デュッセルドルフの旅行ガイド情報

デュッセルドルフ国際空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド

【ドイツ・デュッセルドルフ在住者執筆】成田空港からの直行便も発着するデュッセルドルフ空港。ドイツの周辺都市や隣国への玄関口にもなっています。

デュッセルドルフ国際空港はドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都デュッセルドルフにある空港です。多くの日本人も利用するデュッセルドルフ空港は成田空港からの発着もあり、日本からの旅行にも便利です。国際空港にはめずらしく市内からも30分以内でアクセスができる利便性の良い空港として知られています。

デュッセルドルフ国際空港の到着後の流れ

デュッセルドルフ国際空港に到着後は入国審査、ターンテーブルにて預け荷物の受取、そして税関を経て到着ロビーに出ることができます。

  1. 入国審査
    ドイツでは「出入国カード」はありません。パスポートを提示して入国審査を受けます。

  2. 荷物受取
    預け荷物がある場合は「Baggege Claim/Gepäckausgabe」と書いた方へ進みましょう。「Exit/Ausgang」へ進むとターンテーブルを通らず外へ出てしまうので要注意です。

  3. 税関通過
    ドイツでは関税申告書はありません。申告するものがなければ出口手前の税関をそのまま通過できます。

  4. 到着口から外へ
    出口「Exit/Ausgang」をでれば、到着ロビーです。

到着ロビーにはスーパーマーケット「REWE」もあり、通常ドイツのスーパーは日曜・祝日は閉店していますが、デュッセルドルフ空港内では休日にも営業しています。到着日が日曜・祝日の際には飲み物やその日必要なものを買い出ししておくのもおすすめです。通貨はユーロのみしか使用できませんので、その前に両替をする必要があります。

空港での両替は必ずする

ドイツの通貨はユーロで「EURO」または「€」と表記されます。欧州では多くの隣国がユーロを使用していますので、欧州内から移動してすでに通貨を持っている場合は不要ですが、ユーロ圏以外や日本から入国される場合は両替をしてください。

デュッセルドルフはあまり一部のエリアを除きほとんど観光化されていませんので、市内に出てからの両替は困難です。多くの店やレストランでクレジットカードの使用も可能ですが、金額の少ない場合はカード使用不可であったり、カード読み取り機が故障している場合もありますので必ず現金は必要になるでしょう。

到着ロビー(Arrival)および出発ロビー(Depature)にもいずれも「ChangeGroup」という会社の両替所があり、「Money Exchange」と書いた青色の看板が目印です。

デュッセルドルフ市内へアクセス手段を考える

デュッセルドルフ空港から市内までのアクセスは手段は「タクシー」、「電車」、「路線バス」の利用が可能です。到着ロビーに出ると、それぞれの停留所の案内がありますので看板に沿ってお進みください。いずれもメリットとデメリットがありますのでご紹介させていただきます。

交通手段 所要時間 料金
タクシー 35分前後 約30ユーロ
列車 11分~ 2.90ユーロ
路線バス 12分~ 2.90ユーロ

タクシーのメリットとデメリット

デュッセルドルフ空港で利用できるタクシー会社は、「ラインタクシー(Rhain-Taxii)」と、「タクシーデュッセルドルフ(Taxi Düsseldorf)」があり、いずれも大手タクシー会社なので、信頼することができます。デュッセルドルフのタクシーは車体に会社名が入っておらず2社ともクリーム色のセダンまたはワンボックスで見た目は同じですが、サービスや料金の差はありません。

■メリットは安心、快適

空港から市内へはタクシーで35分ほどです。料金はメーター制で約30ユーロ、日本円にすると約4000円と他のドイツの空港に比べると割安です。列車やバスと違い、希望の行き先までスムーズに到着できるので初めての土地でも迷うことなく時間を有効に使えます。がおすすめです。また数名での旅行や荷物が多い場合にもタクシーの利用が快適です。

■デメリットは言語と小さなトラブル

タクシーの運転手は中には英語を話さない人もいますので、事前に行き先は紙に書いて渡すと良いでしょう。また一部の運転手には相手が旅行客だと分かってわざと遠回りしたり、運転が荒くて怖い思いをしたという体験談もあります。デュッセルドルフは他の都市と比べると、タクシーのみならず車の運転マナーが少し悪いのが難点です。

列車のメリットとデメリット

列車とひと言で言っても空港から市内へのアクセスはいくつかの方法があります。まずデュッセルドルフ空港には2つの駅があり、行き先によってどちらを利用するのが便利かは異なります。事前に目的地周辺の駅を調べておくと良いでしょう。

  • デュッセルドルフ空港駅 Düsseldorf Flughafen bahnhof

いくつかの列車が発着するので、近郊都市や郊外へ行くときに便利です。市内行き列車も発着しています。

  • デュッセルドルフ空港ターミナル駅 Düsseldorf Flughafen Terminal

デュッセルドルフ中央駅やその周辺に行くならこちらの駅が断然便利です。

■デュッセルドルフ空港駅 Düsseldorf Flughafen bahnhof

まずは一つ目の「デュッセルドルフ空港駅」ですが、到着ロビーからはスカイトレインに乗って移動する必要があります。到着ロビーに出たら「Sky Train/ Flughafen bahnhof」という看板に沿ってお進みください。

上の階に上がるとスカイトレインというモノレールに乗車し、「Flughafen bahnhof」」という駅へ移動します。忘れがちですが、このスカイトレインも乗車券が必要になりますので、券売機にて乗車券をご購入ください。市内に行くだけなら2.90ユーロ(2019年現在)です。すでにVRRやDBのチケットを持参している場合は不要です。

参考:デュッセルドルフ国際空港/電車

ジャーマンレールパスや、ユーレイルパスなどの乗り放題チケットを日本より持参している場合、この空港駅のトラベルセンター(Reisezentrum)にてバリデーションが可能です。

空港駅からはいくつかの列車が出ていますが、デュッセルドルフ中央駅またはその周辺にいくならREかS-Bahnに乗車してください。

  • RE(レギオナール)/ RE1、RE2、RE3、RE5、RE6 所要7分

  • S-Bahn(エスバーン)/ S1 所要11分

ケルンなど他都市に行く場合、ここからICEやICにも乗車できますが、別のチケットが必要です。駅にある券売機にて購入が可能です。




■空港ターミナル駅 Düsseldorf Flughafen Terminal

ターミナル駅はスカイトレインに乗る必要がなく、空港の到着ロビーからそのままホームに行けるのでとても便利です。看板があまり目立たず分かりづらいですが、緑の丸で「S」と書いた看板を探してください。「S-Bahn S11」と記載があるので矢印の方向へ進みます。

Cターミナル到着ロビーのマクドナルドの横辺りにエスカレーターがあり、下に降りるとすぐターミナル駅のホームです。こちらでも券売機がありますのでチケットの購入をお忘れなく!こちらも2.90ユーロ(2019年現在)です。

  • S-Bahn(エスバーン)/ S11 所要12分

S11は平日の日中20分おきに運航し、ターミナル駅が始発ですので間違える心配もありません。

■メリットは料金と時間

値段が安く時間も早いので海外旅行で列車移動に慣れている場合はこの方法が良いでしょう。デュッセルドルフの中央駅やその周辺に行くならそれほど複雑ではありません。

■デメリットは分かりづらい時刻表

ドイツの時刻表は初めての場合とても見づらく感じられると思います。券売機でチケットを買うにも、行き先や実際に乗車する列車によってチケットが異なるので事前に調べておく必要があります。また、ドイツの列車は日本のように定刻運航している事は少なく(それでも他欧州より遅延は少ないです! )予定通りに到着しない場合もありますのでご注意ください。

路線バスのメリットとデメリット

デュッセルドルフ空港へは路線バスの運行もありますが、路線バスの利用は旅行者には少し複雑かもしれません。市内中心部から離れていて、ホテルの近くにバス停がある場合などは、バスの利用も選択肢のひとつですのでご案内させていただきます。

参考:デュッセルドルフ国際空港/バス

バス停は二つあり、まず一つ目は到着ロビーを出てタクシー乗り場にあります。

  • Linie 721 Tannenhof/Gothaer Weg 行き(中央駅経由)

  • Linie 760 Ratingen 行き

  • Linie SB51 Kaarst-Rathaus 行き (Nordfriedhof, Meerbusch経由)

  • Linie 896 メッセ行きシャトルバス

二つ目のバス停は空港駅(列車利用の案内参照)の方にあるので、スカイトレインに乗車して移動します。

  • Linie 729 Theodor-Heuss-Brücke 行き

  • Linie 759 Ratingen-Ost 行き

  • Linie 776 Mercedesstraße 行き

  • Linie SB51 Kaarst-Rathaus 行き (Nordfriedhof, Meerbusch経由)

バスのチケットは車内で運転手から直接購入します。行き先と人数を伝えてください。

■メリットは目的地

目的地が中央駅周辺から離れていたり、すぐ側に空港行きのバス停がある場合は乗り換えの手間がないバスの利用が便利でしょう。金額はデュッセルドルフ内なら列車と料金差はありません。

■デメリットは複雑で時間もかかる

バスの場合、目的地のバス停の手前で「停車ボタン」を押す必要があります。停車ボタンを押されない場合、または停留所に誰もいない場合はバスは止まらずそのまま通過してしまうので要注意です。そのためには、バスの中で次の駅が表示される掲示板をよく確認しながら乗車していなければならず、掲示板は故障している事もよくありますので、その場合は車内アナウンスをよく聞いておかなければなりません。その他、バス内はドイツ語のみのアナウンスですので旅行者のバス乗車は複雑かと思います。

また渋滞や交通事情で運行状況は変わりますので、時刻表に発着しない事も多く、急いでいる場合などにはおすすめできません。

市内から空港まで

滞在最終日、デュッセルドルフ市内から空港へはタクシーの利用をおすすめします。列車での移動も定刻通りの運航なら早くて格安に利用できますが、列車は大幅な遅延があったり、予告なく運休になったりする場合があるため、フライトに乗り遅れるリスクも伴います。ただしタクシー移動の場合も事故や工事の予期せぬ渋滞も起こり得ますので、時間に余裕をもってホテルのフロントでタクシーを呼んでもらいましょう。

まとめ

日本からの直行便もあるデュッセルドルフ空港は、他の欧州エリアの空港への接続便も多く、たくさんの日本人旅行者が利用しています。事前に目的地へはどのアクセスが便利か下調べをして、時間を有効的に使えるようスムーズな空港移動ができるようにしましょう。