シカゴの旅行ガイド情報

アメリカ・シカゴの年間の気候と旅行中におすすめの服装

【アメリカ・シカゴ在住者執筆】シカゴは冬が長い?夏は陽気で過ごしやすい?
シカゴは日本とは違い、はっきりとした四季はあまり感じられません。
一年のうちの半分が冬と言っても過言ではないかもしれません。
そんなシカゴのおすすめの服装を時期別にご紹介します。

アメリカ・シカゴへの旅行が決まったら、旅行時の季節・時期を確認して持っていく服を準備しましょう。
日本との四季が少しずれてる部分もあるので、シカゴの気温は要チェックです。
また冬が長いので、その時期にご旅行される方へのアドバイス・注意点をご紹介します。

アメリカ・シカゴの年間の気候

冬が長く、寒さも厳しいシカゴ。2019年1月には大寒波に見舞われ、史上最低気温を更新しました。
夏は穏やかで過ごしやすいですが、春と秋はあっという間に過ぎ去ります。

年間の気温と降水量

春と秋は平均15度前後。夏も30度以上気温が上がることはほとんどなく、穏やかで過ごしやすいシカゴ。
一方で、冬はマイナス10度前後になる日も多く、寒さが厳しい地域と言えます。
シカゴには梅雨はなく、降水量はそれなりに多いのですが一日中雨が振り続ける日はそれ程多くありません。
しかし、早ければ10月から降雪が始まり、12月から2月は降雪量もピークに。
3月4月まで降雪が続きます。

  1月 2月 3月 4月 5月 6月
シカゴ平均最高気温(℃) 0.0 3.4 7.1 10.0 24.6 28.5
シカゴ平均最低気温(℃) -8.0 -6.8 -1.5 0.3 13.3 16.4
シカゴ平均気温(℃) -4.0 -1.7 2.8 5.2 19.0 22.5
シカゴ降水量(mm) 39 118 44 69 209 87
7月 8月 9月 10月 11月 12月
シカゴ平均最高気温(℃) 28.8 27.1 26.5 18.6 8.3 1.3
シカゴ平均最低気温(℃) 18.6 16.8 15.0 9.8 0.3 -6.5
シカゴ平均気温(℃) 23.9 21.9 20.8 14.2 4.3 -2.6
シカゴ降水量(mm) 195 8 221 44 145 15

出典:NOAA気象庁ホームページ/地点別データ・グラフ (世界の天候データツール(ClimatView 月統計値))シカゴ

春のシカゴ(4月、5月、6月)

上記でもお伝えしているように、シカゴの春はとても短いです。
「やっと、暖かくなったかな?」と油断していると雪がちらつく日も。
春を感じられるのは本当に一瞬です。
また、気温の変化に伴い、竜巻が発生するのもこの時期です。
万が一、外出時に竜巻が発生した場合は建物の地下へ避難してください。

夏のシカゴ(7月、8月)

短すぎる春が終わると、安定した気候の夏が訪れます。
降水量が多い時期ではありますが比較的、短時間で雨は止み穏やかで過ごしやすい時期です。
降水確率は一ヶ月のうち、平均7日。
海に面していないシカゴですが、五大湖の一つミシガン湖に面しているため、夏場のミシガン湖は地元の方々が多く集まり想い想いにビーチを満喫しています。

秋のシカゴ(9月、10月)

春同様にとても短いシカゴの秋は、9月頃から10月にかけてゆっくりと気温が下がっていきます。
9月に雪が降ることは滅多にありませんが、早ければ10月下旬に雪が少量ですが降ることも。

冬のシカゴ(11月、12月、1月、2月、3月)

11月頃から一気に気温が下がり、冬が始まります。
秋に比べて降水量も少し上がり気温によっては、みぞれや雪に変わります。
12月からは、本格的に寒さの厳しいシカゴの冬がスタート。
降雪量も一気に増え、2月のピークを境に3月頃落ち着きを見せはじめます。
上記でも少し触れましたが、2019年には史上最低気温を更新する大寒波に見舞われた大都市シカゴ。
なんと、体感温度はマイナス46度にまで達します。
この気温は一部の南極大陸の気温をも下回る寒さです。
5分から10分程外にいるだけで、体の一部が凍傷する危険のある気温ですので、滞在時に大寒波に襲われた場合はくれぐれも外出はしないようにしましょう。
また、冬のシカゴはとても乾燥していますので乾燥対策もしっかりと行う事をおすすめします。

旅行中におすすめの服装

ご覧のように、冬が長いシカゴ。
上記を踏まえたシカゴの季節に合わせた快適な服装をご紹介。

春の服装

4月上旬はジャケットやコートが必要なほど冷え込む日も多く最低気温は0度にまで下がる日も。
気温が不安定なのでアウターは手放せません。
一方で最高気温17度まで上昇する日もあったりと、とても不安定な春の始まりです。
気温に応じてアウターを用意しましょう。

5月に入り少し寒さが和らいできたら、薄手のトップスや半袖などの春物が活躍する季節の到来です。
しかし、まだ少し肌寒いと感じたり夜間は10度以下まで気温が下がる日もありますので、ライトダウンや厚手のストールを常備しておくと安心です。

夏の服装

シカゴの夏の最高気温は30度前後。
日中は日が出ていると実際の気温より暖かく感じるので、日本の夏と同じような服装で問題ありません。

日が暮れ始めると、気温も下がり涼しくなるので薄手のシャツやストールなどの羽織物があると安心です。

秋の服装

秋も春同様に気温の変化が激しい季節です。
暑さが残る9月は比較的、半袖や薄手のトップスで過ごせる日が多いですが、そんな日でも早朝と夜間はグッと気温が下がります。
パーカーやダウンベストなどを用意しておきましょう。

10月に入ると一気に気温が下がりはじめ秋の終わりを実感し始めます。
秋の終わりに旅行する際は、コートやジャケットが必要となります。

冬の服装

寒さが厳しい冬は極力、肌の露出は控えましょう。
気温が低いだけでなく、風も冷たくヒリヒリと痛いと感じる事も。
特に、首・手首・足首の三首までしっかり防寒できる服装がおすすめです。

積雪の多い時期にシカゴを訪れる場合は、滑り止め付きやウォータープルーフのブーツがあると安心です。
積雪があっても車道は綺麗に整備されていますが、代わりに車道の雪が歩道にまで積雪されていたり、路面が凍結している場合も多くあるので注意してください。

セントパトリックデーでシカゴ川が緑に染まる3月中旬も、まだまだ寒い日が続く時期ですので、しっかりと防寒する事をお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
こう見ると、シカゴは寒さの厳しい都市だと感じてしまうかもしれません。
しかし雪質は水分の少ないサラサラのパウダースノーで、雪が降っていても常に道路は整備され、交通機関が麻痺するような事は滅多にありません。
年の半分は穏やかで過ごしやすく一年を通して素敵なイベントが開催されており、アメリカの中でも魅力溢れる大都会です。
シカゴの気候を把握し、素敵なシカゴ旅をお楽しみください。