ホンコン(香港)の旅行ガイド情報

香港の空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド

ようこそ香港へ!アジアのみならず、世界の空港ランキングで常に上位に位置しているのが香港国際空港です。その理由のひとつが機能的かつわかりやすい空港内のレイアウト。例え初めての香港でも、迷うことなく市内にアクセスすることができます。ここでは空港到着から市内までの移動方法をご紹介します。
香港国際空港
http://www.hongkongairport.com/eng/index.html

機内からイミグレーション(入国審査)まで

香港国際空港には第1ターミナルと第2ターミナルがあり、また便によってメインターミナル、サテライトそして沖止めでの到着となりますが、いずれの場合も最終的にイミグレーションのあるメインターミナル(第1ターミナル)に移動することになります。到着からイミグレーションへの移動方法は以下のとおりです。

●メインターミナル到着の場合

到着ゲートが36番までの場合は徒歩で移動になり、そのまままっすぐ進めばイミグレーションに到着します。動く歩道やカートもあり、途中にはトイレや喫煙所もあります。
到着ゲートが40~70番ゲートの場合はシャトルトレインを利用し、終点で下車します。到着後エスカレーターを上れば、すぐイミグレーションです。なおシャトルトレインは数分間隔で運行されているので、慌てなくても大丈夫。

●サテライト到着の場合

バスまたはシャトルトレインで移動します。バスの場合は人数が集まるまで出発しませんが、直接メインターミナルに到着し、エスカレーターを上ればすぐにイミグレーションがあります。

●沖止めの場合

バスでの移動となります。

イミグレーション(入国審査)にて

空港内のイミグレーションは1ヵ所です。手前で体温チェックがあるので、帽子をかぶっている場合は事前に取ってください。そのほか、免税店、両替所・両替機(24時間)、インフォメーションカウンター(24時間)などの施設があります。また入国カードや記入カウンターもイミグレーションカウンター付近にあるので、事前に入手し忘れた場合はここで記入してください。その後、観光客の場合は訪港旅客の表示のあるカウンターで入国審査を受けます。なお入国の際はパスポートにスタンプは押されません。代わりに滞在できる期限などが印字された小さな紙が渡されますので、滞在中は失くさないようにしてください。

預け入れ荷物の受け取り

イミグレーションを抜けるとすぐに荷物受け取りのターンテーブルがあります。通常、搭乗ゲートを出る際に、地上スタッフがターンテーブルの番号を書いた紙を持っていますが、見落とした場合でもモニターで確認できます。荷物受け取り後、また預け入れ荷物がない場合はそのまま税関検査に向かいます。
万一荷物が出てこない場合は、近くにいる地上スタッフ、または行李訽問處(荷物問い合わせカウンター)にお尋ねください。

税関検査

申告する荷物がある場合は赤色、ない場合は緑色のゲートを通ってください。なお香港の免税対象は紙巻タバコ19本、葉巻1本(もしくは複数の葉巻の総量)25グラム、その他のタバコ25グラムまでのいずれか一種、またアルコール酒類は度数30%を超すものは1リットルまで。 ただし18歳以上で、個人使用用に限ります。
これらを所持している場合で、なおかつ申告しなかった場合は追加の関税および高額の罰金が課せられます。

到着ロビーへ

イミグレーションから到着ロビーまでの間には、香港政府観光局インフォメーションカウンター、両替所、ホテル紹介カウンター、エアポートエクスプレスチケット販売機、香港市内無料電話などがあります。なお到着出口はAまたはBの2ヵ所。
到着ロビーにはインフォメーションカウンター(24時間)、両替所(24時間)、ATM(24時間)、エアポートエクスプレスインフォメーションカウンター、リムジンカーカウンター、ショップ(一部店舗は24時間)、レストラン(一部店舗は24時間)などがあります。

空港から香港市内へ

ツアーや出迎えが来ている場合をのぞいて、自分で市内に向かう必要があります。市内への移動手段は主にエアポートエクスプレス、エアポートバスそしてタクシーの3種類。それぞれの利用方法と併せて、メリット・デメリットもご案内します。

●エアポートエクスプレス

香港国際空港と香港(Hong Kong)、九龍(Kowloon)、青衣(Tsing Yi)の各駅を時速135キロ、終点の香港駅までわずか24分で結ぶ市内への最速の手段です。また香港、九龍の各駅からは主要ホテルを回る無料のシャトルバスを利用可能。停車駅周辺に滞在する人にはおすすめです。一部車両は無料Wi-Fi完備。
空港駅は到着ロビーを出てすぐ目の前、チケットは税関検査後のロビー、到着ロビー、空港駅で購入可能ですが、急いでいる場合はチケットがなくても乗車可能。下車後に駅の清算カウンターで料金を支払ってください。
運行時間:早朝05:54から深夜00:48 (いずれも空港駅発)。運転間隔約10分。
運賃:香港駅:大人100ドル、子供50ドル
九龍駅:大人90ドル、子供45ドル
青衣駅:大人60ドル、子供30ドル
※いずれも片道。往復割引・同日往復割引あり。子供は3‐11歳。

・メリット

時間に正確
最短24分で香港島までアクセス可能
香港、九龍各駅から主要ホテルを回る無料シャトルバス利用可能
空港に向かう際は香港、九龍各駅でインタウンチェックインが可能

・デメリット

値段が高い
停車駅付近、シャトルバスのルート付近に滞在しない場合は、バスよりも時間がかかることがある
シャトルバスの最終はいずれも夜11時過ぎのため、深夜到着便の場合は不向き

エアポートエクスプレス
http://www.mtr.com.hk/en/customer/services/airport_express_index.html

●エアポートバス(Cityflyer)

主要エリアを網羅し、地下鉄駅やエアポートエクスプレスの停車駅付近以外に滞在する際に便利なのがエアポートバス。料金も手頃な上、何よりも面倒な移動が少なくて済むのが最大のメリット。シートは革張りで一部シートはリクライニングもでき、車内にある荷物スペースはTVカメラがついているので2階席に座っていてもモニターでチェックできて安心(一部バスを除く)。また車内アナウンス(英語・広東語・北京語)に加え、電光掲示板やモニターで停車案内をしているほか、バス停付近の主要ホテルも同時に案内しており、初心者でも気軽に利用できます。
チケットは空港からバスターミナルに出たすぐ左にあるカウンターで購入できますが、直接現金で支払うことも可能です。ただしお釣りは出ません。
なお24時以降6時前までは運賃、運転間隔およびルートが一部変更になりますが、深夜バスを運行しています。
運行時間:6:00~24:00。運転間隔約20分
運賃:大人33~49ドル、子供16.5~24ドル
※運行時間、運転間隔、運賃は路線により異なる。

・メリット

料金が手頃
地下鉄駅、主要ホテル周辺にバス停がある
基本的に24時間運行
面倒な移動が少ない

・デメリット

道路事情により遅延することがある
車内の荷物スペースに限りがある
混雑している場合は座れないことがある
バスの案内が英語と中国語のみ

エアポートバス(Cityflyer)
http://www.nwstbus.com.hk/routes/airport-bus/route/index.aspx?intLangID=1

●タクシー

とにかく1分1秒でも目的地に到着したい、無駄な移動は一切したくない、荷物が多い、合計で4人程度で旅行している・・・そんな人は迷わずタクシーを。決して値段は安いとは言えませんが、やはり便利さの点ではトップクラスです。香港のタクシーは比較的安全で、最近では運転手の英語教育やマナーにも力を入れているのでトラブルは少なめ。念のために住所を含めた行き先を中国語で書いたメモを用意しておくとより確実です。また下車の際はレシートをもらっておけば、車内に忘れ物をしたときなどに困りません。
なお香港のタクシーは営業エリア別に3種類あり、空港のあるランタオ島や新界エリア以外であれば赤色のタクシーを利用します。料金はメーター制で距離と時間によって加算されます。有料道路使用の際の料金は別途必要で、トランクに荷物を入れる場合は1個につき5ドルかかります。基本的にチップは不要ですが、お釣りの小銭程度を渡すのがスマート。
なお香港の一方通行が多いので、例え目的地が近くても遠回りすることが多々あることを覚えておきましょう。
料金の目安:香港島(中環、銅鑼湾)300~350ドル、九龍(旺角、尖沙咀)250ドル
※料金は青島大橋通行料、トンネル代などの諸費用を含みますが、それ以外の料金は含みません。

・メリット

空港から目的地までストレートにアクセスできる
時間のムダが少ない

・デメリット

少人数で利用する場合は料金が高め
道路事情により遅延することがある
ドライバーによって言葉が通じない、道をよく知らないなどのトラブルの可能性あり

香港国際空港はアジアを代表する空港だけあって、空港内はわかりやすく、初めてでも安心して利用できます。また空港から市内のアクセスも非常に便利。特に最近ではLCCが増えている関係で、早朝や深夜発着便であっても問題ないのは24時間空港ならでは。自分の利用するフライトや滞在場所などに合わせて、賢く利用してくださいね。