2019年現在、日本はVISAなしで渡航できる世界第一位の国ですが
今回はアメリカのVISAについてご紹介致します。

VISAとは?

VISAとはなにか?上記で紹介したように、日本のパスポートを所持していればVISA不要で渡航出来る国が最も多い国が日本です。
本来、短期間でも他国を訪れたいと思った時に必要になる手続きがVISAです。
パスポートとの違いは、パスポートは日本国内で発行されるのに対しVISAは渡航目的に対し、渡航先国から発行されるものになります。
VISAが発行され、はじめて渡航許可が与えられます。

ESTAとは?

ESTAとは、VISA免除プログラムです。
90日以内の旅行者と商用目的の渡航者のみ発行されます。
費用は$14ですが、代理店などを利用する際には別途、手数料が加算されます。
利用の際は注意しましょう。
有効期限は取得日より2年ですが、お持ちのパスポートが2年以内の場合はESTAの有効期限もパスポートと共に有効切れとなります。

アメリカVISAの種類

大きく分けるとVISAには、移民VISAと非移民VISAがあります。

一般的な非移民VISA

商用/観光VISA(B-1.B-2)

申請目的:B-1 90日以上のビジネス
B-2 90日以上の娯楽、治療などの一時的な訪問
費用:$160

就労VISA(H.L.O.P.Q)

申請目的:アメリカでの労働許可及び、渡米後事前に決められた職に就く者
費用:$190

就労VISAの種類は全15種類にも及びますが、これらを申請する者の多くは
企業よりVISAの指定がありますので、その指示に従いVISAを所得しましょう。

学生VISA(F-1.M-1)

申請目的:F-1アメリカ国内の認定大学及び、私立高校への入学者
M-1職業研修者
費用:$160

アメリカでは留学生が公立小学校及び、成人教育プログラムに入学する事は許可されていません。
また、許可された英語プログラムや週18時間以上の授業を受ける場合には、F-1-VISAが必要になります。

交流訪問者VISA(J)

申請目的:ホームステイやインターンシップ、交流プログラム参加者
費用:$160

こちらのVISAを申請する場合は、事前にアメリカ国内の主催者より承認を受ける必要があります。

通過/クルーVISA(C.D)

申請目的:D アメリカに入港、着陸する船や飛行機で業務を行う乗員
費用:160

C-VISAはアメリカを通過する渡航の際に必要なVISAですが、日本のパスポートとESTAを所得していれば必要ありません。

宗教活動家VISA(R)

申請目的:アメリカ国内で宗教的な立場で活動する場合
費用:190

申請前2年以上団体の一員である事が、条件となります。

使用人VISA(A-3.G-5.NATO-7)

申請目的:外交官や政府高官の使用人
費用:申請料金不要

こちらのVISAは、政府関連の特殊VISAになります。
本来、使用人VISAとはホームステイやオペア、家政婦もこちらに該当しますが、これらの場合には、B-1-VISA または J-VISA を申請するのが一般的です。

報道関係者VISA(I)

申請目的:アメリカ国外の報道機関に属している者がアメリカ国内で活動する場合
費用:$160

フリーランスやスチールカメラマンなどは、I-VISA が発行されない場合もあります。
その際は、B-1-VISA が必要となります。

貿易駐在員/投資駐在員VISA(E-1.E-2)

申請目的:アメリカとの条約を結ぶ貿易活動を行う場合
費用:$205

婚約者VISA(K-1)

申請目的:アメリカ国籍者と渡米後に結婚する場合
費用:$265

アメリカに入国後90日以内に結婚する事が条件となります。

移民VISA

移民VISA は上記のVISAとは異なり、アメリカ入国と共に永住権利が与えられ
SSNも発行され、運転免許の取得から就職まで自由に行う事ができます。
しかし、就職活動に関してはまれに「市民権所持者又は◯年以上米国に住んでいる者」との条件がある場合もあります。
※SSN とは個人情報番号でアメリカ国内で上記を行う際に必要な番号です。

申請には、米国市民や永住者がスポンサーになる必要があり、トータル費用も日本円で20万程かかります。

VISAの取得方法

ご覧頂いたように、VISAの種類は多岐に渡るため所得方法もさまざまです。
まずはご自身のVISAを選び、大使館HPより申請書を作成、発行致します。
この際、入力は全て英語で行います。
書類を作成するにあたり、戸籍謄本が必要となってきます。

DS-160 オンライン申請書(非移民VISA)
また、アメリカに入国するにあたり決められた身体検査や予防接種が必要です。

必要種類

  • 上記申請書
  • 有効なパスポート
  • 過去10年間に発行されたパスポート
  • 6ヶ月以内に撮影した証明写真(5x5) (白い背景/眼鏡や帽子、アクセサリー着用不可/顔がはっきり見え陰がないもの)
  • 面接予約確認のページをプリントした紙
  • パスポート返却用の指定された封筒

上記書類はVISAの種類に関わらず全ての方が必要となります。
上記に加え、企業や留学先の学校から発行された書類も全て提出します。
この際、日本語の書類があれば全て英語に翻訳します。
正確に翻訳が出来るのであれば、ご自身で翻訳しても構わないそうですが不安な方は
民間企業にお願いするか、市役所などで翻訳サービスなどを聞いてみるのもいいかもしれません。

次に、必要書類が揃ったら面接予約をしましょう。
下記よりプロファイルを作成し、必要費用を支払い予約します。

面接予約ページ

面接は全て英語で行われVISAの合否が知らされますが、VISAの発給はパスポートと共に後日発給、返却されます。

VISA取得の注意点

VISA取得には申請費用以外にも、用途別にさまざまな費用が発生します。
また多岐にわたるアメリカのVISAですが、謝った申請や利用をすると入国拒否や強制送還となってしまいます。
よくある例として、ESTAで入国し現地で結婚しグリーンカード申請や学生VISAでの就労です。
これらは、利用目的と異なる為に見つかれば直ちに入国拒否や強制送還となります。
アメリカで働く上では法律上、SSNまたは就労VISAが必要です。
必要書類の提出を求められない場合は、法律違反ですのでトラブルに巻き込まれないように十分に注意が必要です。

シカゴで日本語でVISA相談

シカゴ滞在中に、VISAの変更やトラブルに巻き込まれてしまった場合に頼れる企業をご紹介。

宮本総合法律事務所

州に捕われず日本的なサポートが受けられます。

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Masuda Funai

ビジネスに特化した法律事務所ですが、移民問題にも対応。
Masuda Funaiホームページ

まとめ

多岐多様にわたるアメリカのVISA。
個々で異なる為、自分自身の状況をしっかり把握しておきましょう。
小さなミスが大事に繋がりかねないので、弁護士に相談するのもいいかもしれません。