ホーチミンの旅行ガイド情報

ホーチミン・タンソンニャット空港のトランジット情報~注意点やおすすめの過ごし方

【ベトナム・ホーチミン在住者執筆】ベトナム・タンソンニャット空港での乗り継ぎ(トランジット)方法を徹底ガイド!
空港内の施設やサービス、一時入国してホーチミン市内を観光する方法&滞在時間ごとのおすすめプランもご紹介します。
深夜・早朝の過ごし方や、荷物の受け取り、入国審査など、トランジット中の注意点もまとめました。

ベトナム・タンソンニャット空港でのトランジット方法

国際線→国際線、国際線→国内線に乗り継ぐ時のトランジット方法について解説します。

国際線から国際線へ乗り継ぐ場合

飛行機を降りたら、案内版に従ってターミナルの乗り継ぎカウンター(Transfer counter)の方へ進みます。
次の便のチケットを持っている場合は、そのまま手荷物検査を受けます(※入国審査は受けません)
次の便のチケットを持っていない場合は、乗り継ぎ便(Connecting Flight)のカウンターでチケットを発行してもらい、手荷物検査を受けます。
手荷物検査を受けた後は出発フロアへ進み、搭乗を待ちます。

ベトナム到着時と違う航空会社に乗り換える場合は入国審査が必要

ベトナム到着時と出発時で違う航空会社を利用する(A航空の便でベトナム到着・B航空の便でベトナムを出発)場合は、
一度機内預け荷物を受け取って、入国審査を受ける必要があります。
その際は乗り継ぎカウンター(Transfer counter)ではなく、入国審査(Passport control)カウンターへと進みます。

国際線から国内線に乗り継ぐ場合

国際線でベトナムに到着した後、国内線で他の都市へと移動する場合も、一度機内預け荷物を受け取って、入国審査を受けます。
国際線のターミナルはターミナル2ですが、国内線はターミナル1なので、一度ターミナルを出て2→1へと移動します。
ターミナル間の移動は徒歩で5分くらいです。

ベトナム・タンソンニャット空港で乗り継ぐ時の注意点

深夜・早朝に到着する場合や、機内に預けた荷物の取り扱い、入国審査に関する注意点をまとめました。

深夜は閉まっている空港施設が多い

深夜にベトナムに到着する場合、空港内の施設、特に免税店や飲食施設は閉まっているところがほとんどです。
有料の仮眠スペースやソファーもありますが、快適さや安全性はあまり保証できません。

タンソンニャット空港からホーチミン市内へはタクシーで30分ほどなので、深夜・早朝にベトナムに到着して長時間待たなければならない場合、いちどホーチミン市内へ出てしまうのもおすすめです。

荷物は基本的に最終目的地まで受け取らない

乗り継ぎに関しての質問でもっとも多いのが「機内に預けた荷物は一度引き取るのか」というものです。
ベトナムを経由して他の海外都市へ向かう場合、基本的に機内に預けた荷物は最終目的地まで受け取りません。

しかし例外として

  • 乗り継ぎ時間が長く、1晩ベトナムに滞在する(※出発する空港で、荷物を受け取りたいと申告が必要)
  • 異なる航空会社へ飛行機を乗り換える

場合には、タンソンニャット空港で1度、機内預け荷物を受け取ることがあります。

空港から市内に出るためには、最低4時間~の乗り継ぎ時間が必要

トランジット時間を利用してベトナム観光をしたい場合、乗り継ぎ時間が4時間~24時間である必要があります。
それ以下・それ以上だと入国審査の際に、入国を許可されないことが多いので気をつけましょう。

さらに、夜を跨ぐ長時間滞在の場合は、入国審査官によってはストップオーバーとみなされて入国できないケースもあるようです。
あくまでも「乗り継ぎ待機時間を利用する短時間の滞在」であることを職員に伝えるとともに、最終目的地への航空券を見せるのも有効です。

ベトナム・タンソンニャット空港での過ごし方

食事やカフェ

空港内の3階に、大きなフードコートがあります。フォーやバインミーサンド始めとしたベトナム料理を楽しんだり、
カフェでベトナムコーヒーを飲みながらトランジットの時間を潰すのもおすすめです。

お土産屋さんや免税店で買い物

空港の2階にはブランドの免税店や、ベトナム土産のお店が集まっています。
ベトナムらしいグッズやお菓子を探したい方におすすめなのは、「サスコ・ショップ(SASCO Shop)」というお土産屋さん。
ベトナム空港の子会社が運営するショップで、ベトナムにちなんだ商品が豊富に揃っています。

マッサージを受ける

空港内にはいくつかマッサージ店があるので、フライトの疲れを癒やしたい方はぜひ利用してみてください。

特におすすめなのは空港内の3階にある、ベトナムで人気のマッサージ店「SEN VIET SPA」の支店。
ホットストーンを使った、ベトナム式マッサージが人気のメニューです。
料金はベトナム市内と比べると割高ですが、それでも20分のコースが約1000円~と良心的な値段です。

他にも穴場のマッサージ店として人気なのは、FOOT SPAというSUSCOが運営するマッサージ店。
こちらも3階にあります。

無料WIFIでネットサーフィン

タンソンニャット空港内では、無料でWIFIにアクセスすることができます。
パスワード無しでログインできるため、とても手軽ですが、スピードは遅く、接続も途切れることが多いようです。

「トランジット時間が長いから、その間ネットを快適に使いたい!」という方は、一度空港をでて市内のホテルに滞在しつつ、ホテルの高速WIFIでネットサーフィンを楽しむのもひとつの手です。

トランジット時間を利用してベトナム観光へ出かけよう!

タンソンニャット空港での待ち時間が4時間~ある場合は、一度空港を出てホーチミン観光へいくのもおすすめ!

空港内には仮眠スペースはあるものの、ホテルはないので、しっかり休みたい方もホーチミン市内のホテルを利用すると快適です。

空港からホーチミン市内へは、バスで約1時間(料金は100円以下)、タクシーで約30分(料金は約1000円)ほどで到着します。

あわせて読みたい記事「ホーチミン・タンソンニャット空港から市内への移動アクセス方法・手段を徹底解説!」

市内観光に出かけるには、まずは入国審査を

ベトナムに降り立った後の、入国審査の流れは以下となります。

1. 入国審査
2. 機内預け荷物の受け取り(※必要な人のみ)
3. 税関

税関を抜けると、到着ロビーを経て空港の外に出られます。

参考記事「ベトナム入国審査・出国手続き〜出入国カード、税関申告」

手荷物を空港に預けてから観光に行きたい場合、「ロストバッゲージ(Lost baggage)」のカウンターが便利です。

こちらは荷物を紛失した際に相談にいく窓口ですが、24時間以内であれば荷物を預かってもらうこともできます(※有料)。

ただし、荷物から貴重品を抜きとる職員が逮捕された事例もありますので、セキュリティが不安な方にはあまりおすすめでる方法ではありません。

ベトナムドンへの両替は空港で

ベトナムの現地通貨は「ベトナム・ドン」です。以前はあちこちで使えていた米ドルも、近年は利用率がぐんと低くなりました。
そのためベトナムを観光される方は、短期であってもベトナムドンへの両替が必須です。

クレジットカードは近年使えるお店が増えてきましたが、屋台やタクシー、少額の買い物では利用できないことがほとんどです。

空港から市内までのタクシー料金は約25万ドン(約1000円)です。
ホテルは3つ星以上で、一泊の平均が100万ドン(約5000円)。
ミニホテルであれば、50万ドン(約2500円)クラスもたくさんあるので、予算に合わせて選んでみてください。

さらに外食費を含めると、宿泊なしの場合は5000円~1万円程度、一泊される方は、1万~1万5000円程度両替するといいでしょう。
もちろん市内の両替所やホテル、銀行などでも外貨両替は可能です。

あわせて読みたい記事

短期滞在者におすすめ!半日以下で周るホーチミン観光プラン

短期滞在(宿泊無し)のホーチミン観光のおすすめプランをご紹介します。

観光の中心・ドンコイエリアを楽しむ

ドンコイエリアはホーチミンの1区中心を東西に通る道。
観光地として有名な、「市民劇場」があるのもドンコイ通りです。

ドンコイエリアは、西の聖母マリア教会まで続き、東はサイゴン川まで走ります。
東側には雑貨店、レストラン、エステなどが並び、ドンコイ通りのほか、マックチブオイ通り、やグエンフエ通りといった観光の目抜き通りで構成されています。

4時間~6時間程度の短期滞在であれば、この界隈だけでも十分ベトナムの雰囲気を満喫できます。
特に6時間未満の滞在は時間に余裕がないので、あちらこちら行くのはおすすめできません。

屋台やローカル色のある食堂でベトナム料理を楽しむ

せっかくなら人気のベトナム料理レストランに行くのもいいでしょう。

ベトナム料理は野菜やハーブをふんだんに使った料理が多いことから、女性にも大人気!
ほかの東南アジア諸国と異なり、スパイスの量が少ないので、辛いものが苦手な方でも安心して召し上がれます。

現地人が通うローカル食堂や屋台で食事をとるのもベトナムらしくていいものです。

マッサージやスパで癒される

「短時間だし、のんびりしたい」という方には、スパやマッサージの利用もおすすめです。

長時間のパッケージコースは時間に余裕がありませんが、60分~90分程度のメニューであれば、十分楽しめます。

フットマッサージ、ボディマッサージ、フェイシャルやネイルなど、多くのスパでは充実したメニューを扱っています。

1泊でのんびり・ホーチミン観光プラン

1泊するのであれば、観光の行先も幅が広がります。
ツアーは市内観光やチョロン観光、クチトンネルなどが、午前中のみの半日観光となるのでおすすめ。

ホーチミンの名所巡り

ホーチミンには数多くの名所や博物館があります。
いずれも1区内なのでタクシーですぐに行けますし、徒歩でも十分活動範囲内です。

おすすめの観光プランはこちら↓

  • 1. ドンコイエリア
  • 2. 聖母マリア教会(徒歩)
  • 3. 中央郵便局(徒歩)
  • 4. 統一会堂(徒歩)
  • 5. 戦争証跡博物館(徒歩)
  • 6. ベンタイン市場(徒歩)

いずれも徒歩で回れるのがうれしいところ。
もし時間が余ってしまったら、マッサージやカフェでリラックスするのもいいでしょう。

ナイトライフを楽しむ

夜に到着する方は、市内でナイトライフを楽しむのもおすすめです。

高層ビルや、ホテルの屋上に位置するスカイバーで夜景を見ながら、ゆっくりお酒を楽しんでも良いですね。

ディナークルージングでサイゴン川を周遊、北部伝統の水上人形劇を鑑賞したりと、ナイトスポットは充実しています。

まとめ~ベトナムでのトランジットを有意義なものに!

ベトナム・タンソンニャット空港での乗り継ぎ(トランジット)方法や、おすすめの過ごし方をまとめました。

2,3時間以下の短時間なら空港内でゆっくり過ごすのがベストですが、それ以上時間があるならホーチミン市内に観光へ出かけると、より楽しく過ごせます。

乗り継ぎのフライトまで4時間~余裕がないと入国を拒否されることもあるので、市内観光を予定される方は、トランジット時間を考慮してチケットを取りましょう。
また、観光を楽しみすぎて、乗り継ぎの飛行機に乗り遅れないように注意してくださいね。

ベトナム・ホーチミンの観光について疑問がある方にはロコタビの無料Q&Aがおすすめ。
現地在住の日本人ロコたちが、皆さんからの質問をお待ちしています!