日からバカンス行っちゃったからいないよ。


鈴木

えー、まだ8月になったばっかりじゃん。


取引先

今年は4週間休み取ってるから9月までいないわよ。また来月かけてね、チャオ。

 

詳細は忘れてしまいましたが、会話の内容はだいたいこんな感じ。頼んでおいた書類を送らずにバカンスに行ってしまったものだから、当然その案件は1ヶ月間ストップ。それでも、8月はみんな海に行かなければいけないから「仕方がない」のです

誰だって、書類よりは魚追いかけてるほうが幸せですよね

 

みんながこんな感じで海に出かけてしまうので、8月の都市部はガラガラ。ローマやミラノなど観光地は外国からの観光客が来るのでそれなりに賑わいますが、郊外になるとさながらゴーストタウンのようになります。

その間は企業や市役所はもちろん、個人商店など小さなお店も全て閉まってしまうので、国全体が機能しなくなります。なので、海に避難するというのはある意味では正しい選択なのかも。

今年もそろそろ夏がやって来るので、ゴーストタウンに取り残される前にどこかへ避難しないといけません。まずはどこの海に行くか、そこから考えないといけないのですが。

今年で38歳になりました

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この記事を書いた人

鈴木 圭

鈴木 圭

イタリア・ミラノ在住、フリーライター。広告ディレクターや海外情報誌の編集者などを経て2012年にイタリアに移住。イタリア関連情報や海外旅行、ライフスタイルなどの分野を中心に活動中。旅行先の市場でヘンな食べ物を探すのが好き。「とりあえず食べてみよう」をモットーに生きてます。HPTwitterInstagram

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