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香港の入国・出国手続き〜入出国カード

長いフライトお疲れさまでした。無事に香港に到着です・・・とはいっても、まだ香港に入るためには入国審査や税関検査などをクリアしなくてはいけません。でも過剰な緊張は無用。有効なパスポート、入国・出国カード、そして持ち込み品の条件さえクリアしていればよほどのことがない限りはすんなり、それも簡単に香港に入ることができます。
ここでは香港の入国と出国の流れをご紹介します。

【入国編】

香港入国の流れと手続き

イミグレーションへのアクセス

香港に入国するための第一歩が入国審査。入国審査を行なうイミグレーションへのアクセスは、香港まで乗ってきた飛行機がどこに到着するかで異なります。香港国際空港には第1ターミナルと第2ターミナルがあり、また便によってメインターミナル、サテライトそして沖止めでの到着となりますが、いずれの場合も最終的にイミグレーションのあるメインターミナル(第1ターミナル)に移動することになります。到着からイミグレーションへの移動方法は以下のとおりです。

●メインターミナル到着の場合

到着ゲートが36番までの場合は徒歩で移動になり、そのまままっすぐ進めばイミグレーションに到着します。動く歩道やカートもあり、途中にはトイレや喫煙所もあります。
到着ゲートが40~70番ゲートの場合はシャトルトレインを利用し、終点で下車します。到着後エスカレーターを上れば、すぐイミグレーションです。なおシャトルトレインは数分間隔で運行されているので、慌てなくても大丈夫。

●サテライト到着の場合

バスまたはシャトルトレインで移動します。バスの場合は人数が集まるまで出発しませんが、直接メインターミナルに到着し、エスカレーターを上ればすぐにイミグレーションがあります。

●沖止めの場合

バスでの移動となります。

入国審査に際して必要なもの、必要なこと

香港入国に際して最低限必要なのものはパスポートと入国・出国カードです。90日以内の観光目的の場合はビザは必要ありません。

●パスポート

・残存有効期限
1ヵ月以内の滞在の場合は、残存有効期限が入国時1ヵ月+滞在日数以上残っている必要があります。また1ヵ月以上滞在する場合は、入国時3ヵ月以上の残存有効期限が必要です。

●入出国カード

・入手方法
通常は香港に向かう機内で、フライトアテンダントが配ってくれます。スムーズに入国できるよう、到着までに記入してパスポートにはさんでおくといいでしょう。
万一、機内で配らなかった、もらい忘れた場合でも慌てる必要はありません。香港の入国審査カウンターの前に入国カード記入カウンターが数箇所設置されています。そこには入出国カードとボールペンが用意されているので、そこで記入してから入国審査の列に並んでください。

入出国カードの記入方法

入出国カードの書き方および記入例については以下を参考にしてください。なお記入に際しては:
・黒色のボールペンを使用
・記入は英語または中国語。英語の場合はブロック体で、また中国語で記入する場合でも、日本のパスポート保持者の場合は名前はアルファベットで記入してください。
・1枚目が入国カード、2枚目が出国カードの複写式になっているので、文字がきちんと写るように力強く記入してください。
・2枚目のフライト番号、最終目的地、署名は香港出国までに記入しておいてください。

カード記入例

入国審査カウンターにて

入国審査表示

体温チェックをクリアした後にイミグレーションホールに入ります。入国審査のカウンターは、香港人用およびトラベルパス保持者用、外国人用、自動ゲート(E道)がありますが、一般の旅行者は訪港旅客(Visitors)の表示のあるカウンターで手続きをします。
カウンターではパスポートと共に入出国カードを係官に提出してください。通常は特に質問などされることはありません。なお2013年から入国スタンプは廃止され、代わりに氏名、パスポート番号、入国日、滞在期限が印字されたランディングスリップがパスポートに留められます。滞在中はこのスリップを失くさないようにしてください。紛失した場合はワンチャイにあるイミグレーションオフィスで再発行してくれます。再発行料金は無料。

イミグレーションホールにある便利な施設

インフォメーションカウンター

イミグレーションホールはとても広々としたスペースで、便利な施設がいくつかあります。香港に到着したら少しでも早く市内に出たいと思うのは当然ですが、状況によってはここにある施設を利用した方が結果的に時間の節約につながることもあります。
・トイレ(イミグレーションホール手前)
・喫煙所(イミグレーションホール手前)
・免税店
・インフォメーションカウンター(観光マップ、市内への移動手段ガイドなど)
・両替カウンター、自動両替機
・飲食施設
・入国・出国カード記入カウンター

預け入れ荷物の受け取り

荷物受け取り

イミグレーションを抜けるとすぐに荷物受け取りのターンテーブルがあります。通常、搭乗ゲートを出る際に、地上スタッフがターンテーブルの番号を書いた紙を持っていますが、見落とした場合でもモニターで確認できます。荷物受け取り後、また預け入れ荷物がない場合はそのまま税関検査に向かいます。
万一荷物が出てこない場合は、近くにいる地上スタッフ、または行李訽問處(荷物問い合わせカウンター)にお尋ねください。

税関検査

税関検査

申告する荷物がある場合は赤色、ない場合は緑色のゲートを通ってください。なお香港の免税対象は紙巻タバコ19本、葉巻1本(もしくは複数の葉巻の総量)25グラム、その他のタバコ25グラムまでのいずれか一種、またアルコール酒類は度数30%を超すものは1リットルまで。 ただし18歳以上で、個人使用用に限ります。
これらを所持している場合で、なおかつ申告しなかった場合は追加の関税および高額の罰金が課せられます。

注意:
・輸出入が一般に禁止/規制されている品目(危険な薬物、武器、動物、植物、絶滅の危機に瀕している動植物、食肉、家禽など)の持出・持込は、香港法のもとで禁じられてます。
・これらの持込・持出は、関連当局から発行された有効なライセンスまたは許可に従っていなければなりません。
・護身用具(催涙スプレーなど)は一部の国では合法ですが、香港への持ち込みは禁止されています。

香港国際空港保安ガイドライン(英語・中国語)http://www.hongkongairport.com/eng/passenger/departure/all/airport-security.html

到着ロビーへ

到着ロビー

イミグレーションから到着ロビーまでの間には、香港政府観光局インフォメーションカウンター、両替所、ホテル紹介カウンター、エアポートエクスプレスチケット販売機、香港市内無料電話などがあります。なお到着出口はAまたはBの2ヵ所。
到着ロビーにはインフォメーションカウンター(24時間)、両替所(24時間)、ATM(24時間)、エアポートエクスプレスインフォメーションカウンター、リムジンカーカウンター、ショップ(一部店舗は24時間)、レストラン(一部店舗は24時間)などがあります。

【出国編】

香港出国までの流れと手続き

出発ロビー

入国と同様に出国についても特に難しいことはありません。ただしシーズンなどにより、各航空会社のカウンターや手荷物検査、出国検査カウンターなどがかなり混雑することがあり、また利用する便によっては搭乗ゲートに行き着くまでにかなりの時間を要することもあります。乗り遅れないためにも、少なくとも2時間前までには空港に到着しておくことをおすすめします。

航空会社カウンターでのチェックイン

香港国際空港は航空会社によってチェックインが第1ターミナルと第2ターミナルに分かれています。利用する航空会社のカウンターがどちらのターミナルにあるのかを事前に確認しておいてください。ただし、例えターミナルを間違ったとしても各ターミナルは中でつながっており、移動もさほど時間がかからないので過剰な心配は不要です。
最近はオンラインチェックインやセルフチェックインが主流であり、事前に済ませておくと時間の節約になります。その場合でも預け入れ荷物のある人は、その手続きはチェックインカウンターで行ないます。航空会社によってはカウンター数が少なく、タイミング次第では行列していることもあるので手続きはお早めに。
なおすべての出発便は第1ターミナルからとなり、第2ターミナルでチェックインをした人はシャトルトレインで第1ターミナルまで移動する必要があります。第2ターミナルを利用する人は移動時間も考慮してください。

保安検査

搭乗券を受け取ったら、続いて保安検査場に進みます。第1ターミナルの場合、出国ゲートは北、南の2ヵ所ありますが、最終的には同じ場所に行き着きます。第2ターミナルは1ヵ所です。
検査場に入る前に、搭乗券とパスポートのチェックがあります。その後、検査場に入り機内持ち込み荷物の検査を受けます。手荷物の中に先が鋭いもの(ナイフ、カッター、はさみ、かみそり、食卓用ナイフ・フォークなど)が含まれていないことを確認してください。このような所持品は預入荷物に入れておくようにしましょう。
手荷物の液体、ジェル、エアロゾルについても制限があり、これらの品目は100ml未満の容器に入っていなければならず、また最大容量が 1リットルを超えないジッパー付透明袋(1人につき1袋まで)に入れておく必要があります。
持ち込み荷物はすべてX線を通します。PCはバッグから取り出し、上着も脱いでください。携帯電話はバッグに入れたままでも問題ありませんが、係員にその旨を伝えてください。その後、金属探知ゲートを通る関係上、金属を含むベルト、ポケット内の小銭、腕時計などはすべて事前に取り外して荷物と一緒にX線を通してください。探知機に引っかかった場合はその場で身体検査があり、またX線検査で問題があったときもその場で荷物のチェックを受けます。

機内持ち込み荷物の液体について(英語・中国語)
http://www.cad.gov.hk/english/NSM.html

出国審査

保安検査が終わるとすぐに出国審査カウンターがあります。入国時と同様、観光客の場合はビジターのカウンターに並んでください。ここではパスポートと出国カードの提出だけでOKです。出国カードに出発便、最終目的地、署名が記入されていることを確認してください。

搭乗ゲートへの移動

出発ゲート

香港国際空港は巨大な空港です。メインターミナルのほか、少し離れた場所にあるサテライト、そして飛行機までバスで移動する沖止めまでさまざま。また同じメインターミナルでもゲートによってはシャトルトレインでの移動が必要になることもあります。ほとんどの航空会社の搭乗の最終締め切りは出発の20~40分前で、間に合わない場合は搭乗できないこともあるのでくれぐれもご注意を。
到着便や出発便が多いときは、例え搭乗開始時間の直前であってもゲートや出発時刻が変更になることがあります。
最後のショッピングや食事に時間を取られてこれらの変更に気づかず、空港に取り残されてしまった・・・なんてことのないよう常に空港内のモニターをチェックし、空港内のアナウンスには耳を傾けるようにしてください。余裕を持ってゲートに向かうことを忘れずに。

こうして入国・出国の流れを文章で読んでいるとなんだか大変そうな感じがするかもしれませんが、実際はそんなことはありません。流れに沿って進んでいたら、あっという間に手続きが終わっていた・・・という場合がほとんどです。ただしそのためには、有効なパスポート、入出国カード、そして搭乗券が必ず必要です。いずれかひとつが欠けても入国・出国はできないので、くれぐれも紛失しないように気をつけてください。

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